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ほんまに強い阪神46年ぶり開幕4連勝 星野阪神がド派手に5発の花火を打ち上げ横浜を圧倒、46年ぶりの開幕4連勝で単独首位に立った。浜中、矢野の連続弾。片岡の移籍1号もすごかったがタイソンことホワイトの2打席連続KOパンチにはド肝を抜かれた。初代ミスタータイガース故藤村富美男さんが率いた56年の開幕連勝記録に並んだ星野監督。新生猛虎が風に乗った。
星野トラ首位、ホワイトが誘導2発
夜空に吸い込まれそうなほど高く舞い上がった。3回。ホワイトのぶっとい腕に弾かれた打球は虎ファンで埋まった左翼席最上段にズドン。102 キロ の巨漢は一塁ベースを回ったところで両手をバチンと合わせた。ベンチに戻ると祝福のパンチを浴びた。「チームの勝利のためにすべてに全力なんだ。そんなひたむきな気持ちがバットに伝わったんだよ」。風ぼう同様、ド迫力の特大弾だった。 46年ぶりと長い時間を埋める開幕4連勝は祝砲の連発だった。口火を切ったのは浜中だ。2回に待望の1号。矢野が左中間席へ続く。3回に特大弾をブチかましたホワイトは片岡の移籍1号に続く5回、バックスリーンへ2打席連発だ。ダウン寸前の横浜を完全に沈めるとどめのKOパンチ。「虎のタイソン」が本家に負けない豪打を披露した。 「勝利への執念だよ。監督の喜んでいる姿をいつも見たいからね」。米国、メキシコ、韓国と渡り歩いてきた苦労人。ハングリーさに満ちた姿勢はベンチの活力剤にもなる。オープン戦で星野監督が苦笑したことがあった。「2死でまだ前に打者が5人もおるのにヘルメットかぶってバット握ってうろうろしとる。ホンマに野球をやれることがうれしくてしようがないんやね」。試合終了後、真っ先に駆け戻ってきたホワイトを星野監督はハイタッチで出迎えた。 昨季わずか90本塁打のチームが5発で飾った開幕4連勝。前日17安打に続く爆発を予告するように田淵幸一チーフ打撃コーチ(55)は試合前、ニュー猛虎打線の名称を提案していた。「コイル打線だよ。いつも下半身をコイルのように回転させて打てと言っているからね」。星野監督は「田淵をホメるのはまだ早い」と笑ったが、新打線に確かな手ごたえを感じていた。 「ダイナマイト打線」と呼ばれた時代に中心打者を務めたミスタータイガース藤村富美男氏(享年75)が監督として率いた56年以来の開幕4連勝で単独首位に立った。開幕直前の3月28日にその藤村氏の墓前で静かに手を合わせた星野監督の改革は急ピッチで進む。「だれをホメたらいいか分からんな」。闘将のうれしい悲鳴を天国の藤村氏はどんな思いで聞いているのだろうか。 <写真=2回、先制ホーマーの浜中(左)をハイタッチで出迎えるホワイト、これが開幕4連勝の笑顔です> 積極性が生んだ5発 <日刊コメンテーターズ・中西清起> この強さは本物です。昨年までなかった空中戦でも阪神は圧倒できるところを示した。相手にとっては脅威の打線です。 とにかく積極的に打つ姿勢がいい。第1ストライクから振り切る。これを全体が実践している。甘いボールは逃さない。この夜の5発は、そんな積極性が実ったものと評価していい。 特にホワイトがいい。バットの軌道から言うと、ボールをつぶしにいくようなバッティングだが、高めのボールは力で十分遠くに飛ばせる。久しぶりの優良外国人の出現です。 日替わりでヒーローが出るのも、与えられたチャンスをモノにしたい、というチーム内の競争の効果。相手投手によって打線を大幅に組み替えれるようになったのも、それだけ層が厚くなったから。勢いとともに、着実に力をつけているのは間違いない。(日刊スポーツ評論家)
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