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中西清起「緩急さえ渡った気合の127球」 気持ちのこもった完投だった。巨人戦連勝の勢いを止めたらイカン。自分もいいスタートを切りたい。そんな藪の思いが乗り移った127球だった。 昨年、勝つことができなかった。いくらオープン戦がよくても、藪自身のプレッシャーは相当あったはずだ。それを消してくれた味方打線の初回の2点。特に浜中の2点目のタイムリーは藪を随分楽にさせた。 ストレートが145キロ。スライダーをタテに抜いている「新球」チェンジアップが125キロ。昨季になかった緩急がさえ渡った。技術的には軸足の右足がドッシリとして、身体全体を使って投げれていた。昨季の藪の欠点は、足を上げた際、身体がソックリ返り、どうしても上半身だけでタテ振りになっていた。これではボールがキレない。今季はそれを修正して、下半身をうなり、この夜のようなキレのあるストレートを投げ込めるようになった。 それにしても井川、ムーアに続いて藪。3試合で失点は3。強い、ホントに強さを感じる。この勢いはちょっとやそっとでは衰えない。 (日刊スポーツ評論家)
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