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トラ新左腕ムーア変幻投法だ

 開幕ローテ入りに“変幻投法”が加わった。阪神新外国人トレイ・ムーア投手(29)が27日、紅白戦に初先発。上手、横手の2種類の角度で投げ分ける変幻投法も披露し、2回無失点の好投。今キャンプで投手陣最速のMAX145 キロ も記録。星野仙一監督(55)も「いけると確信をもった」と先発ローテーション入りを確約。地元倉敷で開催される3月3日のオリックス戦(倉敷)に登板を指名。頼もしい左腕が加わり、投手王国完成も近い。

星野監督いける!!2回「0」上から横から

 強烈なインパクトが安芸を襲った。上に、横に…、ムーアが、変幻自在の投球を披露した。2回表。桧山への初球はサイドハンドから、続く2球目はスリークオーターからと、腕の振り出しを変えて投げ込んだ新助っ人。同じ真っすぐでも2種類の角度で投げ分ければ、まるで違う球…。遊ゴロに倒れた桧山も「上げたり下げたり、打ちにくかった」とすっかり面食らった様子。“変幻投法”はこの1打席だけだったが、実戦でも十分通用することを証明してみせた。 image

 実戦初マウンドには闘志も秘められた。「緊張感があって、闘争心がわいた」。直球は最速145 キロ 。初回には、2番上坂をチェンジアップとのコンビで三振に斬って取った。「自分の持ち味が思った以上に出た。状態は100%に近づきつつある」と自信をみなぎらせた。

 2回を1安打無失点。首脳陣も手放しで喜んだ。星野監督は「四球で崩れるタイプじゃない。まだ見せていないものもいっぱいあるし、面白い、楽しみや」と賛辞。佐藤投手コーチも「いい投手だよ。あれだけ(球に)勢いがあって、抜けてくるからね」と緩急自在のピッチングに満足感を漂わせた。外国人投手陣の調整の遅れを不安視していた首脳陣にとっては、うれしい“反抗”となった。

 これまで左腕で計算できるのは、井川だけだったが、これに同じサウスポーのムーアも加わった。星野監督は「コーチも含め、いけると確信をもった。よそ(のチーム)は、てこずるやろね」と先発ローテ入りを確約。しかも3月3日のオリックス戦(倉敷)での登板も決定。倉敷といえば星野監督の生まれ故郷。熱血指揮官がタテジマにソデを通した姿がお披露目となる地のマウンドに、今季カギを握る男ムーアが指名を受けた。

 巨人との開幕カード(3月30日から東京ドーム)で先発する可能性も大。ムーアは「3月3日のことだけ考えている」と意識はないが「まだ178 キロ は出るよ!」とジョークも飛び出すほどの上機嫌。井川との左腕2本柱ができた。虎党が願うG倒も夢物語ではなくなった。

 ◆トレイ・ムーア 1972年10月2日、米国テキサス州ヒューストン生まれ。29歳。ケラー高からテキサスM&A大を経て、94年にプロ入り。大学時代には、オールアメリカンに選出され、全米大学選手権出場の経験もある。98年にメジャーに昇格し、通算成績は23試合に登板し、3勝10敗3セーブ、防御率5・83。家族はティア夫人とフォード、アビゲイルの2子。ハンティング、釣りなどアウトドアが趣味。183 センチ 、86 キロ 。左投げ左打ち。

<写真=最速145`の速球を交えながら3回を無難に無失点に抑えたトレイ・ムーア>

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