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一枝修平「先発落ち今岡ヤル気にさせた」

 サヨナラ勝ちの裏に星野効果を感じた。門出のオープン戦初戦で今岡はスタメン落ちを味わった。最終回まで出番がなく、悔しい思いをしていたはずだ。それがサヨナラ打につながった。これには伏線があった。21日の紅白戦。無死一塁、カウント0−3で難しい球を打ちに行き、遊併打に倒れた。本塁打を狙って左飛なら星野監督は納得すると思う。何とか走者を進めようとしての二塁併殺打ならまだ救いがあるが、併殺狙いの球を引っ張った。スタメン落ちは、そのお仕置きの意味もあったと私は思う。

 今岡にとって、ただの1打席ではなかった。ここで結果を出さないといけない使命感は強かったはずだ。9回裏まで0−3の試合展開。しかも9回表には守りのミスも出て痛い追加点を与えてしまった。そろそろ星野監督のかんしゃく玉が出そうな雰囲気がベンチには漂っていたはずだ。どんな気持ちで今岡が打席に入っていたか。容易に想像できる。

 殊勲打はスライダーかカーブにうまくついていったし、打席での集中力も感じた。野球は技術も大切だが、気持ちが一番。決して重圧ではなく、選手を「やらなければ、何とかしなければ」の気持ちにさせるのが星野流。ベンチワークが勝利につながったと見る。(日刊スポーツ評論家)

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