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仙さん「スクイズしてでも勝つ」

 スクイズしてでも勝つ! 星野仙一監督(55)が、23日から始まるオープン戦(対西武・安芸)に「勝ちにこだわる」ことを明言した。ペナントレースへの試運転期間だが、4年連続最下位の阪神にとっては負け犬根性一掃が最大のテーマ。ベストオーダーを組み、さらにスクイズも辞さずの覚悟で、まずは星野阪神初戦のメモリアルゲームを勝ちに行く。

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 星野監督の目がギラリと光った。話題が23日から始まるオープン戦のテーマに移った時だった。「そりゃ、勝ちにこだわらなイカンやろ。こだわった上での内容や」。通常オープン戦といえば、本番に向けてのテスト期間。結果よりも内容重視が基本だ。しかし星野監督は違う。あくまで勝利優先。内容より、どこまでも結果にこだわっていくことを明言したのだ。

 「気合を入れていかんと(2軍に)落ちるだけや。暑いから、寒いから、若手やから、グラウンドが(ぬかるんで)ゆるいから…そんなことは関係ない。やる以上は言い訳は許さない」

 4年連続最下位の阪神において、何より一掃したいのが負け癖。敗れることに慣れ、不感症になったナインの根性をたたき直すことがオープン戦での最大テーマなのだ。紅白戦でも勝ち組に賞金を与え、負け組は宿舎まで約10 キロ の罰走を命じた。これらが単なるマスコミ向けのイベントでなかったことは、オープン戦で実証させる。「細かいサインとかは(試合の)中盤まではしない。本人たちがどういう考えでゲームを進めるか見ようと思う」。選手個々の自主性と個性を重んじながら、勝負どころでは「スクイズしてでも勝ちに行く」と、白星にこだわるのだ。

 星野丸の船出の日。もちろん、オーダーも現状のベストを並べる。3番片岡、4番アリアス、5番桧山の新クリーンアップ。先発は虎投陣の中核を担う谷中だ。「ベスト? そうだね。みんなが予想する通りだよ。安芸のお客さんも来るし…。ポジションが決まってるのは3つぐらい。あとは個々でペナントレースはもう始まっている。落ちこぼれていくのはだれか…」。勝利にドン欲に、チームに貢献した者に、晴れて開幕1軍の切符が与えられる。変貌した新虎の出陣。星野阪神がいよいよ、ペナントの助走に入る

<写真=坪井(右)を加えた新F1セブンの、左から赤星、平下、藤本らは、バント練習に励む>

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選手の力「掘り起こし」に焦点

 <日刊コメンテーターズ・一枝修平> 星野監督はオープン戦で選手の力を掘り起こしたいと考えている。振り落とすのではなく、掘り起こす。今日の西武戦は中盤までノーサインで戦うそうだ。選手にとって、これは大変。サインが出ていれば忠実に実行すればいいだけだが、ノーサインだと自分で考えないといけない。そこでいろんなアピールが必要だ。

 島野ヘッドの存在も大きい。中日時代には肩のそれほど強くない彦野の起用を星野監督に推した。阪神在籍時に内野手だった新庄を初めて外野で使ったのも島野コーチの中村監督への進言だった。

 星野−島野は選手の能力を引き出すのがうまいコンビ。オープン戦前半10試合は若手にチャンスが与えられるだろう。松田、平下、ファームにいる曽我部らもオープン戦で積極的なプレーをみせれば第二の新庄、彦野になるチャンスだ。(日刊スポーツ評論家)

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