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星野イズム浸透!葛西コーチまで怒鳴った

 阪神に“星野イズム”が浸透した。安芸キャンプで22日、葛西稔投手コーチ(34)が緩慢なフィールディングを続けるバディ・カーライル投手(24)に「やる気がないんやったら、帰れ!」と激怒。険悪なムードが流れたが星野仙一監督(55)は「ええぞ。泳いで帰れぐらい言え」と感情を表に出さない葛西コーチの変ぼうを喜んだ。戦闘集団への意識改革が進むニュータイガースは23日、オープン戦開幕カードの西武戦(安芸)に臨む。

緩慢フィールディングのカーライルに「帰れ!」

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 サブグラウンドに怒声が響いた。「やる気がないんやったら、帰れ!」。星野監督の声ではない。葛西投手コーチがカーライルに“雷”を落とした。丸本通訳がこの叱咤を伝え、両者はマウンド付近で対峙。意見のぶつけ合いは約30分に及んだ。話し合いが終わると、カーライルはレンズを向けるカメラマンに「〇〇〇〇 !! 」と暴言を連発。不機嫌そうに次のメニューに移った。これまで順風だったキャンプに、一触即発のムードが初めて漂った。

 葛西コーチの我慢も限界に達した。20日の投内連係で星野監督が「あんなもんフィールディングやない。練習のジャマになるだけや」とカーライルを酷評。改善するため、この日、マンツーマンで2日連続の特守を行った。しかし動きは一向に良くならない。特に下半身の調整不足は明らかでスローイングに力がなかった。それでもカーライルは「スピードはあれが精いっぱい。まだ下ができていない」と言い訳。これが葛西コーチの怒りを誘った。

 キャンプ終盤を前に、チームの雰囲気を壊しかねない事件。しかし星野監督の視点は違った。「ワシもよう言わんわ、そんなこと。ええぞ。『泳いで帰れ』ぐらい言ってやればいいのに…」と葛西コーチの熱い行動を喜んだ。“星野イズム”の浸透を実感したからだ。同コーチは昨年まであまり感情を表に出すタイプではなかった。しかし今年は明らかに変わった。星野監督のもと「中途半端は嫌い」とコーチ専念を決意。この激怒も戦闘集団の指導者としての意識改革のあかしとなった。

 ただ騒動はこのまま鎮静化しそうだ。カーライルは練習後、機嫌を取り戻した。「オレとコーチとの問題。そっとしておいてくれ」と質問は受け付けなかったが、丸本通訳は「本人も納得していました」と代弁。2軍降格も考えられる状況だが、佐藤投手コーチは「それはない」と断言した。

 もはや“鬼”は星野監督だけではない。コーチ陣も燃える集団となり、23日からのオープン戦に臨む。

<写真=佐藤コーチ(右)葛西コーチから通訳を通して注意を受け、地面を蹴るカーライル>

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素顔は陽気…若気のいたり!?

 騒動は起こすが、カーライルは陽気な24歳の素顔を持っている。キャンプ初日の今月1日のこと。報道陣はブルペン入りした新外国人ムーア、バルデスを取り囲んだ。その後ろから「この人たちは危険だよ」「質問は2、3つだけ」とチャチャを入れる。邪魔に感じ、ムッとするが、カーライルの顔を見ると笑顔で仕方なく、許してしまう。昨シーズンも、日本で知り合った外国人の友人16人を甲子園のネット裏に招待した。「BUDDY」と手書きされた看板から彼の親しみやすさを感じたものだ。二面性については丸本通訳も「若いからね」と苦笑い。日本の環境にもっとなじめば、ムラッ気もなくなるに違いない。

【カーライルお騒がせメモ】

超スロー調整 昨年の春季キャンプ。150 キロ 右腕の前評判も、沖縄・宮古島での調整は超スロー。安芸入り後もフリー打撃に登板して44球中22球がボール球の怪投を披露し、野村前監督も「判断しようがない」とムスッ。オープン戦初戦(対西武)に志願登板したものの、2連続四球にボークなどヨレヨレだった。

ピザの出前 通常、キャンプは団体生活が基本だが、文化や食生活が異なるため助っ人特権で昼食時に時々宅配ピザを注文。1人だけオリジナルランチでストレスを解消?

落雷直撃 今キャンプ中盤の20日、投内連係の練習中にヤマなりのボールを投げるカーライルに星野監督が激怒。「あんなもん、フィールディングやない。練習の邪魔になるだけや」。せっかくのムードをぶち壊すカーライルのプレーに、さすがの指揮官もぶち切れて初カミナリを落とした。

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