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虎のタイソンだ!ホワイト驚異のパンチ22発

 阪神の入団テストを受けているデリック・ホワイト外野手(32=メキシカン・リーグ)が18日、安芸キャンプ参加2日目にしてパワーを爆発させた。“独り舞台”となったランチタイム特打で、128スイング中22本のサク越えを披露。左翼ポール頂点を直撃する特大弾も放つなど、マイク・タイソン似の強面(こわもて)同様、迫力満点のバッティングを披露した。21日の紅白戦出場も決定、テスト合格へラストアピールを行う。

テスト外国人、21日紅白で合否決定

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 テスト2日目にして“マイク・タイソン”が目覚めた。185 センチ の長身から振り下ろされたバットに弾かれ、ボールがおもしろいように飛ぶ。ホワイトのために用意されたランチタイム特打。虎首脳陣へのアピールには絶好の独壇場で、タイソン似の強面ホワイトはド迫力のバッティングを披露した。最長不倒は左翼ポール頂点を直撃する150 メートル 特大弾。入団テスト合格に向け、自慢のパワーを爆発させた。

 前日(17日)とは見違えるパフォーマンスだった。「よく眠れて、時間も経った。今日は自分のペースで気持ち良く打てた」という言葉どおり、ホワイトはサク越えを連発。128スイングで22発と“暴れまわった”。アリアス顔負けの特大弾もあったが、打球のほとんどはライナー。低い弾道が失速せずそのままスタンドインするなど、強烈なダウンスイングからスピンの効いた打球を飛ばした。

 圧倒的なパワーを見せ付けられ、緊急“首脳会談”が開かれた。ホワイトの打撃終了後、ケージ後方で星野監督、田淵、和田両打撃コーチ、オマリー臨時コーチが集結。約20分にわたって会議が行われた。「いろいろ説明を聞いてたんだ。評価? 現状ではまだ言えんな」と指揮官は結論を急がなかったが、「3〜4日で判断するのもかわいそうだな」と長い目で見たい意向も示唆した。

 本来の調子を取り戻し、ホワイト自身も満足げ。当初4日間だったテスト期間も延長。21日の紅白戦出場も決定した。「試合は楽しみだね。いろんなアピールができると思う」と実戦舞台にやる気十分。パワフルな打撃に加え、外野守備も堅実で、ネット裏にいた中日田中チーフスコアラーが「外国人らしくないフォームで、いい送球をする」と警戒するほど、巧みなスローイングも披露した。

 合格への最大のポイントは変化球への対応。しかし、ホワイトは「韓国やメキシコでプレーする中で、いろんなボールを投げる投手を見てきた。日本でも同じように考えている」と自信たっぷり。虎のタイソンが不敵に笑った。

<写真=ランチ時間にフリー打撃を行ったデレック・ホワイトの飛距離に、本部席にいた星野監督(左)も間近で観察。右はやしきたかじん=安芸市営球場>

 デリック・ホワイト(Derrick Ramon White)

 ◆生まれ 1969年12月12日生まれの32歳。米サンフランシスコ出身。

 ◆経歴 91年にプロ入り。93年エクスポズでメジャー昇格。以後、タイガース、カブス、ロッキーズと米大リーグ4球団でプレー。

 ◆苦労人 00年は韓国、01年からは独立リーグ、メキシカン・リーグと、プレーする場を求めて世界を渡り歩いて来た。

 ◆強面 ボクシングの元世界ヘビー級王者マイク・タイソンにそっくり。17日のあいさつでは、自ら「私はマイク・タイソンではありません」と爆笑を誘う。

 ◆性格 関係者によると「物静か」。夜になると宿舎の部屋で独り、太平洋を眺めるロマンチスト。

 ◆バット 自身のバットは持参しておらず、現在は97年に米で一緒にプレーした友人アリアスのものを借りている。

 ◆オマリーと再会 少年時代、サンフランシスコの自宅から、当時SFジャイアンツにいたオマリーを見に行ったことがある。

 ◆サイズ 185 センチ 、102 キロ 。右投げ右打ち。

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