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星野監督、桜井にホレ直し

 阪神・星野仙一監督(55)が「未来の主砲」にホレ直した。15日、高知・室戸市で行われている2軍キャンプを視察。「松井級の素材」と期待するドラフト4巡目・桜井広大外野手(18=PL学園)の打撃練習に熱い視線を送った。桜井は打撃投手を務めた星野から2本の特大弾を放つなど大器の片りんを披露。星野監督はその将来性に改めて太鼓判を押した

年間通し「ファーム4番」で育成へ

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 魅力ある一発だった。ケージの後ろで星野監督が腕組みして見つめる。熱い視線が背中に突き刺さる緊張のフリー打撃。しかも打撃投手を務めるのは174勝左腕の星野。巧みな投球にもほんろうされ最初は凡打が目立った桜井だが、一撃で監督を満足させた。両翼100 メートル と広い球場の左中間スタンドに突き刺す特大弾。やはりただものではない素質の高さを星野監督の目に焼きつけた。

 「力んでいた? それでいいじゃない。上(1軍)をおびやかす可能性を持ってる子やからな。一気に飛び越す可能性もあるが今の力じゃまだまだ勝てんて。勝ったら寂しいで。でも近い将来は、めちゃめちゃ楽しみやね」。

 その目で確かめた。「桜井」の名は、何度も星野監督の口から登場していた。新人ではズバ抜けた体格、体力を早くから注目。「将来的にこいつこそ阪神の4番、クリーンアップを打てる素材。(巨人)松井にも匹敵する」とすでにデータ上でホレ込んでいた。そしてこの日、実際に見て「未来の主砲」を確信した。

 すぐ1軍で試す方針はない。だが星野監督の期待通りに「金の卵」をふ化させるため2軍でも英才教育育成プランが進行中だ。桜井をファームの試合で年間通じて4番に据えその重みを感じさせながら、育てていくもの。星野監督に負けじと、岡田彰布2軍監督(44)も「飛ばす能力は教えてできるもんじゃない」とゾッコンの桜井に主砲の帝王学を注入していく。

 期待の太鼓判を押された桜井は「注目されるのはありがたい。期待外れにならないよう頑張りたいです」と力強く誓った。星野監督が安芸に戻った後も特打で1時間、300スイング以上バットを振った。18歳の原石は磨いていく努力を怠らない。輝く宝石に成長して星野監督の予言を的中させる。

<写真=星野監督らが視察に訪れた室戸で、パワフルな打撃を披露した桜井>

将来楽しみ・・・ノビノビ育て

吉田義男の目> 桜井の打撃から、将来スケールの大きな打者に育つ可能性を感じました。初めて見たバッティングは、疲労がたまっているからか打球に今ひとつ伸びがなかった。ただ高校出であれだけ強いスイングができれば合格点。あとは2軍首脳陣がいかにうまく成長していく過程を支えていくかにかかっています。

 特に、岡田2軍監督に言い残したいのは、ファームの若い選手に「のびのびプレーさせてほしい」ということです。なにも放任主義を貫けというのではありません。傾向としてプロに入りたての選手をすぐに触りたがるコーチが多い。しかし、悪いからすぐ矯正ではもともと良かった点も失ってしまう。その選手の長所短所を辛抱強く見極めながら長所をどんどん伸ばしてほしいのです。今年は星野監督だけが注目されているようにみえます。しかし、きついことを言うようですが、若手成長という意味では岡田2軍監督の指導者としての真価も問われる1年であることも自覚しておいてほしいと思います。 (日刊スポーツ客員評論家)

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