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坪井2安打、宣言通り明るく変身

 坪井智哉外野手(27)が13日、安芸キャンプ2試合目の紅白戦で2安打を放った。白組の3番にすわった坪井は2、3打席目に井川から連続安打。「結果より内容」と浮かれるところはなかったが、激しい外野の定位置争いの中で、存在感を示した。不振に終わったここ2年の雪辱のため今季は明るいキャラクターにチェンジも宣言。星野仙一監督(55)も、その変ぼうを認めた。

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 坪井のバットは湿っていなかった。乾いた打球音とともに、ボールはセンター前へ、ライト前へ。今キャンプ2試合目の紅白戦で坪井が2安打を放った。「この時期は結果より内容ですから」と本人は気にも留めない。が、そのミートのうまさに、改めて虎党はうなった。「坪井を忘れちゃいかん」という星野監督の言葉が脳裏をよぎった。

 白組の3番に入った坪井は、1打席目の四球後、左の井川から2打席連続でヒット。外角球は逆らわず、スライダーはうまくバットに乗せて引っ張った。相変わらず巧みなバットコントロールに田淵チーフ打撃コーチも「彼はできている。右手1本でボールを拾える」と絶賛。赤星、浜中、桧山との激しい外野争いの中で、存在感をアピールした。

 安芸キャンプ出発前夜(1月29日)、鳴尾浜の室内練習場にマシン打撃の音がこだましていた。暗闇の中に響くその音は、午後10時を回るまでやまなかった。打っていたのは坪井。ちょうど居合わせた寮生の新人・東が「坪井さんが打ち続けてます」と驚いた表情で外に出た。何かを吹っ切るように、延々と坪井はボールをたたいていた。

 今年は“キャラチェン”をはかる。12日の朝のあいさつで坪井は宣言した。「いつもしかめっ面でイライラしていた自分を打ち破る」とチームメートの前で高らかに言い放った。ルーキーシーズンから2年続けて3割を打った。だが、ここ2年、特に昨年は左肩の故障で不本意なシーズンを送った。本来の明るい性格も出しづらい日々…。しかし、坪井は生まれ変わった。

 星野監督も「この2年をバネにしてるな」と変ぼうを察知。「平田(専属広報)が『坪井ってあんなに笑いましたっけ』と言ってた」と周囲の反応も明かす。今季に雪辱を期す坪井が、チーム全体に活気をもたらせている。

<写真=5回裏2死一塁、坪井は井川からライト前にこの日2本目のヒットを放つ>

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桧山、浜中、赤星をリード

 <日刊コメンテーターズ・広瀬叔功> 紅白戦ではアリアスの打席に注目したが、第1打席は谷中の初球を打って詰まった遊ゴロ。第2打席は井川からファウル1つの四球。キメの細かい配球にどんな対応するかを楽しみにしたが、この2打席で判断は難しい。ただ、フォームそのものは上体に頼るなど外国人特有の悪いクセはない。現段階では今後の調整を見守るしかない。

 そんな中で目についた打者は坪井。右も左も関係なく2安打。キャンプでの練習を見ていると、今季はかなりのアベレージを残すと見ていたが、このゲームでそのままの結果を出した。外野手争いは激しいが、課題と言われる守備も一生懸命こなしている。桧山、浜中、赤星らとのレギュラー争いではむしろ一歩リードしているのではないか。阪神打線にまた一つ楽しみな材料が出来た。(日刊スポーツ評論家)

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