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井川が開幕最有力の快投!紅白戦3回0封

紅白戦◇13日
  1 2 3 4 5 6
紅 組

白 組

(6回終了)

 井川慶投手(22)が開幕最有力の快投を演じた。安芸市営球場で13日、2度目の紅白戦が行われ紅組の2番手で初登板。主力打者を揃えた白組に対し3回を投げ、最速144 キロ の威力十分の直球を主体に無失点と好投。開幕戦(3月30日、東京ドーム)の相手、巨人スコアラーも密着マークで、開幕投手候補の本命に浮上してきた。

浜中K斬り、威力満点最速144キロ

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 貫録の紅白戦初登板だった。それも井川らしい幕開け。4回、坪井に初球をいきなり中前に弾かれ、続くアリアスに四球を与えるなど1死満塁といきなりピンチを背負った。だが、ここからが見せ場だ。ルーキー浅井を143 キロ 速球で見逃し三振に仕留め、続く藤本もK斬り。背負ったピンチを力で断ち切る。左腕エースの頼もしい存在感を示した。

 「(あの場面は)点を取られたくなかった。シーズン中のように気合を入れました」。仕上がり途上の変化球を打者に合わされ、4安打を許した。だが、今季も活躍を予感させるには、威力満点の最速144 キロ ストレートだけで十分だった。速球に詰まり一邪飛、三振に終わった和製大砲候補の浜中も「この時期にあれだけの球を投げるんだからすごい」と脱帽した。

 3回を4安打ゼロ封3三振と上々の試運転を終えた。その快投をネット裏にビデオカメラを据え、凝視していたのが巨人の樽見金典スコアラーだ。「昨年よりいいとは感じなかった」。これまで阪神の選手をホメ上げていたG偵察隊が井川に対しては辛口評価。それも開幕戦でぶつけてくる大きな可能性を感じているからこそ。「開幕投手として意識しているか」と問われた樽見スコアラーは「うち中心にぶつけてくるんでしょうが…まだコメントできません」と言葉を濁した。

 「変わってない」と切り捨てたGスコアラーに反発するように、井川は変身を強調した。昨季は走者がいなくてもセットから投げていたが、この日はノーワインドアップで投げ込んだ。「球威のため? そうです。それに(昨季とは)違うというところを見せたいんで」。井川が見せようとした「変化」は、星野監督に伝わっていた。「セットの入り方、クイック、少しずつ興味を持ってきたな」と成長に目を細めた。

 井川にとって、何よりうれしい闘将の笑顔だ。昨年3月13日、倉敷で行われた中日とのオープン戦。先発した井川は6四球4失点の「大乱投」を演じた。その時、激怒したのが敵将の星野監督。自軍のことより「キャンプで何やってたんだ!」と中日担当記者にほえた。「そうやな、あいつやったな。珍しいな、よその監督が。でもよそのチームでもいいと思えば興味を持つ。でも期待外れやったから腹立ったんやな」。カツを入れてくれた監督とともに戦う今季。阪神の不名誉な記録、開幕戦連敗を11で止めれば、井川の最高の恩返しになる。

<写真=紅白戦で気迫あふれるピッチングで首脳陣をうならせた井川。開幕投手をアピールだ!>

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中日007も絶賛

 中日の007は、井川の快投を絶賛した。田中彰チーフスコアラーが、バックネット裏から井川に熱視線。「いいボールだった。144 キロ ぐらい出てたんでしょ。ストライクゾーンの高さを意識し、シーズン中と変わらないぐらい威力があった」。昨季、井川は中日戦3試合に登板し1勝1敗も、防御率1・37と抑えている。「クイックもうまくなっていたし、昨年の実績が自信になっているんでしょう」と警戒心を強めた。

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ストレートはOK…集中力も二重丸

 <日刊コメンテーターズ・中西清起> 紅白戦に登板した投手を総チェックしてみた。まず井川。変化球は投げ始めで苦しんでいたが、バランスを重視して投げ込んでいるストレートの威力は十分。1死満塁などのピンチでの三振奪取など集中力にも二重丸だ。

 川尻は新球と新ストライクゾーンを左打者相手に試していたが、これも使えるメドがついたのでは。2点は失ったが、本人は手ごたえをつかんでいるはず。こちらも現状では合格点だ。またキャンプインから注目していた谷中も二重丸。ボールにキレもあるし、この3人はこのまま順調に調整が進めば先発ローテーションで計算できる投手になるのではないか。

 前回の紅白戦で結果を残せず、1 イニング ずつチャンスをもらった川俣、吉野、山岡の3投手はいずれも苦しい内容だった。特に吉野は、コマ不足の左の中継ぎとして期待されているだけに、もう少しピリッとしてもらいたいところだ。(日刊スポーツ評論家)

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