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浜中はミスター直接指導に「一生の宝物」

 浜中おさむ外野手(23)が12日、安芸キャンプを訪れた長嶋茂雄氏(65)から直接指導を受けた。同氏から1球ごとにアドバイスをもらった浜中は、ランチタイム特打104スイングで41発と、驚異的なアーチを量産。打撃練習中、常に熱視線を浴び「一生の宝物です」と感激した。今キャンプで取り組む“うねり打法”の完全習得もミスターの前で証明し、若き主砲がまた進化した。

 ミスターの手が、浜中の右ヒザをポンポンとたたいた。「軸が大事だぞ」。アドバイスも飛んだ。巨人軍の前監督が、虎の若き主砲に“直接指導”。昨年までなら考えられないシーンが、安芸球場で繰り広げられた。最も感激したのは、他でもなく浜中自身。「一生の宝物です」と目を輝かせた。

 緊張のランチタイム特打だった。浜中が打撃ケージに入ると、田淵コーチが「国産大砲の第一人者です」と長嶋氏に推薦。“うねり打法”のお披露目が始まった。浜中がスイングするごとに、すぐ後ろからミスターのカン高い声が響く。「下半身の使い方がいいよ」「今のはいいねえ。“浜田”くん、それを5本、続けてみよう」。名前の間違いはご愛きょう。どんどんヒートアップするゲキに、浜中のバットも加速した。

 104スイングで、なんと41本のサク越え。本塁打率は約4割。ミスター効果だろうか、浜中は完全に開花した。「後ろで見ておられたので、力が入った。そりゃ、意識しますよ」と緊張感たっぷりの特打だった。が、長嶋氏の言葉は鮮明に記憶していた。「下半身を使うのが第1、腰で回転しろ、全力で振れ、と言われました」。一生の思い出となる瞬間だった。

 取り持った田淵コーチも満足げ。「ああやって言ってもらうと乗ってくるんだな」と笑顔。「浜田? 間違ってた? 別にびっくりしないよ。あれだけ情熱を持って接してくれるんだから」と感謝を述べた。

 浜中も自身の変ぼうを口にする。「サク越えの感触は、去年までとそんなに変わらない。でも、飛距離が違う」と目を丸くする。うねり打法に関しては、師匠・田淵コーチも「もう合格だよ」と太鼓判。最後に加わったミスターのスパイスで、浜中が虎の大砲へまた1歩、近づいた。

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完成近いぞ!浜中新打法

 <日刊コメンテーターズ・広瀬叔功> 打撃練習を行った浜中はミスターに1球ごとに指導を受け、緊張もしただろうが集中力もすごかった。一生懸命スイングを続け、軽々とスタンドに運んでいた。田淵コーチと打撃向上に取り組んでいると聞いたが、この日はミスター効果だけではなく、新打法の完成に向けて順調に進んでいると感じた。

 投球を呼び込み、軸足を固定して鋭い腰の回転でスイングを行う。その形ができつつあるということだ。阪神打線にあって、数少ない長距離タイプの打者だが、より確実に、より遠くへ打球を運ぶための改造は浜中の場合は順調に消化している。もちろん将来は主軸が期待されるが、今季6、7番に定着して25〜30本塁打をマークすればチームの得点力も2割から3割はアップする。外側の投球に対し、体が開くという課題は残るが、このまま順調に技術を吸収していけば、チーム力もワンランクアップする。(日刊スポーツ評論家)

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