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長嶋さん大予言「今年の阪神は期待できる」 星野仙一監督(55)が長嶋茂雄・巨人終身名誉監督(65)に「伝統の一戦」復活を誓った。高知県安芸市の阪神・春季キャンプを12日、長嶋氏が16年ぶりに訪問。昨年末に阪神監督就任を後押しした星野監督と再会し阪神・巨人「伝統の一戦」復活への思いを改めてぶつけ合った。「今年の阪神さんは非常に期待できる。お世辞じゃないですよ」と明言したミスターにこたえるべく、星野監督も阪神再建の決意を新たにした。 16年ぶり安芸に来た!
華やいだ。ミスターが足を踏み入れた瞬間、違った光が安芸市営球場全体を包み込んだ。「球場に入ってきた瞬間、違う雰囲気を持ってきましたね。何かを引きつける……」。浜中が表現したオーラに引き寄せられ、平日にもかかわらず1万人の大観衆。長嶋氏をひと目見たいとファンが押しかけ、メーン球場出入り口はパニック状態に陥った。「星野フィーバー」で熱く燃える球場に運ばれた、さらに巨大な熱気だった。 星野監督はその熱気の主を笑顔で出迎え、ガッチリ握手を交わした。カメラマンに「もういいのみんな、ヘヘヘ」と独特の笑顔を振りまくミスター。「サービスしすぎだよな」と返した星野監督も笑顔。虎ファンには夢のようなひまわりと太陽の競演。4年連続最下位に沈むチームとは思えないさんさんと輝く明るい空気がそこにはあった。 昨年末、阪神監督就任要請を受けていた星野監督を「やりなさいよ仙ちゃん」と後押ししたのが長嶋氏だった。以来の再会。精力的に動き回った長嶋氏は、活気に満ちた練習、いきいきした選手の表情を見て確信した。「(阪神監督に就任して)『やっぱりよかったよ仙ちゃん』。そういう表現をしてたな」と星野監督はミスターとの会話を振り返った。 「選手一丸となって勝とうとする意識がある。星野監督の指針を理解しているか、選手の声を拾って歩きましたが、実証されましたね」。田淵コーチの依頼を受けてグラウンドで熱い指導を終えた長嶋氏は手ごたえを感じていた。星野監督も、うれしかった。「ミスターは球界の先輩であり若いころからかわいがれたし(現役時代は)よくやられもした。いわば『兄貴』が激励に来た感じだな。しっかりやれよと…」。今は虎の将として「兄貴」のエールを受け止めた。求めていく思いはひとつ。「伝統の一戦」と呼ばれるにふさわしい阪神と巨人のシ烈な争い。「阪神・巨人、巨人・阪神戦がおもしろくないといけないというのはミスターの持論であり、オレもそう」。長嶋氏の訪問は「阪神を強くする」決意をさらに強めた。 メーン球場では、浜中らを熱く指導する長嶋氏のじゃまをしないよう、あえて近づかなかった。「ああいう存在の人に言われるとね、違ったやる気が起きる。声をかけるだけで打ってるヤツを乗っけるんだから」と狙い通りのミスター効果にニンマリ。そして練習後の対談でも、星野流で迫った。「巨人には16年連続で負け越してるけど、勝ち越すにはどうすればいい? って聞いたけど、答えなかったな」。球界の華がそろい、阪神再建の熱はさらに高まった。 <写真=長嶋茂雄氏(右)を出迎えた星野監督は大勢のカメラマンに囲まれながらエスコート>
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