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川尻が仰天魔球「フォーシーム・ジャイロ」

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 川尻哲郎投手(33)が“魔球”をマスターした。ハイペース調整を続けていた川尻が7日、志願してフリー打撃の打撃投手に登板。いきなり周囲のド肝を抜いた。犠牲になったのは、上坂だ。外に逃げる変化球にまったくタイミングが合わず、腰砕けの空振り。「直球が来たと思っていたら、手元でグッとスライドした」と目を丸くした。

 これが川尻の新魔球「フォーシーム・ジャイロ」だ。実はこの球、ウオームアップのキャッチボールでマスターしてしまった。田淵チーフ打撃コーチが招へいした動作解析の専門家・手塚一志氏(38)が投げ方を伝授。川尻は以前からボールにスクリューのように横回転を与える「ジャイロボール」を操ることができた。これに手元で微妙に揺れるフォーシームをミックスさせたもの。手塚氏は「空気抵抗の関係で、打者はボールの進みが遅いと錯覚する。しかも手元で変化するから、かなり打ちにくいはず」と解説。この魔球を川尻はわずか10分程度で自分のものとした。

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 この日はカーブ、スライダー、シュート、ツーシームも試したが、開始3球目でバットを折られた沖原は「とにかくよかった」とキレのある直球に舌を巻いた。3打者に対し、52スイングで安打性の打球は4本だけ。川尻は「新球? 試合でも使えるんじゃないか。フフフ、ビックリしていたな。自分の中では順調だよ」と口調も滑らか。2戦目となる13日の紅白戦で初登板も決定。昨年たった1勝、オフにはメジャー問題に揺れた男が安芸キャンプを引っ張る。

<写真上=フリー打撃でフォーシームの握りを見せる川尻 写真下=早くもフリー打撃に登板した川尻は、新魔球「フォーシーム・ジャイロ」で打者を料理>


 ◆フォーシーム チェンジアップ系の球。2本の指を縫い目に垂直にかける。4カ所の縫い目(シーム)が指に当たっているため、フォーシームという。縫い目に2本の指を平行して握れば、ツーシーム。一見すれば直球のようだが、打者の手元で微妙に変化するので、打ちづらい。すでにメジャーでは主流な変化球。

 ◆ジャイロボール 通常の直球はボールが前回転で進む。しかし特殊な腕の動きでボールに横回転を与えると、変化せずにスクリューのように前に進む。アメリカンフットボールやラグビーのパスをイメージすれば、分かりやすい。空気抵抗を受けやすいため、ゆっくり進む。打者は直球だと錯覚しながら、なかなか手元にこないためタイミングを外される。ヤンキースの守護神リベラら少数しかできない投法。

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