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「坪井がMVP」星野監督が激賞 MVPは坪井? 星野仙一監督(55)が7日、安芸キャンプ第2クールを終えて「かなりいい」と順調な仕上がりを強調した。中でもここまでのMVP選手として「坪井を忘れちゃいけない。感じるものがある」と復活を目指す坪井智哉外野手(27)を指名。休日明けの9日から始まる第3クールでし烈なサバイバル戦を予告した。
点数にすれば80点か。第2クールを終えた感想を聞かれ、星野監督は目じりを下げてこたえた。「いい方だね。大満足とはいかないが、かなりいい方。いい形ができている」。満点ではないが、赤点でもない。自己評価に厳しい指揮官だからこそ、不満を口にしなかったことが何より大きな意味を持つのだ。 中でも復活を期すリベンジ組の動きが頼もしくて仕方がない。この日、星野監督はメーン球場で行われた居残り特打を視察。片岡と並んで快音を放つ坪井に視線を送った。「坪井を忘れちゃいけません。ずっと坪井を見ていて感じているんだ」。指揮官がここまで名指しで持ち上げるのは初めて。それだけ坪井のアピールが激しい証しだ。 ルーキーイヤーから2年連続3割を放った坪井も、最近2年間はサッパリ。新体制となった今季、目の色を変えて練習に取り組んでいる。「あれだけのアベレージを残せる男はそうおらんよ」。守備力、肩の弱さなどマイナス点はあるが、打撃力は間違いなく虎打線でトップクラス。外野手のレギュラー争いに坪井が参戦することが、全体のレベルアップにもつながるのだ。 「ここまでは野球をもう1回、思い出そうというクールだった。これから実戦に入っていけば、ミスも出てくるだろうしね。楽しみだよ」 第3クール3日目の11日には早くも紅白戦が予定されている。ファームからも3人が参加。実戦の中で結果を残していった者が生き残るサバイバルの日々が始まる。星野監督の脳裏に焼きついた坪井らリベンジ組がどこまで意地を見せるか。猛虎復活計画は、これからいよいよ実戦編に突入する。 <写真=練習後も一人最後まで安芸ドームに残って黙々と打ち込む坪井> 連日の居残り「見とけという気持ち」坪井 星野監督の言葉を伝え聞いた坪井は「ちゃんと見てくれているというのは、うれしいですね」と笑顔を見せた。今キャンプは連日、居残り自主練習。この日も午後6時を過ぎても室内でティーバッティングを行い「周りが浜中とか赤星とか言うのは関係ない。自分のやるべきことをコツコツやっていくだけ」と汗をぬぐった。 今季にかける思いは人一倍強い。「見とけという気持ちは常に持っている。相手が誰とかはないけど、世間の人に対してはそういう気持ちでいる」と表情を引き締める。昨年はケガにも泣き、わずか43試合の出場で打率2割1分9厘。輝きを取り戻すべく練習に打ち込む姿を、指揮官が気に留めていてくれたことが何よりうれしかった。 この日は特打も行った。あとは「実戦に入って、体が反応するかどうか」と態勢は整いつつある。坪井の“逆襲”は、9日からの第3クールで本格化する。
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