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川尻150球、仙さん思わず「大丈夫か」

 阪神川尻哲郎投手(33)が3日、安芸キャンプ第1クールにして早くも150球の投げ込みを行った。通算の球数もキャンプ3日目にして300球を突破。例年以上に早い仕上がりには星野仙一監督(55)も「大丈夫か」と声をかけたほど。メジャー移籍を封印し、闘将のもとで、タテジマでのプレーを決めたベテラン川尻が、燃えている。

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 今すぐ実戦でも違和感がないほど、川尻のブルペンには熱がこもっていた。第1クール最終日とはいえ、まだキャンプ3日目。33歳のベテランは、カーブも織り交ぜながら150球を投じていた。しかし、疲れた表情は一切ない。「仕上がり?まあ、早いかな」とサラリ。「今は投げ込んで、走って、体の切れを作っていきたい」と話した。

 「第1クールから、これくらい投げたこともある」と、もともと投げ込むタイプの川尻。それでも、今キャンプはハイペースが際立つ。初日、2日目ともに約90球を投げ、この日が150球。キャンプインから3日にして早くも300球を突破した。「1回、肩を作っておきたいから」と説明するが、肩のでき具合は一目りょう然。受けていた山田も「(仕上がりが)早いというか、オフにだいぶ投げ込んでいたんだなとわかる。いいペースできているんじゃないですか」と話した。

 もちろん、捕手後方に陣取っていた星野監督も、川尻のハイペースぶりを感じ取っていた。「川尻、谷中ら仕上げの早いのもいるね。変化球を交えてセットするようになってからだけどな」と名指しで、その意気を買った。が、もちろん、飛ばしすぎがないよう注意も配る。この日のランチタイム、星野監督は投手陣と同席。その場でひと声かけていた。川尻によれば「世間話がほとんどだったけどね。仕上がりに関して?『大丈夫か?』って言われたよ」と闘将は、張り切る川尻を気にかけていた。

 昨オフのメジャー移籍騒動中も、川尻は肉体の鍛錬を怠らなかった。その証拠が、現在の仕上がりの早さ。「まだまだ実戦の状態じゃない」と言いながらも「紅白戦には早い段階でも投げたい」とスタンバイはOK。星野監督のもと、昨季1勝の川尻が復活へと歩み始めている。

<写真=ブルペンで150球もの熱のこもったピッチングを見せた川尻>

 ◆川尻問題の経過 01年1月28日、契約交渉の席でポスティングシステム(入札制)でのメジャー移籍願望を表明した。同年10月には球団が移籍を承認しない方針を固めたことで交渉は平行線をたどった。シーズンオフに監督に就任した星野監督は「ご都合主義だ」と厳しく非難。02年1月には「すっきり契約すれば今までのゴタゴタも忘れてやる」と最後通告。川尻は星野監督の通告に反発するかのようにメジャー球で練習を続けた。しかし、1月下旬に星野監督が水面下で接触して翻意。川尻も「人間の大きさを感じた。優勝したい」と語り残留が決まった。

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