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吉田義男は見た「腕の見せ所・藪、川尻の再生」 阪神が上位に浮上するカギは投手陣の整備がどこまで進むかにあります。キャンプ2日目。そのブルペンに足を運びました。まだ始まったばかりですが、そこで目立ったのは谷中、安藤ら。ベテラン藪、川尻らの立場はまさに剣が峰。瀬戸際の彼らに強調したいのは「もっと投球に魂を打ち込め」ということ。試合が始まれば星野監督は彼らにもカツを入れるでしょう。それなりの危機感をもってシーズンに臨んでほしいんです。 往年の名投手といわれた村山実、小山正明らは、われわれ野手を燃えさせてくれる男たちでした。エラーをするとマウンドで悔しさを態度で表した。打たれて負けた村山が、試合後のベンチ裏に1人しゃがみこんで涙を流す姿を何度見てきたことか。まさに熱血漢。われわれ野手も、彼らが四球で出塁を許そうものなら「(自分の前に)打たさんかい!」と怒鳴りあったものです。そこに、信頼関係、一球入魂の精神が生まれたんです。 藪と川尻には、気持ちを前面に出して、もう1度立ち直った姿を見せてほしいものです。「料理人」にすれば、いつも好素材に恵まれるわけではありません。手を加えないとおいしくない料理もあります。使いにくい食材を看板料理にするのが名コックなんです。投手出身・星野監督のブルペンでの腕前にも注目しています。 (日刊スポーツ客員評論家)
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