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星野監督が2日目で“熱血点火”

 燃える男がついに動いた。阪神星野仙一監督(55)が2日、安芸キャンプ2日目で初めて若虎たちに直接指導を行った。ブルペンでは昨季7勝の谷中を絶賛。雨天練習場でのフリー打撃でも赤星、浜中の若虎コンビに身振り手振りで腰の使い方などをアドバイスした。キャンプ初日は「静」を決め込んだ指揮官だが、2日目にして早くも「動」に変身。燃える男のアクセルも全開間近となってきた。

井川に浜中に谷中に

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 投球練習を終えた谷中に、厳しい表情の星野監督が近づいた。キャンプ初日は「見てるだけ〜」だったが、2日目にして初めて選手を呼び止めた。まさか鉄拳? それともカミナリ? 一瞬、ブルペンに緊張が走る。直立不動で指揮官の前に立った谷中は、口を真一文字に結んだ。

 星野監督 オイッ、トップの位置がいいし、下半身が安定しとるな。ええやないか。良さそうやし、このままいってくれや。

 谷中 エッ、ハイ。ありがとうございます。

 昨年6月13日の中日戦(大阪ドーム)。谷中が移籍後初勝利を挙げた時、当時中日の星野監督は「知らんやつに抑えられやがって」とコメントした。あれから約8カ月。自身の部下となった谷中に対面し、星野監督は近づいた。「早く名前を覚えてもらいたい」という谷中の心中を察してか、指揮官はそのアピールに絶賛コメントでこたえた。

 キャンプ2日目。青空の下、大フィーバーで幕を開けた初日と違い、この日は断続的な小雨にじゃまされた。「お天道サマとケンカしても勝てない」。雨用メニューに変更し、打撃練習は雨天練習場を使用。そんな中、星野監督は雨を吹き飛ばすかのように精力的に動いた。ブルペンでは藪、川尻、吉野らに熱視線。それだけではとどまらず、室内練習場に移動して打席待ちしている浜中、赤星らにも直接指導を行った。身振り手振りで腰を動かすゼスチャーまで…、背番号77が躍動したのだ。

 指揮官の精力的な動きに、ナインも敏感に反応した。赤星は「監督としゃべったのは初めて。スッキリしました」と言い、浜中も「腰を使えと言われましたね」と、直接指導に満足顔だ。将来の猛虎を担う核弾頭と大砲候補。送ったアドバイスがその2人だったことも偶然とは思えない。

 「谷中はもうゲームができる状態。バックスイングの流れがいいし、トップからリリースポイントまで出来上がっている。藪、川尻もバランスがいい。吉野も肩ができている。まだ2日目だが、できすぎで怖いぐらいだ」

 静から動へ。星野監督が動いたことで、さらにチームに緊張感と活気が生まれた。まさに狙い通り。キャンプ2日で、安芸は完全に星野カラーに染まった。

<写真=投球練習を終えた谷中(右)に厳しい表情で言葉をかける星野監督>

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