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田淵コーチはやる気持ち“フライング”指導 田淵幸一チーフ打撃コーチ(55)が“フライング指導”した。1月31日、安芸市営球場で行われた選手自主練習を視察。フリー打撃を終えた法大の後輩浅井良捕手(22)に近づき「プロは右足で打つんだぞ」と独り言。12月、1月中の監督、コーチへの指導は取り決めで禁止となっており、ルール違反寸前。猛打復活を担う大物コーチはキャンプインを待ち切れなかった。
田淵チーフ打撃コーチは欲求を抑えきれなかった。室内練習場でフリー打撃の順番を待つルーキー浅井に近づき、さりげなく口を開いた。「右足で打て! プロは右足で打つんだぞ!」。右手でポンポンと右太モモを叩き、打撃フォームの姿勢をとった。田淵コーチの視線は正面を向いたまま。あくまで独り言だが、ルール違反寸前の“フライング指導”。猛打復活への強い意欲がこぼれ出た形になった。 球団と選手会との取り決めで監督、コーチは12、1月中は選手に指導することはできない。もちろん、田淵コーチも知っている。この日は、午前10時の自主練習開始前に安芸市営球場に駆けつけ「まだ指導しちゃいけなかったな」とフェンス沿いで視察していた。 しかし室内練習場でフリー打撃に励むアリアス、広沢ら野手陣の姿に興奮を覚えたようだ。「全体的に振り込んでいる感じがする。軽く打つだけと思っていたけど、広沢だってフルスイングだった。競争が激しくなってきたからな」と自主トレの成果にご満悦。その後の浅井への“フライング指導”につながった。 1日には、24年ぶりのタテジマを披露する。「最初は状態を見るけど、2クール目には映像を見せたいね」とメジャーの強打者や自らの打撃ビデオを教材にした“田淵教室”の開講を宣言。「重量打線ができたと思わせることが我々の使命」。星野監督に負けない熱血指導がいよいよ始まる。 <写真=安芸市営球場に足を運んだ田淵チーフ打撃コーチ(右)は、和田コーチと一緒に話し合う>
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