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仙さん「優勝するんだ」夫人の命日に宣言 オレは優勝するために来たんだ! 星野仙一監督(55)がキャンプイン前日の1月31日、猛虎全ナインに熱いメッセージを送った。初顔合わせとなった全体ミーティングで「野球を愛し、恋しろ」と4年連続最下位に沈むナインにゲキを飛ばした。この日は5年前に白血病で他界した扶沙子夫人(享年51歳)の命日。天国の愛妻にも優勝を誓い、2月1日、就任後初めてタテジマのユニホームを着て高知・安芸キャンプの陣頭指揮をとる。
全猛虎ナインを前に、星野監督は力強く言い放った。「オレは勝つために来たんだ。強くするため、優勝するために来たんだ」。キャンプイン直前の選手、首脳陣、フロントも含めた全体ミーティング。背筋をピンと伸ばして聞き入る選手の耳に、闘将の炎の叫びが響き渡った。「優勝」。4年連続最下位の戦士には気恥ずかしく、口幅ったい2文字。それをあえて言葉にし、目標に掲げた。 「4年連続最下位というのも、今日を最後に言うなといった。忘れろと、白紙なんだと。そして、これだけは忘れないでほしい。野球に恋し、愛したんだから中途半端はダメ。本気で愛せと。もっとタイガースを愛せ、野球に恋しろ。オレも、もう1度、野球に恋するよ」 明解な言葉でビジョンを示し、選手の心に訴えた。初対面のナインに、星野監督らしく、熱く、強く、そして飾らずにメッセージを放ったのだ。 虎の将として事実上のスタートを切った1月31日。それは個人的に忘れられない日でもあった。ちょうど5年前。陰で支えてくれた愛妻の扶沙子夫人(享年51歳)が白血病で他界した。命日はキャンプイン前日のため、3日前(28日)に名古屋でお墓に手を合わせた。「墓場の陰から何か聞こえなかったかって? いやいや。オレは娘の言葉が妻の言葉だと思ってるんだよ」。悩んだ末に阪神監督就任を決断したのは、2人の娘の後押しがあったからだ。もちろん、それが扶沙子夫人のメッセージだと理解している。「優勝」の言葉は、天国から見守ってくれている愛妻に向けての叫びでもあったのだ。 キャンプインへ向け、すべての準備は完了した。午前中に安芸市役所、警察署を訪問し、球場を視察した。「施設は申し分ない。ぜいたくなぐらいです」。そして2月1日、ついに星野監督はタテジマを着る。グラウンドコートを脱ぎ捨て、背番号77のお披露目をする。4年連続最下位のチームを救うべく、火中の栗を拾った闘将。イバラの道を選んだ星野監督の戦いがいよいよ始まる。 <写真=ナインと初めて顔を合わせミーティングに臨む星野監督。これから1カ月、星野の教えを叩き込む>
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