| 第120戦 (9月13日) |
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今季11度目サヨナラ劇延長11回、秀太が決めた
思わず両手を突き上げた。勝利の余韻に浸る間もない。ナインの手荒い祝福が待っていた。それも田中には心地よい。「今年は出番が少なかった。何とか打ててよかった。僕も覚えておいて下さい」。後半戦初のサヨナラ劇のヒーローはお立ち台で声を上ずらせた。 わき役の意地だった。11回裏1死満塁で打席が回ってきた。「僕はまだ若い。このまま終わりたくなかった」。今季は若手の台頭で、代走・守備要員に甘んじていた。スタメン出場はたった19試合。後半戦では1度だけ。この日も11回表から守備での出場だった。存在をアピールするには、積極性しかない。リリーフ高津の初球、140キロ直球を振り抜き、左犠飛を打ち上げた。 田中はナインの執念を感じていた。「ピッチャー、野手みんながつないでくれた」。今季11度目のサヨナラ劇を演出した1人がベテラン和田だ。今岡、矢野に続き、右前にポテンヒットを放った。これが今季甲子園初ヒット。「落ちてくれ、と思っていたよ」。今月2日に39歳になったが、気持ちはまったく衰えていなかった。 試合後の野村監督も興奮を隠し切れなかった。「これがタイガースの勝ちパターンだ!」。序盤に石井一から1安打で2点。一転、11回には3連打が飛び出した。5投手の必死の投手リレーも実り、今季2度目のヤクルト戦勝ち越し。本拠地ワースト2位の観衆14000人の前で、阪神が意地を見せた。
浜中3試合連続打点3番浜中が数少ないチャンスを生かした。初回1死三塁の先制機にセンターへ犠牲フライ。「内角高めのストレート。つかまえたと思ったが、やや詰まってしまった」と安打で還せなかったことは悔やんだが、最低限の仕事は果たした。これで10日に聖子夫人(23)と入籍して以来3試合連続打点だ。 残留アピール!!カーライル粘投先発カーライルが粘りの投球を見せた。「デキは決してよくなかった」と言うとおり、再三ピンチを招いたが、7回を2失点とまずまずの結果で、来季の残留をアピールした。この日は、同じアパートに住む友人を招待し、帽子のつばには「USA」の文字。母国アメリカで起きたテロに触れ「犠牲になった方のめい福を祈りたい。悲しいことだけど、自分は投手として野球をやるしかないから」と強い気持ちでのピッチングだった。 福原しのいだ9勝目延長11回表からマウンドに上がった福原が、その裏のサヨナラで今季9勝目を手にした。自らの3四球で2死満塁のピンチを迎え、前日(12日)のリリーフ失敗(敗戦投手)もよぎったが「考えないようにした。やるしかないですから」と148キロのストレートで宮本を打ち取った。この勝利で、自身プロ2度目の2ケタ10勝に王手をかけた。 (49勝70敗1分:6位) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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