第110戦 (8月28日)
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さすがだ4番・桧山“復帰弾”

「思い切っていった」5万観衆の前で意地

◇28日◇甲子園
  1 2 3 4 5 6 7 8 9
巨 人

阪 神

【巨】(勝)入来、(S)岡島―阿部
【神】(敗)カーライル、遠山、金沢―矢野、吉本
【本】阿部11号(3回、ソロ=カーライル)桧山11号(9回、2ラン=入来)

 最終回の反撃がせめてもの救いだ。9回、1死一塁。戻ってきた4番桧山がバックスクリーン右に11号2ラン。復活アーチをたたき込んだ。夏休み最後、甲子園でのT―G3連戦。5万大観衆が詰め掛けた。今季4度目の本拠地・5万台到達だった。イライラを募らせていた阪神ファンの心を、ほんの少しはほぐしたかもしれない。

 桧山は横浜遠征中の18日、平衡感覚をつかさどる「前庭(ぜんてい)神経の炎症」で登録を抹消された。この日1軍に再昇格したばかり。「なかなか自分のスイングが出来なかったし、カウントが有利(1―3)になったから思い切っていった」。症状があらわれた当初は原因不明。検査結果が出るまで不安でたまらなかった。それだけに、復帰戦でのアーチは特別な思いだったに違いない。

 しかし、試合に負けては素直に喜べない。2死後、今岡、代打八木が連打で続いたが、代打カツノリが岡島のカーブに空振り三振。追撃むなしく「甲子園劇場」は夢から覚めた。今季3度目の4連敗(1分けをはさむ)。甲子園での巨人戦連勝は5でストップ。巨人戦は10勝13敗。85年(13勝12敗)以来、16年ぶりのG戦勝ち越しもピンチに陥った。もはや残り5試合で全勝しなければいけない。

 たとえ一筋でも希望の光を探したいもの。野村監督は「打線は桧山が帰ってきて落ち着いたな」と話した。だが「貧打」をさらしたのも、また事実だ。5回まで巨人先発入来の前に無安打と沈黙。最終回に3安打集中も、結局、チーム計5安打と攻め手に欠いた。松井ヘッドコーチは「気迫負けや。向こうは背水でかかってきている。それに勝つには倍ぐらいの気迫でいかないと」と唇をかんだ。

 巨人とは意味合いが違うが、「背水」という点ではは阪神も同じはずだ。借金は今季ワーストの17に膨らんだ。選手会長の桧山は言った。「次はチームも勝てるように早いところで打てたら…」。甲子園での巨人戦はこのカードが今季最後。このままでは終われない。

スタメン
阪 神
巨 人
上 坂仁 志
赤 星清 水
浜 中高橋由
桧 山松 井
広 沢清 原
今 岡江 藤
矢 野元 木
藤 本阿 部
カーライル入 来

金沢、お見事プロ初登板

 98年度のドラフト2位金沢が、巨人相手のプロ初登板で2回0封の好投を見せた。4点リードを許した8回からの3番手で登板し、いきなり4番松井を137キロ直球で三邪飛。清原には右中間二塁打を許したが後続を断ち、続く9回も3人で仕留めた。直球はMAX139キロ止まりだったが、変化球を有効に交えて2イニングを1安打1四球無失点。敗戦の中で明るい希望を灯した。

 「いきなり大御所(松井、清原、江藤)がバンバン続いたんでビビりました。8回は舞い上がったけど、9回は自分の投球が出来ました」。5万観衆の前でのデビュー戦、3年目22歳の若虎は充実の汗をぬぐった。即戦力と期待された新人時代の99年に1軍初登録されたが、登板機会のないまま2軍降格。ようやく今季初登録されたこの日、何としても「結果」を出したかった。同期の福原(3位入団)には遅れを取ったが、ようやくチャンスをゲット。今後の投球にも、大いに期待だ。

98年ドラフト2位

 ◆金沢健人(かなざわ・たけひと)1979年(昭54)1月12日生まれ、茨城県出身。磯原高からNTT関東を経て、98年度のドラフト2位で阪神入団。武器はMAX146キロの直球と大きく曲がるスライダー。186センチ、78キロ。右投げ右打ち。年俸1170万円(推定)。

今岡痛恨エラー

 今岡が痛恨の失策だ。1点差の7回、1死から巨人江藤の三ゴロにバウンドを合わせ損ない、体で止めたが間に合わず。これで巨人打線がつながってダメ押しの3点を取られ、好投を続けていたカーライルも降板となった。今岡は「あれで点が入ってしまったから…。いつも投手の人に申し訳ない」と反省。野村監督も「アウト1つ取るのに投手は一生懸命なんだからしっかり守ってやらないと」と苦り切った様子だった。

(46勝63敗1分:6位)


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