第108戦 (8月25日)
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拙攻オンパレードにタメ息充満

今季ワースト借金「16」

 長期ロードから23日ぶりに帰ってきた本拠地・甲子園で虎が大拙攻ショーだ。6回、7回1死満塁。8回1死三塁。そして9回無死一、二塁…。ことごとくチャンスを潰して1点差負け。3連敗で借金は今季最多の16。3万8000人の観衆からはタメ息の連続…。

◇25日◇甲子園
  1 2 3 4 5 6 7 8 9
広 島

阪 神

【広】鶴田、(勝)玉木、菊地原、酒井、横山
 (S)小山田―木村一、西山
【神】谷中、(敗)福原、遠山、伊藤―矢野
【本】緒方5号(4回、ソロ=谷中)広沢9号(4回、ソロ=鶴田)
浜中9号(5回、ソロ=鶴田)

11安打でわずか2点

 最後の最後までマンモスはため息の連続だった。長期ロードを終え、23日ぶりに帰ってきた甲子園。勝利の女神はとことん冷たかった。広島の7安打を上回る11安打を放ちながら得点は広沢&浜中のソロ2発だけ。5度も得点圏に走者を進めながらあと1本が1度もなかった。「これだけチャンスをものにできんのも珍しい」。開口一番、野村監督も苦笑いするしかなかった。

スタメン
阪 神
広 島
上 坂木村拓
赤 星東 出
浜 中緒 方
広 沢金 本
塩 谷ロペス
坪 井野 村
矢 野ディアス
藤 本木村一
谷 中鶴 田

 特に中盤以降は押せ押せだった。だが6回1死満塁は上坂が遊ゴロ併殺。7回1死満塁は坪井が浅い右飛、塩谷三ゴロ。「坪井ぐらいになれば、何とかして欲しいもんだが…」。指揮官は悔やんだがそれでも8回、3たびチャンスは訪れた。だが1死三塁、上坂の右飛にタッチアップした藤本が本塁憤死。そして極めつけは9回無死一、二塁。今度こそと信じた3万8000人の願いもむなしく広沢、上坂、坪井が凡退し、あと1点が届かなかった。「技術がないんですよ」。坪井が唇をかめば、上坂も「実力がないだけです。でも何か悪いことしたかなあ」と余りのツキのなさに絶句した。

 何もかもが悪循環。投手陣も2番手福原が撃沈した。同点の7回から登板も代打浅井の右翼線二塁打を口火に木村拓に決勝スクイズを決められた。セットアッパー転向後10試合で自責0、3勝1セーブと完ぺきだった男が初の救援失敗で9敗目。こちらも「ショックです」とうなだれるしかなかった。これで、ついに借金は今季ワーストの16。勝てない虎を象徴する甲子園凱旋試合となってしまった。

赤星、独走26盗塁

 盗塁争いのトップに立つ赤星が2戦連続となる26個目の盗塁を決めた。1点を追う9回。先頭打者として四球で出塁。重圧のかかる無死から浜中の2球目にスタート、成功させた。これで横浜石井琢に5個差としたが、チームが悔しい1点差負け。「ベンチからのサインだったが、1球様子を見ていけると思った。でも負けたら一緒ですよ。こういう負けが一番悔しい」と肩を落としていた。

浜中、広沢9号競演

浜中、規定打席到達…22位

 浜中、広沢の3、4番コンビの9号競演も、白星には結びつかなかった。1点を追う4回裏。まずは広沢が鶴田のカウント0―1からのシュートをうまく左翼スタンドに運んだ。「厳しいボールだった。自然と反応してたよ」。ベテランのひと振りで同点に追いついた。

 5回。再び1点をリードされるがその裏すぐ浜中が同点アーチ。こちらも胸元に向かってきた厳しい直球をコンパクトに振ったのが好結果を生んだ。「あの打ち方を習得すれば打球は切れないですから」。“何か”をつかんだ口ぶりも、チームの勝利には届かなかった。浜中は5打席目に四球で出塁。これでプロ初の規定打席に到達し、22位にランクされた。「これからの自信になればいいんですが」。次こそ勝利に直結する一撃を放ちたい。

藤本復活3の2

 敗れはしたが、藤本の復帰は収穫だ。左ヒザじん帯損傷でファームで調整していたが、この日、約2カ月ぶりに1軍昇格し、8番ショートで即スタメン出場となった。「足の影響は全くない」と3打数2安打、無失策と攻守に完全復活をアピールした。「(1打席目に)三振して、このまま変わってない、と思われるのが嫌だった」と意地を見せた。沖原が調子を落としているだけに、頼もしい選手が帰ってきた。

(46勝62敗:6位)


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