| 第99戦 (8月12日) |
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阪神4000勝、星野伸は復活初星連夜の完封リレー阪神球団通算4000勝を呼び込んだのは今季未勝利のベテラン星野伸だった。気迫あふれる投球で中日打線を8回2安打無失点。9回、塩谷に千金タイムリーが飛び出し、野口との投げ合いを制した。球団初勝利から65年をかけて到達した4000勝は通算174勝目の星野伸にとっても格別の白星となった。
8回2安打336日ぶり星ひと言に思いを詰め込んだ。「久しぶりだね」。プロ18年目、経験豊富な星野伸もさすがにホオが緩む。昨年9月10日、対中日24回戦(甲子園)以来、336日ぶりの勝利。試合後の足取りは軽く、声は弾んだ。 「あんまり勝ち星にはこだわらずにネ。相手(投手)が野口だったし、そんなに点は入らないから、自分が崩れないように。展開的には1発で決まりそうな形。1ヒットならしようがないという気持ちで投げた。それがよかったネ」。
バスに乗り込む時、ダレからともなく拍手が沸き起こった。ナインの祝福がたまらなく心地よかった。 0―0の投手戦を耐え抜いた。前回5日の広島戦(広島)では4回まで無失点に抑えながら交代した。2番手中込が炎上し、粘投は報われなかった。だがこの日は立ち上がりから、完ぺきな内容。ベンチにも交代の余地は与えなかった。 110キロ台のフォーク、90キロ台のカーブ、120キロ台のストレート。3種類しかない球種を織り交ぜての好投。1回1死から井端、井上をフォークで連続三振。9回は福原に託したが、8回を2安打無失点。8個の三振を奪った。三塁ベースを踏ませない98球で2試合連続の1―0完封リレーを演出。区切りの球団通算4000勝を呼び込んだ。 前夜(11日)の藪に続き、星野伸も復活した。野村監督は「4000勝? オレはわずかだからね。ベテラン2人はどうしたんや。契約が近くなってきたから危機感が出てきたのかな。(星野伸に)秋季キャンプに連れて行くぞと言ったんや。鍛えてやる、肉は鍛えられないけど、筋は鍛えられると」。2人の復活を待ちわびていたからこそ、ブラックジョークも冴えた。 もちろん、星野伸にとっても意義ある1勝だ。2年連続の開幕投手に指名されながら、ここまで2度の2軍落ち。右太ももを痛めるアクシデントもあった。昨年12月には兄の修さん(享年38)が交通事故で亡くなった。告別式の日、雪の舞う旭川で「家の前でキャッチボールしたのを思い出すよ」としみじみ話していた。あれから8カ月。「初盆」で天国の兄に復活星を捧げた。「98球でも結構、疲れたよ。200勝? それはまだ先のことだから」。球団に節目の勝利を運んだ左腕が新たなスタート台に立った。 新ストッパー福原今季初S新ストッパーに指名された福原が、この日も大役を果たした。前日(11日)は7回0点の藪から、この日は8回0点の星野伸からバトンを受けて今季初セーブをマークした。「今日も緊張しましたよ。先輩が先に投げてましたからね」。ベテランの好投をフイにしないよう必死の投球だ。2試合連続の完ぺきリリーフで、首脳陣の信頼も上昇。調子を落としている成本に代わって新守護神を襲名することになりそうだ。 桧山、塩谷がV撃桧山28戦連続安打塩谷のバットが、野口の球を完ぺきに捕らえた。147キロの直球。ここしかない局面で、1点をもぎとった。 「バットのシンに当たりました。エバンスが調子を落としていたので、そろそろ出番かなと準備していたんです」。 均衡破られないままの9回裏。2死二塁。カウント1―1からフルスイングした打球が、左中間を真っ二つ。上坂故障で8月3日に1軍昇格。この日、不調エバンスに代わって三塁スタメン出場。2軍降格を強いられた際「くそっ、がむしゃらにやったる。下(2軍)で三冠王とったるわ!」と吠えたヤンチャな男が勝負強さを発揮、価千金のV打を放った。 お膳立てをしたのは、この回先頭の桧山だ。「あっ!」。その野口の初球に思わず天を仰いだ。「野口は完ぺきでしたから。1球目はボールだと思ったんですが、ストライクと言われたもんで…。でも2球目は甘めに来たので、うまく打てました」。 前夜の同カードで99年(平11)大豊泰昭(現中日)が保持したチームの連続試合安打記録を塗り替えた。絶好調男は続く外へと逃げるスライダーに巧みにタイミングを合わせセンター左に運んだ。これで球団記録を「28」に伸ばして勝機を作った。1死一塁から、矢野のエンドラン(遊ゴロ)で二進。塩谷のタイムリーで決勝のホームインだ。これで連続試合安打は史上7位タイに浮上。桧山のバットが虎にまた勇気を与えた。 赤星チーム12年ぶり20盗塁盗塁王を目指す赤星が20個目を成功させた。1回先頭打者として遊内野安打で出塁。すかさず左腕野口から果敢に挑み、二盗に成功した。「完ぺきでした。三盗までしてやろうかと思ったけど、初回だからやめました」。謙虚な男にしては珍しく自画自賛。阪神でシーズン20盗塁以上は、89年大野がマークした22個以来12年ぶりとなった。 (43勝56敗:5位) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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