第96戦 (8月9日)
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桧山25戦連続安打!球団新に王手

母校平安高の甲子園出場が大きな励み

 桧山進次郎外野手(32)が25試合連続ヒットを放ち、大豊(現中日)が持つ球団記録(1999年、26試合)に、あと1試合と迫った。巨人戦の6回、先制打となる右中間への二塁打で、気を吐いた桧山。しかし、ゲームは松井の同点弾、阿部の2発など、終盤に思わぬ大差がついた逆転負けとなった。

◇9日◇東京D
  1 2 3 4 5 6 7 8 9
阪 神

巨 人
×
【神】(敗)井川、伊藤、吉田豊、伊達―山田、矢野
【巨】(勝)メイ、田畑、柏田、岡島―阿部
【本】松井21号(6回、2ラン=井川)阿部7号(7回、ソロ=井川)
阿部8号(8回、ソロ=伊達)

バースと並んだ

 試合はまさかの逆転負け。だがこの男の勝負強さは、色あせるどころか輝きを増した。桧山がまた打った。この日の巨人戦で、83年バースが作った球団2位タイの25試合連続安打をマーク。99年に大豊が作った球団新記録「26」に、王手だ。

 0―0で迎えた6回無死一塁の第3打席だった。ライナーで右中間へ運ぶ貴重な先制二塁打。「ランナーも走ってたし、ボールをしっかりと見極めてコンパクトに振った。1球にかける集中力があったからでしょう」。これまでメイ先発の2試合は先発を外れていたため、この日が今季初対戦。しかし、好調桧山には、苦手メイも左対左も関係なかった。

スタメン
阪 神
巨 人
赤 星仁 志
今 岡元 木
浜 中高橋由
桧 山松 井
広 沢清 原
山 田江 藤
エバンスマルティネス
沖 原阿 部
井 川メ イ

 母校平安高(京都)の4年ぶり甲子園出場が、大きな励みになっている。「僕らのときは、予選の2回戦負けでしたからね。甲子園は遠い存在でした。その分、後輩たちに頑張って欲しいですよ」。入れ替わるように夏のロードに出発した桧山は、球場関係者を通じて母校にボールを差し入れた。そして優しく、温かい先輩の気遣いは、大会6日目に金沢戦を控えた後輩たちにも、大きな励みになっている。平安ナインはこの日の練習終了後、宿舎でTG戦を観戦。原田英彦監督(41)は「連続安打のことは子どもたちも知ってますし、きょうも『ヒット打ったあ!』って盛り上がってましたよ」と声を弾ませた。

 虎党はもちろん、後輩たちの声援も背に受け、いよいよ10日の中日戦(ナゴヤD)で球団記録に挑む。「打てるにこしたことはないけど、自分ではそれほど考えていません」と桧山はあくまで自然体。無心の境地が、きっと66年の猛虎史に新たな1ページを記してくれるに違いない。

 ▼桧山が25試合連続安打を放ち、1999年(平11)に大豊(現中日)が記録した26試合連続安打の球団記録にあと1と迫った。桧山の過去5年と、この25試合を比較すると(別表)、打率は当然上昇しているが、逆に本塁打率と三振率は下がっている。長打を狙って大振りしていた桧山が、ミートを心掛けセンター中心にヒットを重ねていることが如実に表れている。

松井、清原連続死球であわや乱闘

 あわや乱闘のシーンだった。7回裏の阪神は2点を勝ち越されて、なおも2死三塁。ここで3番手吉田豊が松井に死球。異様な雰囲気の中、今度はマウンドに上がった伊達が清原に続けざまの死球。清原がルーキー伊達をにらみつけたことで両チームがグラウンドに飛び出し騒然となった。

 「ぶつけようと思ってぶつけてるわけじゃない。(伊達は)新人だし必死で投げている。やられてはいかんと思って紙一重のところへ投げている」とかばった野村監督。すぐ帽子をとって謝った伊達だが、満塁からは江藤に押し出し四球、後藤にも右前打を浴びるなど無惨だった。試合後は「(清原選手には)すっぽ抜けました。(その後も)意識はしてなかったんですが」と、試合が壊れたことを反省していた。

 清原は今季対阪神戦3個目の死球。「阪神戦は特に多い感じやな。でも別に相手(伊達)には何も言ってへんよ」と無言の威嚇。「あすからヤクルト戦だし、出場停止にでもなったらあかんから」とした。ただ、長嶋監督は阪神の連続死球に対し、怒りを露わにした。松井の死球にベンチを飛び出した。審判に向かって「警告しろ、意図的だ」と告げた。「松井が怒った? ホームランの直後だから分かりますよ。すっぽ抜けか、意図的か。アンフェアなことはやっちゃいけない。内角を攻めろと言われる投手も後味が悪いだろ」と珍しく不快感あらわだった。

逆転負け…井川2発に沈む

4カード連続負け越し

 先発井川が巨人打線の2発で沈んだ。2点リードをもらった直後の6回裏だ。2死から高橋由にライトフェンス直撃のヒットを打たれ、続く松井に同点21号2ラン。続く7回には先頭阿部に決勝の7号ソロを許した。結局、6回1/3、3失点で降板。5回まで無失点の好投をしたものの、118球の投球は報われず今季9敗目を喫した。6月14日、対中日戦(大阪ドーム)での6勝目を最後にパタリと勝てなくなった。試練の夏を迎えている井川は試合後、無言を貫いたまま球場を後にした。

 野村監督は「この強力打線を6回で2点なら上々でしょう。5回ぐらいから球威が落ちてきた。攻め方を変えろという指示ができなかった」と井川をかばった。松井ヘッドコーチも好投を認めた上で「相手の投手からなかなか点が取れない。そんな中でどうするかが大きな課題。スタミナとか、点を取った後とかいろんな課題がある」と次へのステップを期待した。敗戦の中、井川が復調気配を見せたことがせめてもの救い。が、後半戦に入り、4カード連続負け越し。厳しい夏のロードが続く。

<写真=本塁打2発に沈んだ井川はベンチでがっくり>

痛いエバンスの失策

 エバンスの失策が勝敗にが響いた。7回裏1死一、二塁から高橋由の中飛で二塁走者仁志が三進。ここで外野からの送球を受け取った三塁手エバンスは、一、二塁間にいた一塁走者元木の姿を見て二塁へ送球。しかし、これが痛恨の悪送球。その間に仁志は本塁に生還し、元木も三塁まで進んだ。この失策でピンチは拡大。その後の大量失点につながった。試合後、エバンスは「刺せると思って投げただけなんですが…」と言葉少なだった。

(41勝55敗:5位)


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