第92戦 (8月4日)
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赤星ビックリ1号も届かず

今季3度目の猛打賞も…

◇4日◇広島
  1 2 3 4 5 6 7 8 9
阪 神

広 島
×
【神】ハンセル、藪、(敗)弓長、葛西、遠山―矢野
【広】(勝)長谷川、(S)佐々岡―西山
【本】塩谷1号(2回、ソロ=長谷川)赤星1号(5回、ソロ=長谷川)

311打席目で105メートル弾

 俊足を飛ばす必要はなかった。プロ311打席目。赤星がついにメモリアルアーチを放った。敗戦の中でも「新星タイガースの象徴」がキラリと輝いた。5回、2死走者なし。カウント0―1からの2球目、142キロ外角速球を上からたたいた。打球は左翼ポール際に飛び込んだ。飛距離105メートル。記念すべきプロ1号だ。

 「上からボールをたたき潰したって感じ。風にも助けられました。高い技術を生み出すものは、持続的な努力しかないですよね」。

スタメン
阪 神
広 島
沖 原木村拓
赤 星東 出
浜 中緒 方
桧 山金 本
八 木ロペス
矢 野野 村
エバンスディアス
塩 谷西 山
ハンセル長谷川

 1年目。春季キャンプで“ノムラの考え・2001”と出会った。高校、大学、社会人と野球に取り組んできたはずなのに、衝撃を受けた。

 「今までの考え方にプラスアルファをするというのじゃないんです。すべてが原点から。野球の基本から日常生活まで…。だれでも分かるところから入り、どんどん難しくなるんです」。

 野球界の最高峰であるプロに入り、改めて野球というものを考える機会を得た。知らず知らずのうちに意識改革が進み、潜在能力の開花につながっっている。

 俊足を生かしたプレーが光る。1回、左翼線に二塁打を放ち、桧山の中前適時打で先制のホームを踏んだ。7回の第4打席では左前打。今季3度目の猛打賞を決めた。守っても、3回、2死一、二塁から西山の中前打をさばき、本塁へワンバウンドのストライク返球。二塁走者ロペスを刺した。

 試合には敗れた。天敵の広島先発長谷川に4連敗。競った試合だけに、野村監督も「勝ちたい試合か? そうやなあ」とつぶやいた。だが、敗戦の中にも収穫はある。それが赤星だ。

 「勝てなかったんで…。(長谷川への)苦手意識とかそういうものはなく、ちょっとした差なんです」。

 赤星は試合後、いつになく厳しい形相だった。悔しさは「持続的な努力」にとつながる。そして「高度な技術」を生むに違いない。

桧山、21試合連続安打

 4番・桧山が21試合連続安打を決めた。1回、2死二塁から先制の中前タイムリー。自己記録を更新した桧山は「1打席目が肝心。力まず、今まで通りスイングをすれば、対応できると思っている。追い込まれていたのでコンパクトにいった。うまくおっつけた」。選手会長のタイムリーは勝利につながらなかったが「次、頑張ります」とリベンジ宣言も。99年、大豊(現中日)が記録した26試合連続安打の球団記録に、あと5と迫った。

首ひねるハンセル

 先発ハンセルの4勝目はまた持ち越しとなった。1回、2回と打線が勝ち越し点を奪ったが、3回まで毎回1点ずつを失い、結局6回9安打3失点。今季の3勝すべてを稼いだ得意の広島戦に、5月31日以来2カ月ぶりの白星が期待されたが、またお預けとなった。「きょうはすべてにおいて悪く、立て直すことが出来なかった」と首をひねるハンセル。野村監督も「面白い投手だ。こっちが点を取ったら取られる」と、渋い表情だった。

塩谷、昇格即1号

 塩谷が“駆けつけアーチ”を放った。戦線離脱した上坂に代わり、この日1軍に昇格。8番セカンドで出場し2回の第1打席、139キロの内角直球を左翼席に運んだ。待望の今季1号ソロ。塩谷は「(1軍に)上がってきて1打席目に最高の結果が出たことに対し、素直にうれしく思っている。文句のつけようのない打撃でした」。ただしアーチは実らず敗戦。試合後「これからです」と気持ちを引き締めていた。

(40勝52敗:5位)


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