| 第91戦 (8月3日) |
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月間MVP桧山コイ撃ちだロード白星発進阪神が長期ロードを白星発進だ。選手会長の桧山が3回に中前適時打。この日初受賞が決まった7月の月間MVPを自ら祝う一打で勝利に貢献した。これで20試合連続安打。大豊が残した26試合連続安打の球団記録も視界に入ってきた。頼れる4番打者の活躍で広島に競り勝ち野村監督留任発表後の初白星にもなった。
3回タイムリーで20試合連続安打広島の夜空に沸き起こった「野村コール」に、ノムさんは両手を挙げこたえた。この日の白星は、一際格別だったに違いない。3週間に及ぶ真夏の長期ロード初戦。連敗を止めた続投決定後の初勝利は、最後までもつれる苦しい展開の末、ナインが届けてくれた。「勝ちは難し、負けは易し。俺は自分で何を言うとるんや」。そんな1人ボケ突っ込みにも、興奮は隠せない。「まあ勝つのがどれだけ難しいかをいいたいんや」。そう言って、また目じりを下げた。 新生野村阪神の再出発を飾った主役は、野村監督が4番に再抜てきした桧山の一撃だった。1点差に迫られた3回1死二塁。横山のシュートを中前へ弾き返す適時打で、広島を突き放した。まさに4番らしい、仕事っぷり。しかも自身の連続試合安打も「20」に更新する区切りの一撃だ。おなじみになったお立ち台では「自分の数字は気にしてないです。それよりチームとして暑い8月を乗り切れば自信もつくし、もっともっと勝って行きたい」と、選手会長らしく胸を張った。
プロ10年目、初の月間MVPに花を添える殊勲打でもあった。この日の試合前、7月18試合で打率4割4分8厘、2本塁打、11打点の成績を残した「月間MVP」の表彰を受けた。「まさか自分がもらえるとは…」。開幕スタメンを外れ、6月までは主に代打、右投手専用の先発。だが紗里夫人(24)と結婚して大黒柱になったこと、そして選手会長としての責任感が、自分をくさらせることはなかった。「どんな状況でも野球を一生懸命にやることには変わりない。楽しくやろうと思った」。そしてクルーズ帰国で巡って来た4番の大役。我慢と地道な鍛錬がようやく実を結んだ。 藤田監督に見出され、吉田監督に4番を100試合任された男も、今年で32歳。「今のチームは若い選手が多いし、自分が引っ張って行かないといけないな、とも思ってますよ」。ただガムシャラだったあの頃とは、立場が違うことは十分分かっている。それは「平成の少年隊」が作ったチャンスに、主軸として選手会長として、常に結果を出してこたえること。4番昇格後まだ無安打の日がないのは、まさに体を張った新チームリーダーの自覚だ。野村監督は続投が決定した前日、久万オーナーとの会談で「大物補強」を要請したが、これも新しい発奮材料。まずは99年大豊が作った球団の連続安打記録「26」を更新し、指揮官に新大砲不要を訴えたいところだ。 主砲の一撃でこれ以上ないロード白星発進。揺れた監督問題にも決着がつき、チームもより一丸となった。「僕らは、グラウンドで結果を出すだけです」。頼もしき選手会長はそう力を込め、真夏の大逆襲を誓った。 7月打率4割4分8厘!10年目で初桧山進次郎外野手(32)が7月度月間MVP(打者部門)を受賞した。桧山は7月18試合に出場して67打数30安打、2本塁打、11打点、打率4割4分8厘をマーク。月間打率3割4分3厘の巨人松井、月間8本塁打の巨人高橋由、月間20打点の巨人清原らを抑えて月間MVPの栄冠を手にした。 プロ10年目のシーズンで初受賞。桧山は「周りの人から、今月はチャンスあるぞと言われていましたが、まさか本当に…。なかなかとれる賞ではないのでうれしいです。チームの状態がよかったので、個人成績よりも、その波に乗っていこうという気持ちでやっていました」と声を弾ませた。 7月上旬から相手投手の左右に関係なく、チームの4番に君臨。選手会長としてもチームのけん引役を務める桧山は「この夏をいかに乗り越えるかでチームの状況も変わってくる。頑張りたい」。初受賞を励みに今後の奮起を誓っていた。 復活・藪セットアッパー再昇格即1回をゼロ封「背番号18」が戻ってきた。右ヒジ痛のため2軍で調整していた藪がこの日、1軍に再昇格。4月22日の対中日戦(甲子園)で登板して以来、103日ぶりの1軍マウンドに上がった。8回、無死一塁の場面から、5番手として登場。1イニング、打者4人に対し、1安打を許したものの、無失点。MAXも141キロをマークした。 「中継ぎは今までもやったことがある。(首脳陣から)そう言われていた。病み上がりだからね。セットアッパー? そんなにカッコイイもんじゃないよ。つなぎ、つなぎ」とぼかしたが、大事な1軍復帰戦で「結果」を残した。 チームの投手事情を語る上でも大きな意味がある。右肩痛で福原が戦線離脱。この日、復帰した藪が不在となっていた「セットアッパー」の役割を務めた。 野村監督は「久しぶりで心配していた。緊張するし、ランナーなしでいきたかったんだけど…。調子が上がってくれば元(先発)に戻すけど、調子が悪くて下に落ちたんだから。実力の世界だし、甘えは許されない」としばらく中継ぎで起用することを示唆。松井ヘッドコーチも「セットアッパー? そういう形になるな」。福原不在の穴は藪にお任せ。この日、藪から成本へとつなぐ、新しい「勝利の方程式」が誕生した。 赤星走った17個目ルーキー赤星が今季17個目のスチールを決めた。2―1と1点リードで3回表。先頭打者の赤星は四球で出塁。次打者・浜中のカウント1―1からの3球目、すかさず俊足を生かして2盗に成功した。1死後、桧山の中前タイムリーで生還。チームの勝利に貢献した赤星は「いいスタートが切れました。自分のことより、チームが勝ったことです。何より(3連戦の)初戦を取れたことが大きいんじゃないですかね」。阪神機動力野球の象徴になっている俊足ルーキーがライバルの広島東出の前で盗塁。リーグトップの座を突き進んでいる。 頼れる成本、健在17S守護神成本が17セーブ目を挙げた。9回から登板し、先頭広瀬に安打を許したが、東出を併殺に仕留め、粘る広島を振り切った。「(リリーフ)全員でしのいで最後まで来てたので、何とかきっちり抑えたかった。チームが勝つことが一番大事ですから」。球宴にも出場した頼れるストッパーは、後半戦も健在だ。 井川また白星届かず井川がまたも白星をつかみ損ねた。毎回走者を背負う不安定な内容で、ロペス、西山にソロ2発。5回2死満塁とされたところで、交代を告げられた。6月14日以来の7勝目の権利まで、あとアウト1つだったが、目前で無念の降板。復調のきっかけも得られず「何もないです」とうなだれた。 ◆負傷退場 上坂太一郎外野手(24)が対広島16回戦(広島)で負傷退場した。7回表の第4打席で中前適時打を放った際、左わき腹から背中にかけての痛みを訴えて退場。広島市内の病院で診察を受けた。 (40勝51敗:5位) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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