| 第85戦 (7月27日) |
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あと1歩で…連勝ストップ後半も「熱い」で虎劇場お馴染み、ゲーム土壇場の「阪神劇場」は、サヨナラの予感をさせたが、あと1点及ばなかった。阪神は倉敷で後半戦をスタート。3点リードされた9回裏に、小宮山―斎藤を攻めて2点を奪ったが、そこまで。連勝は「7」でストップし、5位に後退した。だが、若虎を中心に前半戦に見せた粘りは発揮。今度こそ甲子園で、スカットとドラマを完結させよう。
桧山の特大二塁打であと1点それまで8イニング沈黙を続けた虎が、9回裏に変貌した。「またサヨナラか」と虎党に予感させる。一塁ベンチの野村監督は立ち上がった。それは祈るような視線だった。2万ファンの期待。ただ、この日は、その熱い願いが、幻となった。 9回裏。2点を取って1点差に迫り、なおも1死二塁。ベテラン八木の登場。ご当地選手に沸くスタンド。一発が飛び出せば、今季11度目のサヨナラ勝ちだった。だが、八木の打球は力なく遊撃手石井琢のグラブに収まる。最後の打者エバンスのバットも斎藤の前に空を切りスタンドにため息がもれた。
ただ、最後まで“あきらめない戦い”は、前半戦7連勝の時と同様だ。後半戦に賭ける男たちの気持ちの表れでもある。「サヨナラ劇場」の再現を予感させたのは、上坂と桧山2人の執念だった。小宮山の前に8回まで3安打。上坂が「タイミングが合ってたわけじゃないけど、最初にやられていた球を打ち返そうと思っていた」と、突破口を開く左中間への二塁打を放つ。浜中が四球を選んで1死一、三塁の場面。桧山が代わった斎藤から中越え二塁打で2点を返した。 試合後の桧山が悔やんでいた。「もっと早く打っておけば良かった。(小宮山投手は)丁寧に投げてくるピッチャーだから(的を)絞りづらかった」。7月は14試合のうち10試合が2ケタ安打を記録。後半戦スタートのこの夜は、わずか4安打に終わったが、最後はせめてもの4番の意地を見せてくれた。 野村監督は「ノムラの考え」で、チーム全員を前に説いている。“人間は可能性の動物である。ただ限界のないものがある。それは挑戦だ。限界を感じ、そこに身を置いた者が負け犬だ”。百戦錬磨の指揮官は、負け慣れたチームにプロの厳しさを叩き込もうとしている。選手だけが追い込まれているのではない。進退のかかった3年目を迎えた指揮官もまた、背水の陣の真っただ中にいる。頼りない球団フロントも含めて、すべてが「挑戦」の2文字を胸に秘めてのスタートなのだ。 連勝は7でストップ。借金は「9」。5位に後退。「うちはまだ若いからああいう(小宮山のような緩急つけた)球はダメだわ」。試合後の野村監督は淡々と話した。タテジマの“熱い夏”は、きょう甲子園で始まる。
カーライル、8回2死から突然…ボークでリズム崩した!?たったワンプレーで流れが変わった。後半戦開幕投手を任されたカーライルは7回まで無失点の好投。しかし、8回2死からひょう変した。2死後、佐伯に右前打。続く鈴木尚の打球はグラブに当てたものの、送球を焦ってヒットに。さらにその直後、痛恨のボークで二、三塁とピンチを広げてから、小川に2点タイムリーを浴びてしまった。 カーライルは「(ボークは)一塁の方から『タイム』という声がかかったように聞こえたので(投球モーションを)止めた。後半戦最初のゲームで気合も入っていたけど、残念だ。8回2死まで投げたのに踏ん張りきれなかった」。幻聴に惑わされ!? 後半戦白星スタートを飾れず、渋い表情だった。 ただし、120球の熱投は責められない。野村監督は「投手はワンプレーでああなっちゃうのかな」。八木沢投手コーチは「よく頑張ったんだけどな。ボークでリズムを崩したみたいだ」とかばっていた。 坪井、87日ぶり登場1軍に合流した坪井が5月1日の広島戦(甲子園)以来87日ぶりにファンに元気な姿を見せた。出番は3点差を追う8回2死走者なし。カーライルの代打で登場したものの、横浜小宮山に右飛に打ち取られた。「場面は関係なく、自分の打撃ができるかどうか」と話していたものの、フルスイングできずに凡退。本調子にはほど遠いが、これからに期待だ。 沖原、誕生日飾れず沖原が後半戦がスタートしたこの日、29歳の誕生日を迎えた。プロ入りしてから初めて迎えるバースデー。ただし「8番ショート」でスタメン出場したが、横浜先発小宮山におさえ込まれ、結果は3打数無安打。チームの連勝も止まり、ハッピーバースデーとはならなかった。沖原は「まあ、明日です」と短いコメントに悔しさをにじませていた。 (38勝47敗:5位) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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