| 第80戦 (7月13日) |
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虎祭りだ17安打10点3連勝赤星4安打&トップタイ14盗塁3連勝だ、虎の夏祭りだ。今季最多の17安打で10点。ヒーローは4安打、1盗塁を決め、盗塁争いのトップに並んだ赤星だ。初回、浜中の三塁打で先制のホームを踏むと後は、ヒットパレード。上坂、桧山に1発も出て甲子園はお祭り騒ぎ。勝ち数で横浜に再び並んだ。借金はまだ12あるが若虎たちのハッスルが続けば最下位脱出へ、見通しも明るい。
本拠で大爆発170センチのニューヒーローは大勢の報道陣の山に埋もれた。盗塁王争いトップに並び、プロ初の4安打。赤星の肉声をだれもが聞きたかった。「4安打? 3回のチャンスで三振したし、満足はしてないんです。盗塁王? 稼げる時に稼ぎます」。心憎いほどにその表情は冷静。この強いハートが小兵でもプロの世界で通用するあかし。今季最多の17安打10得点。野村監督も「よく打った? 初めてやな。記憶にない」と驚く「夏祭り」の主役は間違いなく赤星だった。
初回の出塁で勝利は決まった。1死から山本昌の111キロスローカーブを引きつけ、センター前に弾き返した。2番定着した赤星だが、最近はバットも湿りがち。10日の横浜戦では5打席中4度もフライを打ち上げ、凡退していた。「バットが振れていない訳じゃない。感覚が違っていた」。しかし柏原打撃コーチのひと言で目を覚ました。この日の試合前に「ボールを引きつけてみるといい」とアドバイスを受けた。第1打席の中前打は教えを忠実に守った結果だ。 赤星が塁に出れば、同じ若虎の浜中も連動する。外角のストレートの思い切り叩き、中越え三塁打。「うまくヘッドをかぶせて打つことができた」。赤星の「浜中、桧山さんでかえす形ができているので、出塁するだけ」という信頼を裏切らなかった。なおも2死一、三塁でエバンスが続く。右中間を破る2点二塁打。2試合連続タイムリーに「理想的な点の取り方ができてうれしい」と会心の一打だ。 赤星が打線に火をつけ、中押し、ダメ押しと点を重ねた。そして極めつけが6回。二盗し、14盗塁でトップの横浜石井琢、広島東出に並んだ。7回は失敗に終わったが「いいタイミング。積極性が出てきた」とエンジンは全開だ。実は赤星が塁に出ると「走るな」という場面だけサインが出る。盗塁王、新人王の2冠が視野に入り「獲れる時に獲った方がいい」と野村監督も自由にさせている。 3カード続いた遠征では人工芝、土などグラウンドに応じて、刃の数の違う2足のスパイクを履き替えて、試合に臨んでいた。備えを重要視する「野村の教え」をルーキー赤星が実戦。若トラが次々とツボミを開かせ、花を咲かせている。この勢いでまずは最下位脱出だ。 谷間に咲いた“伊達花”2勝MAX148キロ、6回2失点勝利の瞬間、指揮官から真っ先に握手を求められたのはベンチで戦況を見守っていた先発の伊達だ。「ああいうのはうれしいっスね!」。プロ初先発初勝利を飾った6月14日の横浜戦(甲子園)以来の2勝目。ローテーションの谷間に咲いたドラフト2位新人が本拠のお立ち台に上がった。 7月1日以来の先発マウンドに上がった。テーマは立ち上がり。「前回、立ち上がりが悪かったんで。監督からも注意されていたんで…」。意識してできるのだから立派だ。1番から8番までを完全に抑え込み、3回まで無安打。最速148キロの速球を中心に組み立て、6回まで2失点でこらえた。 いい縁起もあった。初スタメン・マスクのカツノリは公私ともに仲がよい。「(東京)6大学の先輩なんで食事とかご馳走になってます。新婚家庭にも招待されました。なにしろボクが大学で初めて安打されたのがカツノリさん。縁があるんですかね〜」と笑う。 野村監督も知っていた。「カツノリとは相性がええんや…」とニンマリだ。「若いコだから先に1点取ってやったら楽になる。定石や」という理論もピッタリ決まって言うことなしの展開となった。 「完投したかった? そんな先のことは考えていないけど、ひとつひとつの積み重ねをやっていけば、いつかはそうなるかも」。頼もしい新人の控えめな言葉で阪神ファンはうだるような甲子園球場で暑気払いに成功した。 先発マスク・カツノリがナイスリード先発マスクをかぶったのは矢野でも山田でもなく、カツノリだった。試合前のミーティングでスタメンを言い渡されて「心臓が飛び出そうだった」とビックリ。昨年10月5日ヤクルト戦(神宮)以来、阪神移籍後通算5試合目の先発マスクで、ルーキー伊達をリードした。「マスクかぶって(チームが)勝つのは初めてですからうれしいです。伊達も若いし、いい意味で開き直れました」。打っても5回には二塁打を放ち4の1。野村監督は「たまには使ってやらんと…。伊達と息が合ってると思ったから」と起用を説明。勝利に貢献したことで笑顔が絶えなかった。 上坂4号、桧山トドメ10号上坂と桧山のバットから、効果的な1発が飛び出した。3点リードの2回2死。上坂が山本昌の直球を左翼スタンドに運ぶ4号ソロ。「無心でたたいたという感じです。1打席、1打席、意欲をもって積極的にやってます」。また、中日にトドメを刺したのは8回の桧山だった。サウスポー今中からバックスクリーンに突き刺さる10号ソロ。2ケタ本塁打を記録したのは98年(15本)以来3年ぶり。「2ケタ(本塁打)は素直にうれしいです。でも、これからもっと増やしたい。結果が出てるので気分がいいです」。2安打2打点。4番としての手ごたえを感じていた。 (34勝46敗:6位) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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