| 第74戦 (7月5日) |
|
鬼門突破で最下位脱出若虎大暴れでナゴヤD3年ぶり勝ち越し阪神が鬼門と言われたナゴヤドームで勝ち越した。これが実に98年6月以来、3年ぶり。野村監督になってからは初めてだった。痛快逆転は3回、下位打線が作った満塁のチャンスに、1番沖原が押し出し同点。2番赤星がV撃、3番浜中が2点二塁打なら、桧山は犠牲フライでイッキに5点を奪った。福原も復調5勝。投打の若虎活躍で、チームは最下位脱出した。
赤星V撃、浜中2打点鬼門など、若トラたちには関係なかった。1点リードされた3回、無死満塁の押せ押せムードに3人が乗った。まず、この日も1番に入ったルーキー沖原が、押し出し四球で同点。続く赤星はセンター前へ弾き返して勝ち越し打。さらに3番の若き主砲・浜中が右中間へ2点二塁打を放って4―1。選手会長・桧山の犠飛でさらに1点を追加し、一挙5点。今季2度目のビッグイニングを演出し、主導権を握った。 「特別な意識はなかった。後につなぐことだけ考えていた」。左手甲の骨折から1日に復帰したばかりの沖原が笑顔を見せる。「しっかりとたたくことができた」と4日に規定打席にも到達した赤星が胸を張る。「あそこは続くしかない。自分にもチームにも勢いをつけるためにと思った」と主軸の風格すら見せ始めた浜中は「打線がつながると楽しい」と23歳の若者らしい表情もこぼす。そこに、鬼門ナゴヤドームに苦しんできた虎の姿はなかった。
「浜中? もう心配はない」。野村監督も目尻を下げた。監督就任当初から手塩にかけてきた秘蔵っ子・浜中。今季は1番、3番、そして4番と責任ある打順で使い続けてきた。就任1年目の99年のキャンプは「天才」とほめ、大器が花開くのを待った。しかし、シーズンでは2軍が続く。今年の春は「わかボー」。和歌山出身でボーとしているから、と突き放し、その成長を待った。それが、やっとの監督太鼓判。この日、鬼門を突破するタイムリーを見て、心配はなくなった。が、慢心はさせない。「あとは守備。送球が平均までいってない。早く正確にや。そのために去年、内野も経験させたんだから」と次なる課題を与え、ニヤリと笑った。 鬼門ナゴヤドームでの対中日3連戦の勝ち越しは、98年6月以来3年ぶり。最近2年の苦しみを知らない若トラたちが、暗雲を取り払っての最下位脱出だ。「チームが勢いに乗っているのを感じる。自分も自信になっている」。少しずつ、希望の光も射し始めた。 野村監督になって初めて
赤星、11個目の盗塁3回に決勝打を放った赤星は、7回に今季11個目となる盗塁も決め、5日現在セ・リーグトップの13個(横浜石井琢、広島東出)にあと2と迫った。「塁に出たらいつも狙ってます。あと2? 気になってますが、前向きにやるだけです」とさらなる加速を誓った。F1セブン1号車がいよいよ全開だ。 矢野が今期初の猛打賞矢野が今季初の3安打猛打ショー。1、2打席とも一、二塁間を破り、8回には左翼フェンス直撃の二塁打。リードとバットで最下位脱出に貢献した。「3安打? たまたまです。調子がよくないので右狙いしたらそうなっただけです」とヒヤヒヤ勝利に険しい表情で話していた。 桧山、4番で2打点桧山が4番の仕事を果たした。3回は犠飛。追加点の欲しい7回には今中から右翼線にタイムリー二塁打を放ち、2打点を稼ぎ出した。「(7回は)とにかく追加点が欲しかったからね。内角低めいっぱいのカーブ。泳がされたけどうまく拾えた。バットのヘッドが残っていたから対処できた。今は無理のないスイングが出来て、いい感じで打席に入れています」。前夜のこのカードでは3安打。乗ってる桧山が5月18日のヤクルト戦以来、今季2度目の4番の重責を見事にこなした。 福原復活の5勝6回2安打2失点なんとも福原らしい勝ち方だった。「勝てないのは気にしてなかったけどホッとしています」。6回2安打2失点も6四球。やはり安定感に欠けたが、完全復活へ、白星に勝る良薬はない。6月16日横浜戦(甲子園)以来の5勝目。それも敵地では、今季初の白星だった。 序盤、2回に先取点を献上。それも四球から始まる悪い癖だった。せっかく味方打線が逆転してくれたと思えば4回には押し出し四球。矢野が「(厳しい)コースには構えていませんでした」と、受け手が困るほどコントロールが悪かった。ただ、ズルズル相手のペースにはまらなかったのが勝ちにつながった。 バットでも貢献度は高かった? 1点を追う3回無死一、二塁。バントの構えのところへ左手甲に死球を受ける。バントが下手な福原だけに、体を張って? 満塁のチャンスメーク。上位につなげ逆転劇を呼んだ。「テーピングで固めたので気にならなかったです」。6回を投げ切ると、ひたすら勝利の瞬間を待った。 野村監督が期待を寄せる福原の一本立ち。だが、不安定な投球は、まだまだ信頼を得るレベルまでは到達していない。復調の光の見えた5勝目を次につなげることが、福原にとっては大切なことだ。 成本ヒヤリ14S成本が3点差の9回、一瞬ヒヤリの今季14セーブ目を挙げた。いきなりテルに死球、福留には左中間を破られる二塁打で無死二、三塁のピンチ。「焦りはなかったです。バッターに集中しようと思った」。続く井端に右犠飛を浴びて2点差。最後までヒヤヒヤさせたが、なんとか逃げ切った。「信頼されるように頑張ります」と、汗をこぼしながら話していた。 (31勝43敗:5位) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
![]() | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||