| 第49戦 (6月1日) |
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無援井川、8回に沈む7回まで1安打、8Kも報われず
一挙5安打4失点センターへの打球を力なく見つめた。赤星の懸命のダイビングも届かず、フェンスへ転がった。3点目、4点目の走者が一気に生還する。孤立無援のマウンドで井川は「悪夢」に襲われた。 8回表1死から犠飛を挟んで5安打を浴びる。一挙4失点。7回までの1安打無失点はどこかへ飛んだ。「何も話すことはありません」。試合後の通路で井川はそれだけ言って、無言を貫いた。打線の援護がない苦しい状況で踏ん張りきれない。そんなやるせない思いが表情に出ていた。
今季2戦2勝の横浜相手に華々しい「復活ショー」を描いていた。前回25日の巨人戦(甲子園)では今季自己最短の3回5失点KO。それでも今回の先発までの6日間、ペースを崩さず、豊富な走り込みによる調整を続けた。メンタル面でのより所となる水戸商高時代の恩師・橋本實監督(53)ともその間、電話で連絡をとった。「アドバイスを求めてきたりはしない。雑談だけです。ローテーションで投げ続けてきて、疲れてきているんでしょうが、グチひとつ言わない」と橋本監督は教え子の芯の強さをそう表現した。 7回までその辛抱強さが投球に出た。この日も6四球と制球は定まらない。しかしエースらしく自分で招いたピンチは自分で摘み取った。4回には四球で出した走者をけん制で殺し、5回表1死一、二塁では、三塁線へのバントを絶妙のフィールディングで三塁へ送球し併殺にしとめた。これでリズムをつかみ、7回まで1安打8奪三振と自身初完封も目前だった。それだけに8回の乱調は悪夢というしかない。「高めに浮いた? そんなことはない。よく頑張っていたのに…」と捕手の山田が悔しがった。 今岡、好機に0―3から強打失敗「ガックリ」と音が聞こえそうなほど、ベンチの野村監督はうなだれた。甲子園のファンも同じ気持ちだったに違いない。待ちに待った6回裏の先制機。1死三塁で打席に立った今岡は0―3からの4球目を打ち上げた。タッチアップなどできようもない平凡なショートへのフライ。続くクルーズも倒れて、好投の井川を援護できなかった。 野村監督が言う。「次(の打者)はクルーズ。(横浜)小宮山は必死だった」。シュートが3球続けてボール。打って良しのサインを見た今岡は「ストレートを待った」。しかし、投じられたのは128キロのスライダー。それでもバットは止まらなかった。「思わず手が出た」と反省した今岡だが、指揮官は「打たせた方も悪いが、打ち方も悪い。あんなとこで真っ直ぐが来るわけがない」と吐き捨てた。 今岡に限らず、虎打線は小宮山の前にいいとこなし。9回、内野ゴロの間に1点を挙げ、完封を免れるのがやっと。「井川がよく投げていただけに、何とかしたかったが…」と今岡。虎打線がまたも沈黙して、敗戦で借金は再び「11」。30敗に到達した。 (19勝30敗:5位) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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