| 第47戦 (5月29日) |
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野村監督「これが実力」借金11追撃及ばず…最下位も間近
吉野4回4失点最後の打者八木が三塁ゴロに倒れると、グラウンドには中身の残った缶ビールなどが投げ込まれた。やるせない敗戦に、メガホンはもちろん、ピーナッツも降ってきた。 「実力だからしようがない…」
野村監督は試合を淡々と振り返った。「ノムラっ 選手を歩いて帰らせろ!」。指揮官の背中にファンのバ声が突き刺さった。 ローテーションの谷間に送り込んだのは、2年目の左腕吉野。今季初先発、プロ3試合目も序盤から広島打線につかまった。ロペス、野村に浴びた一発攻勢を含む4回4失点でKO。「やってやろうという気が強すぎて、まとまらなかった。やり直すしかない」。主力投手がことごとく2軍落ち。若手台頭を熱望する監督の願いは吹き飛んだ。 若手の吉野だけが敗因ではない。点差以上にチーム力は差がある。広島の捕手西山が「早打ちにも助けられた感じやね」というように、ベテラン佐々岡のペースにはまった感じだ。 今季29敗目。最下位横浜との勝ち数差は1。昨年までの勝率計算では最下位だ。それでも野村監督は原点に戻ったかのように話した。「今年は“創る年”としてスタートした。若手にチャンスを与え、能力、将来性を見極めて、来年、再来年につなげるというのがオレの考えだった。それで勝てればいちばんよかったんだが…」。チーム作りは監督の思惑通りに進んでいない。借金は今季最多の11。3年目の野村阪神は低空飛行を続けている。 クルーズ2適時打主砲クルーズが1人、気を吐いた。6回は1死一、二塁からライト線へタイムリー。8回にも2死三塁から中前適時打。2打点の活躍に「どんなボールにも、ムラなく対応できなければならない」と自信の弁だった。が、試合後はチームの敗戦に「何もないよ」といつもどおり言葉少な。僚友ペレスがスタメン落ち、新外国人獲得の動きも出るなかで、複雑な表情も見せていた。 伊達、次回は先発でドラフト2位の伊達が2番手で登板。躍動感あふれるピッチングで2回を1安打無失点。野村監督から次回先発切符をプレゼントされた。野村監督は「ずっといいピッチングをしている。次は先発させたいと思います。運動神経も度胸もいい」。高い評価を得た伊達は「自分の仕事を1つずつしっかりとやっていくことだけを考えています」と謙虚に話していた。 暴動に備え厳戒態勢熱狂的な虎党が多い倉敷で、万一の暴動に備えて厳戒態勢が敷かれた。岡山県警は「ケガ人が出てからでは遅いので、普段の5〜6割増し」の警察官を動員。ゲームセットの瞬間、阪神ファン側のスタンドからメガホンや缶ビールの投げ込みはあったが、選手バスは約20人の警官が取り囲む異様な空気のなか、幸い何事もなく静かに球場を後にした。 ご当地・八木、悔しゲーム前、岡山出身のご当地選手・八木は「頑張るよ」と地元での活躍に気合を見せていた。が、大声援を受けて代打で登場した9回表の打席は、2死走者なしという寂しい場面。三ゴロに倒れて、最後の打者となった。「残念? そうだね。チームの雰囲気はそんなに変わらないけど」と試合後は淡々と話していた。 (18勝29敗:5位) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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