第43戦 (5月24日)
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“三振タイガース”16K

「湿りっぱなしや」野村監督

 阪神が中日野口にセ・リーグタイ記録となる16三振を奪われ、0―2で完敗した。ヒットは矢野の内野安打1本だけ。戦列に復帰したクルーズのバットも3三振と空を切り続けた。無残な敗戦で借金は今季最多の9。25日からは甲子園でTG3連戦。大変身して欲しいんだけど…。

◇24日◇金沢
  1 2 3 4 5 6 7 8 9
阪 神

中 日
×
【神】(敗)ハンセル、伊藤―矢野
【中】(勝)野口―中村
【本】ゴメス2号(2回、ソロ=ハンセル)

外野フライも打てないなんて…内野安打1本

 最後の打者・広沢のバットからゴロが転がった瞬間、阪神サイドには奇妙な安ど感が漂った。中日野口の前に、8回まで毎回喫した三振はセ・リーグワーストタイの16個。9回表、あと1人でも三振に倒れれば、不名誉なワースト記録を作ってしまうところだった。タイでひと安心? そんなわけはない。「タイ記録? そうらしいな。恥ずかしいことです…」。外野にすら1度も打球を飛ばせず、1安打完封負け。野村監督は屈辱の敗戦にうつむいた。

スタメン
阪 神
中 日
浜 中井 端
今 岡波 留
広 沢立 浪
クルーズゴメス
ペレス山崎武
矢 野ティモンズ
塩 谷山本昌
赤 星中 村
ハンセル野 口

 この日から4番には左肩負傷で3試合、欠場していたクルーズが復帰した。野口対策として2番ショートに今岡、7番でセカンドに塩谷と、右打者をそろえた。だが、今岡は三振こそなかったが4打席すべて内野ゴロ。塩谷は2打席目に12球粘って四球で出塁するなど意地を見せたが、無安打に終わった。頼みのC砲にいたってはクルクルと3打席3三振。「リーグで最もすごい左なんだってな。何とかヒットを打とうと集中したが、たくさん三振してしまった…」と脱帽するしかなかった。

 あわや完全試合という1安打の完封負け。5回2死から“殊勲”の二塁内野安打を放った矢野は「完全を阻止した? 何を喜べばいいんですか。負けて喜べるわけないじゃないですか」と足早にバスへと乗り込む。柏原打撃コーチは「野口の印象? ごらんのとおり」とひと言。2三振(1四球)のペレスは「あいつ(野口)はいったい何歳なんだ? 27歳! そんなに若いなんて信じられない」と舌を巻いた。

今季最多の借金9

 22日の富山、23日の金沢と、2試合続けて雨天中止となり、北陸の虎党が待ちに待ったゲームだった。が、試合時間は今季最短の2時間20分。時より雨も落ちるあいにくの天候のもと、3試合分の声援をしようと駆けつけたファンに、あまりに申し訳ない完敗だった。野口には早くも今季3敗目。借金は今季最多の9つにふくらんだ。25日からは本拠地・甲子園での巨人戦。「湿りっぱなしや…」と指揮官がボヤく打線の奮起がなければ、G倒どころか、借金は増える一方になる。

【ナインがザンゲ】

 浜中(3三振)「スライダーが決まっていた」
 今岡(4打席凡退)「もともといい投手だから…」
 広沢(2三振)「何を言っても言い訳になる」
 クルーズ(3三振)「たくさん三振してしまったな」
 ペレス(2三振)「スライダーがすごいんだ」
 矢野(5回に唯一のヒット)「何を喜べばいいんですか」
 塩谷(5回に四球で出塁)「(野口は)全部よかった。」
 赤星(三振せず)「そんなに三振する球かな」
 カツノリ(代打で三振)「コントロールがよかった」
 八木(代打で見逃し三振)「あの内角ストレートは振らないと…」

ハンセル、新球が裏目

 スライド登板となったハンセルは新球が裏目に出た。2回裏、先頭の無死で4番ゴメスへの3球目、シュートが甘く入り、右翼スタンド場外まで運ばれた。17日の巨人戦(福岡)後に取り組み始めたシュートがまだ不十分で先制を許す。ここからリズムを崩し、2死一、二塁から9番野口に2点目のタイムリーを打たれた。「そこそこの球はいっていたけど…」とハンセル。3回以降、ノーヒットに抑えただけに残念な立ち上がりだった。

的場、プロ初センターも守備機会はなし

 今季から外野手も兼任することになった的場がプロ入り後、初めてセンターの守備についた。8回裏、代打カツノリに代わって出場。試合後は「ボールが飛んできてないので、分かりません」と守備機会がなかったため、答えに窮していた。

(17勝26敗:5位)


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