| 第35戦 (5月12日) |
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“昼メロ”に嘆きと怒りデーゲーム5連敗
今季初先発の広島・長谷川にお手上げ“4安打”ジェット風船がいっせいに乱舞した。午後4時43分、7回表、広島の攻撃中のこと。黄色く染まる一塁側内野席、右翼席から、次々と噴射された。風船が奏でる高音が阪神ファンのタメ息をかき消す。ディアスがこの日2本目の11号3ランを放った瞬間、3万3000人の観衆はゲームの「結末」を悟った。
普段なら「阪神ラッキー7」(7回裏)の攻撃前に勢いよく舞い上がるはず。ところが、この日は「歓喜の舞い」でも「反撃を期待する舞い」でもなかった。まぎれもなく“降参の合図”だった。 連勝ストップ。またも「トラの貧打線」をさらけ出した。広島のマウンドは今季1軍初登板、初先発の長谷川。1軍通算24試合目の右腕だ。「立ち上がり緊張して腕が振れませんでした」と無邪気に振り返る高卒6年目の若手に、散発4安打、8三振。得点も、敵失と四球が絡んだ2回1死満塁から、藤本の遊ゴロの間に奪った1点のみだった。 またも速球派に長谷川は「今までと1番違うのは気持ちです。四球を出した時、これまでは『あぁ、またか』と思っていたんですけど、今日(12日)は『ゲッツーを取ればいいんだ』と考えられた。(1軍に)上がってすぐに結果を出せてうれしいです」と素直に声を弾ませた。 長谷川にとって、1999年5月28日の対横浜戦(広島)、中継ぎでつかんで以来の白星。先発勝利となると、97年8月10日の対阪神戦(広島)、プロ初登板時までさかのぼる。4年ぶりに手にしたプロ3勝目。心底、喜んだのも当然だ。 裏を返せば、余計に阪神打線の深刻さを浮き彫りにした。野村監督は「こういうピッチャーに対して、投げやすい状況を作っちゃいけない」と言葉少なだった。長谷川はこの日、MAX148キロを計測。速球派にてこずる姿は相変わらず。しかも経験の浅い投手を揺さぶって攻略することすらできず、逆にリズムに乗せてしまうとは…。借金7。「諦めのジェット風船」が、やけにせつなく映った。 川尻、今季最短の3回KOまた「一発病」で5敗目長いトンネルの出口は見えない。先発川尻が今季最短の3回KO。これで7試合に登板し、0勝5敗。98年のノーヒッターはいまだ白星をつかめない。12日の試合でも「一発病」が出た。2回表無死二、三塁で7番ディアスに内角の直球をレフトスタンドに運ばれる。被本塁打はすでに今季6本目。「川尻なら防げると思ったんだけど…」と野村監督は落胆。失点はこの回だけだったが、被安打6の内容に3回裏に代打を出され、見切りをつけられた。 ロッカールームへ向かう川尻はショックというよりむしろ、サバサバした表情。「調子は悪くなかった。あのホームランが痛かったね」。今季は打線の援護もない。川尻が先発しての「1点野球」はこれで4度目。ツキにも見放された32歳のベテランは窮地に立たされている。 藤本、奮闘2安打広島・長谷川を打ちあぐねた阪神打線の中で、この日8番に入った藤本がひとり気を吐いた。5回の第2打席で142キロの直球をとらえ、左翼へ二塁打。9回1死走者なしの第4打席でもボールを中前に弾き返し、チーム4安打のうち2安打を記録した。それでも試合後は「自分としてはわきを締めて打てるようになってきた。でも、負けた日ばかり打ってますよね」と、複雑な表情を見せていた。 P砲のメガネ打法も不発ペレスのメガネ打法が、不発に終わった。ふだんはコンタントレンズをつけて試合に臨むペレスが、12日、初めてメガネをかけて打席に立った。打棒爆発が期待されたが、内野ゴロ2、外野フライ1、四球1の3打数0安打。試合後は「風が強くてホコリが飛んでくるかもしれなかったので、メガネを使ったよ。モンダイナイ、モンダイナイ」と日本語を交えた受け答えで気を取りなおしていた。 (14勝21敗:5位) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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