| 第114戦 (9月2日) |
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ノムさん、権藤横浜にお手上げ横浜に3年連続負け越し
敗戦後、ロッカーに入る間際に、野村監督がポツリともらした。「まったく打てませんわ…」。ゲーム終盤、防戦のため投手交代を告げる監督の背中は、明かに怒っていた。それでもマシンガン打線は容赦なかった。9回、簡単に2点を追加され6連敗。9勝14敗で、対横浜戦3年連続の負け越しが決まった。 野村監督がロッカーに入るころ、三塁側の権藤監督は胸を張っていた。「わたしはノムさんに4年連続で勝ち越したんだ」。野村ヤクルトと対戦した横浜投手コーチ時代の97年も14勝13敗と勝ち越している。 もちろん権藤監督の笑顔は、トラの将にとって屈辱だった。野村監督が悔やんだ1点を追う7回裏。1死満塁の絶好機に、4番新庄がカウント2―0からの低めのボール球を振って空振り三振。代打八木も倒れて3万6000人ファンからため息がもれた。「新庄は相手の心理を考えないといけない。打ちたい気持ちはわかるが、あれ(ボール球)を見逃せばストライクを投げてくるのに」と、柏原打撃コーチは指摘した。 3月の対阪神オープン戦で権藤監督からバッサリと斬られた。「野村阪神に何かやってきそうな気配? ないね。コマがなければどうしようもないでしょう」。本番前に早くも勝利宣言をされてしまっていたのだ。かつて権藤監督の放任主義を批判していた野村監督にとって、一泡ふかせてやろうと思ったはずが、逆にやられ放題になろうとは…。 「あと1本が出なかった? 言うは易しですわ。新庄がなんとかしてくれると思ったけど…」と野村監督。サンドバッグにも意地があるのに…。 <写真=7回、絶好のチャンスに三振の新庄はバッターボックスにへたり込む>
川尻、10勝目お預け
10勝目を狙った川尻だったが、7回2失点で降板して目標の2ケタ勝利は次回へ持ち越した。立ちあがりの1回に2連打され、ローズの遊ゴロの間に1点。その後は粘りの投球を見せたが、7回無死一、三塁で石井琢のニゴロの間に2点目を失った。タイムリーを打たれなかった投球に野村監督は「うまくまとめたけどな」とまずまずの評価。もっとも川尻は「しょうがない。勝ちたかったけどね。次、頑張るよ」とガックリだった。 <写真=10勝目を狙って先発した川尻は7回2失点で降板>
必死2安打ハートキー残留アピールに必死のハートキーがこの日も2安打を放って気を吐いた。不調のタラスコに代わって3番を任せられたが、積極的な打撃で首脳陣の期待にこたえた。「頑張るしかないよ」。これで復帰した8月31日の巨人戦(東京ドーム)から3戦連続安打。一方、6番降格となったタラスコも2回に20打席ぶりの安打となる中越え二塁打をマーク。勝利に貢献できなかったが、去就の微妙な助っ人2人がともにバットでアピールした。 秀太、ホーム突入反省田中の消極走塁も、勝敗を分ける大きな一因となってしまった。5回同点に追い付き、なお1死一、三塁で和田が一塁前へスクイズ。駒田から本塁送球されタイミングはセーフだったが、三走田中が捕手相川のブロックに遭い、勝ち越し点は奪えなかった。「秀太のスライディングが甘い。相手は体を張ってブロックしてるのに」と伊原三塁コーチはお怒りモード。田中も「ボクのスライディングが下手。チームのみんなに申し訳ない」とうなだれていた。 初1軍上坂、出番なしドラフト5位ルーキーの上坂太一郎外野手(23=王子製紙春日井)がこの日、プロ初の1軍昇格を果たした。元来右打ちだがプロ入り後スイッチ打者に転向に挑戦中。球宴期間中の1軍合流打撃練習では、野村監督から「阪神の金城になれる」とほれ込まれたセンスの持ち主だ。この日出番はなかったが「まずは代走からでも足でアピールしたい」と意気込んでいた。 (50勝63敗1分:6位) | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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