| 第112戦 (8月31日) |
|
新庄、自己新24号で500打点も寂しき抵抗…最下位転落
「負けた時はしゃべらないって」
こんな夜になるなんて、あまりにも悲し過ぎる。プロ11年目、虎の4番に成長した新庄の記念日が、G打線の容赦ない“砲弾”に汚された。この男らしく、通算500打点をシーズン自己新となる24本目のアーチで飾ってみせたのに…。 試合後の新庄は口をキュッと結んだまま。その姿は、完敗の屈辱に、爆発しそうな怒りを必死にこらえるかのようだった。当然、厳しい表情からは、怒気を含んだ言葉しか出てこない。それも、敗戦では恒例となってしまった寂しいコメント…。「負けたときは、しゃべらないって言っているでしょ!」。7回裏の守備から、左足の自打球の大事を取って途中交代。ベンチで完敗を見届けるのは、余計つらかった。 4点差の4回表、カウント2―3から斎藤雅の123キロスライダーを巧みにバットに乗せた一撃。この段階ではあのときのようにスカッとG倒を決めて、メモリアル打点を笑顔で振りかえることが出来る可能性があった。91年9月10日のプロ初打点。同じ東京ドームでの巨人戦で初出場初安打がタイムリーだった。しかし、新庄の一発で高まった反撃ムードも無死二、三塁のチャンスを潰すと意気消沈。9年前の新庄スマイルの再現はならなかった。
打点も自己新まであと「2」それでも、大敗の中で意地の1発となった24号ソロは、7年前のシーズン自己最多本塁打を上回った。そして、打点も自己記録の「68」にあと1。「数字のことは関係ない。頑張るだけ」。東京に乗り込むとき、あくまで記録は通過点を強調していた背番号「5」。真の主砲として胸を張るため、新庄はシーズンを終わらすことはできない。 <写真=500打点だ! 4回無死、新庄がレフトスタンドへ24号ソロを放つ> チーム11年ぶり30発狙う新庄<データセンター> ▼新庄が自己最多の24号本塁打と通算500打点を記録した。阪神で30本塁打以上を記録したのは1989年(平元)のフィルダー以来、出ていない。新庄は残り24試合でチーム11年ぶりの30本塁打を目指す。 ハートキー2安打大敗にハートキーも肩を落とした。この日、大豊に代わって1軍昇格。6番三塁でスタメン出場して2安打を放った。だが、勝ちにはつながらず「ホームラン何本打たれたんだ? 7本? 打てたのは良かったけど、悪い夜になった」。これから最後の残留アピールに出る助っ人も、チームの大敗にショックの色を隠せなかった。 タラスコ、不満いっぱいタラスコが審判団と討論する場面があった。3回2死一塁の打席で、サインを見るために打席を外したタラスコに対し、真鍋球審が早く打席に入るように注意。中飛に倒れた後、通訳を交えて、遅延行為と指摘を受けた。「むやみやたらに打席を外すなということです」(真鍋球審)。これに対しタラスコは「サインを見ているのに、早く打席に入れと言われる」と不満を隠せなかった。 勝てぬ藪に首脳陣が“お説教”3発被弾…自己ワースト9失点
7被弾という屈辱的な試合の終了から20分後。ほかのナインが宿舎でシャワーを浴び始めた頃、ようやく藪がベンチ裏から姿を見せた。首脳陣から大説教を受けた“ガラスのエース”は、唇をかみ締めたまま引き上げた。 6月8日以来、3カ月近く白星がない。初回2死後、高橋由に死球、松井に安打、清原にも死球を与えると、藪の顔面は早くも硬直した。江藤への2球目、内角球は満塁弾となって左翼席へ運ばれた。 「藪サンは心配だな。リズムが全部同じだから、タイミングが合いやすい。勝てない焦りがあるのかな」。野村監督は3点を追う4回2死一、三塁の好機で、藪に代打を送らず、続投させた。だが、その裏、村田真に2ラン、1死後仁志にもソロを浴びて、1イニング2発。今季ワーストの9失点でKOされた。 さらに、リリーフの弓長、西川もそれぞれ2本塁打を浴び、1試合7被弾。阪神では20年ぶりとなる歴史的敗北を演じた。 “伝統の一戦”に泥を塗った藪は試合後、ベンチ裏に呼び出された。福間投手コーチ補佐、黒田バッテリーコーチ、木戸ブルペンコーチ。3人のコーチから、20分間もの説教を受けた。「気持ちを強く持つようにと話をした」(黒田コーチ)。メンタル面や練習法を含めた、異例の試合直後の話し合い。中継ぎ降格の措置は見送られたが“エース”と呼ばれた男の、あまりに情けない姿だった。 <写真=1回裏、江藤に満塁弾を打たれマウンド上でボウ然の藪> そんなに打たなくても…阪神投手陣、7発被弾西川(6回、二岡、村田真に、移籍後初被弾となる連続本塁打を浴びた)「何も言うことはないです」 弓長(4回松井に3ラン、5回清水にソロ。2試合連続の被弾)「調子は変わってないと思うけど…」
大豊が登録抹消右手小指打撲…治療に専念阪神大豊泰昭内野手(36)が8月31日、右手小指下部の打撲のため登録抹消された。同24日のヤクルト戦(大阪ドーム)で死球を受けたもの。29日から打撃練習を再開していたが「痛みがある。しっかり打てない」(大豊)と、本人の申告を受け、治療に専念することになった。 猿木チーフトレーナーは「痛みと腫れがまだ残っている状態。痛みが取れるまでバッティングはしないことになる」と、今後は状態をみながらリハビリを進める方針。大豊はこの日、遠征先の東京から大阪へ移動。3日から鳴尾浜で練習を再開する。なお大豊に代わってジェイソン・ハートキー内野手(28)が昇格した。 (50勝61敗1分:6位) | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
![]() | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||