| 第108戦 (8月26日) |
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若トラ井川、先発入り合格や今季初先発8回3失点
惜敗にも5万観衆「21世紀」へ夢膨らむ完敗のゲームにも、マンモスを埋めた5万人は“21世紀の光”を見た。井川の投じる剛球が、矢野のミットにズドンと響く。落差の大きいチェンジアップは、次々と赤ヘル打線を泳がせる。8回3失点。今季初先発の3年目左腕が、広島のエース佐々岡と、堂々と渡り合った。 「途中からはストライクも取れたんで、いい感じになってきました」 1、2回に1点ずつを失ったが、3回以降はワンマンショーを演じた。先制打を浴びた金本に、その後3打席は圧倒。3回1死一塁、内角直球で右飛。8回1死一塁も、再び内角直球で三邪飛に封じた。球界有数のパワーヒッターを、MAX141キロの力でねじ伏せた。 昨年3試合に先発し、プロ初勝利も挙げた。だが、今年は開幕から2軍暮らし。悲壮感が表に出ない井川の姿に、2軍首脳陣もヤキモキするばかりだった。
ところが、今年初めて1軍に上がった今月6日、“ライバル”に刺激を受けた。対戦した広島の新人河内が先発で5回2失点。「1年目であれだけ投げるんだからスゴイ。でも、ボクはボクですけどね」。同じく高卒でプロ入りした左腕の好投を見せられ、秘めた負けん気が頭をもたげた。スクランブル救援した20日横浜戦で、6回1安打無失点。これでこの日の先発チャンスをつかみ、8回3失点の“一発回答”を出したのだ。 「欲を言えば、2回の1点が余計だわな」。野村監督はあえて辛口の言葉を送った。2回、下位打線の朝山、西山に連打を浴びた場面だ。しかし、8回の3点目は不運な失点。「2点に抑えりゃ」。実質2失点の内容には合格点だ。「先発? 当然、そういうことになっていくやろ」(福間投手コーチ補佐)。30代が中心の阪神先発陣にあって、ようやく力強い萌芽が見えた。 <写真=チャンスはつかんだ!久々の先発マウンドの井川は、3失点の好投を見せ、不調の先発陣の一角に名乗りを上げた>
藤川も快投3人斬り藤川が140キロ台の快速球で、井川に続いて虎投に光を与えた。9回、2番手として登板。西山を143キロ、佐々岡を142キロの速球で連続三振に取るなど、3人でピシャリと抑えスタンドを大いにわかせた。藤川は「球が走っていましたね。腕も振れてきましたし、井川さんも好投していましたから励みになりました」と満足げ。イキのいい若手2人の活躍が、シーズン残り試合を引き締めそうだ。 サヨナラ疲れ…散発6安打痛かったタラスコ2併殺
またしても佐々岡にやられた。2試合連続サヨナラ勝ちの勢いを生かせず、散発6安打で1得点。楽々完投を許して今季3敗目、昨年から4連敗となった。さすがの野村監督もお手上げだ。 「向こうのエースなんだから技術に対しては技術で行かなアカン。色々な球種を持ってるしピッチングがうまいから、みんな注文通りにハマった。打者心理、ゴロを打たせたい時に打たせる…」。 初回無死一、二塁をはじめ、タラスコが2度も遊ゴロ併殺打に打ち取られるなど、やられ放題。8回坪井の内野ゴロの間に1点を取るのが精いっぱいだった。9回2死二塁では、新庄がセンターへ同点アーチを思わせる大飛球を放ったが、フェンス際で失速。佐々岡の前に4連勝も夢と消えた。 <写真=いたたたた…ゲーム前、練習見学中の少年野球チームに「グラウンド外でどれだけやれるかが重要なんや…」と力説した野村監督> 桧山・和田、息合わずロペスの飛球ポトリ終盤の粘りを思えば、8回の“拙守”がより悔いを残すプレーになった。2死一塁で、井川が打ち取ったロペスの飛球は一塁線後方へ。だが負傷欠場の大豊に代わり、プロ2試合目の一塁守備についた桧山とセカンド和田の連携がうまくいかず、結果的に桧山がこれを捕球できなかった。この間に一走ディアスが生還、3点目を奪われた。「申し訳ない…」。桧山は唇をかんだが、伊原守備総合走塁コーチは「捕りやすい和田の方が捕ってやらんとイカンのやが…」と、険しい表情だった。 タラスコ(9回左翼線二塁打を放つも、この日チャンスで2併殺)「負けたし、何も話すことはないよ」 松井ヘッドコーチ(佐々岡に完敗し)「初回(無死一、二塁)で捕まえ切れんかったのがすべて。タラスコが2併殺? きょうはブレーキになったなあ」 柏原打撃コーチ(佐々岡に6安打1得点)「ボール球の見極めがなあ…」 (48勝59敗1分:5位) | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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