第98戦 (8月15日)
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ノムさん反省「オレが悪い」

長嶋サイ配にやられ放題

 長期ロードに入って進撃を続けてきた野村阪神が失速3連敗。しかも、巨人相手に藪が4失点KOとは…。TOP野球のお株を奪うエンドラン、スクイズの長嶋監督さい配に、野村監督も「あんなもん見破らなあかん。オレが悪かった」と反省だ。大豊の1発などで、1点差には追い詰めたがそこまで。これで15年連続対巨人負け越し王手とは、情けない…。

8月15日・東京ドーム
  1 2 3 4 5 6 7 8 9
阪 神
巨 人 X
【勝】高橋尚【S】岡島【敗】藪
【本】大豊18号(ソロ=岡島)

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藪またKO、7敗目

 野村監督がタメ息をついた。1点差負け。だが点差以上に、長嶋巨人に好き放題やられた。それが悔しくて仕方なかった。

 敗戦が決まった直後。ベンチから仏頂面で現れた野村監督が真っ先に口にしたのは、長嶋監督が繰り出した作戦を防げなかった自分を責める反省の弁だった。

 「あれは、やられたオレが悪かった。(巨人打線の)一発は防がなアカンし、作戦も見破らなアカン。まあ、それはオレの仕事だけど」。

 問題の場面は5回1死一塁の巨人の攻撃。この時点で2点を失っていた。これ以上、失点を許すわけにはいかぬ局面だった。打席に高橋由。カウント1―2。巨人ベンチの「動き」を察知した松井ヘッドコーチは藪に2度、けん制を指示した。一塁走者の松井も逆をつかれた。にもかかわらず、4球目、巨人はエンドランを仕掛けた。打球はライト前。勝負の分岐点となった一打で一、三塁。野村監督、反省の場面はここだった。

スタメン
阪 神巨 人
坪 井仁 志
和 田清 水
タラスコ元 木
新 庄松 井
大 豊清 原
矢 野高橋由
塩 谷二 岡
吉田剛村田善
 藪 高橋尚

 「(エンドランが)ミエミエのところだったのに。あんなもん、見破らなアカン! ただ、1―2から外すのには根拠がいる。100%の根拠や。ちょっと目配りを忘れた」と反省は続いた。

 同様にうなだれたのは藪だった。「3点目を絶対やったらいかんと思って投げたけど」と振り返ったが、二岡にタイムリー、村田善にはスクイズを決められ、ここで藪の7敗目は決まった。

 これで巨人戦15年連続負け越しにリーチ。「(巨人は)余裕があるからやりたい放題や。プレッシャーがない」。それに対して阪神。「こっちは打たなアカンし、抑えなアカンし大変や」。思わず口をついたボヤキ。長期ロードの勢いは、この3連敗目ですっかり衰えるのか。

<写真=あ〜あ、勝てません。元?エースの藪さん、初回、元木の打球に飛びつくも白星は逃げていきました…>

 八木沢投手コーチ(藪について)「結果はいいとは言えないけど、コースコースを丁寧に、気持ちで投げてた。ただ(不運も重なり)勝利投手になれない時のピッチング。でも欲を言えば、点が取れないんだから0点に抑えなきゃいけないんだけどね」

塩谷、気を吐く2安打

 左腕高橋尚対策で起用された7番塩谷が、2安打と気を吐いた。5回までノーヒットに抑え込まれ、迎えた6回の先頭打席。高橋の内角直球をレフト前に弾き返し、まずはチーム初安打を記録した。7回にも高橋KOのきっかけとなる中前打を放つなど、4打席3出塁。だが試合に敗れたとあって「負けたら一緒」と、言葉少なに唇をかみ締めていた。

大豊、追撃弾もあと1点

6戦連続ヒットもタメ息

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 さあ、この日も「逆転の虎」か…。後半戦8勝を逆転でものにしてきた阪神が、土壇場でキバをむきかけた。2点を追う9回。先頭新庄が遊飛に倒れたが、まん延した虎党のタメ息をかき消すように左腕岡島から大豊が豪快にバックスクリーンに放り込む。4点ビハインドを終盤にジワリジワリ追い上げて、ついに1点差だ。だが…神通力はここまで。矢野、塩谷が力尽きて宿敵に屈した。

 「遅かったな。いい投手から打ててうれしいけど、負けているからなあ」。素直に喜べない18号ソロ。この試合、クリーンアップ唯一の安打で連続ヒットを6試合に伸ばした大豊も大きなタメ息をついた。

 終盤の追い上げも、終わってみれば12三振。しかも、先発高橋尚には5回まで無安打と攻めあぐねた。「高橋には全然あわなかった。うまく緩急をつけていた」と大豊。これでルーキー左腕に3連敗。柏原打撃コーチも「どんどんストライクを取ってくるから早いカウントから打っていけと指示していたけどなあ」と、苦々しい表情を浮かべるだけだった。

 6回、2死一、三塁から芸術的右打ちで反撃の一打を見せた和田が言う。「先に点を取られてズルズルじゃ、明日、あさってにつながらないからね。今の巨人というチームに勢いがある。先にこっちが勢いをつける展開にしないと…。それにしても、あとひと押しだったんだけどなあ」。この思いは、虎ナインの総意。きょうこそ、連敗ストップで再びの進撃開始だ。

<写真=9回、あと1歩に迫るホームランを放った大豊だが…。左はタラスコ>

 吉田剛(7回に追撃の遊内野安打タイムリー)「カーブだったけど、センター返しを心がけていたのがよかった。いい所に飛んでくれた」

坪井、攻守にブレーキ

 坪井が攻守にブレーキとなってしまった。打っては4打席3三振でノーヒット。守っても4回1死一塁、エンドランを決めた二岡の左翼線打で本塁を狙った一走高橋由を刺そうとしたが、これが悪送球。二岡に三進を許し、続く村田善の中前打で2点目を与えてしまった。「3三振? ボクの問題です。悪送球? ダメです。きっちり投げなきゃいけませんね」。試合後はうつむき加減で、敗れた責任を感じていた。

(45勝52敗1分:5位)


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