第97戦 (8月13日)
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遠山誤算、立浪に逆転打

後半戦初の連敗

 「逆転の阪神」が、逆転負けとは…。1点差リードの8回裏、伊藤―遠山の阪神自慢の「逃げきり隊」2人が打たれ、中日に逆転で敗れた。後半戦では初の連敗で、勝ち越しカードも4でストップした。しかし、明るい話題も…。この日、1軍に帰ってきた湯舟が先発で6回1/3を2失点と復活した。15日からは、好調巨人との3連戦(東京ドーム)。今度こそAクラス入りへ、再進撃しまっせ。

8月13日・ナゴヤドーム
  1 2 3 4 5 6 7 8 9
阪 神
中 日 X
【勝】岩瀬【S】ギャラード【敗】伊藤

ノムさん「コントロールが悪い」

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 あとアウト5つ。5月3日以来のAクラスは、すぐそこまで見えていた。伊藤、遠山、そして福原、葛西も控える。強力救援陣で1点リードを守りきるパターン。だが、そんな野村監督の胸算用が、痛恨の逆転黒星に一転した。Aクラス浮上のはずが、後半戦初の連敗。天と地ほどに、野村阪神が転がり落ちた。

 8回だった。「自信をもって思い切りいったんだけど、(配球を)読まれたように打ってこられた」。遠山がまさかの逆転打を浴びた。1死二、三塁で登板。外角スライダーで2ストライクを奪う。必殺シュートを見せない外角一辺倒で、フルカウントまで追い詰めた。あとは、シュートで仕留めるだけ。だが、その最後の決め球が、矢野の構えたミットより、若干甘く入った。打球は右翼手タラスコのはるか上方を越えていった。

スタメン
阪 神中 日
坪 井 李 
吉田剛関 川
タラスコ種 田
新 庄ゴメス
大 豊神 野
矢 野山 崎
塩 谷井 端
田 中中 村
湯 舟前 田

 「自信をもっていったんだから」。遠山は悔いることなく、同じ言葉を繰り返した。だが、立浪には、4月29日にも勝ち越し打を浴びている。「読まれてるのなら、こっちも攻め方を考えないといけない」。

 しかも、打たれたのは、遠山だけではない。だから、頭が痛い。このピンチを招いたのは、伊藤だった。登板した7回1死二塁はきっちり防いだが、8回1死一塁から、ゴメスに右中間二塁打を浴びた。「少し甘めに入っちゃった」。今季初黒星を喫した伊藤も、微妙なコントロールミスが命取りになった。

 「コントロールのピッチャーが、コントロールを間違ってる。今年の遠山はコントロールが悪い」。必勝リレーが崩壊しての逆転負け。野村監督も愚痴らずにはいられなかった。

<写真=立浪に逆転タイムリーを浴び、がっくりとベンチに戻る遠山(左)>

負けても“逆転の虎”健在

ミスに乗じて3点

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 先制されてもすぐにひっくり返す。負けはしても、この日も虎の逆転劇はあった。しかも、何ともラッキーな“おいしい”得点だった。1点を追う2回表、塩谷が同点適時打を放ち、なお1死満塁。ここで打者湯舟の打球はフラフラと二塁後方へ上がった。これを何と神野がポロリ落球…。すかさず、三走矢野が生還して勝ち越した。なお、1死一、三塁で坪井が左腕前田のナックルボールにくらいつく。「2―1と追い込まれていたけど何とかという気持ちがあったからバットに当たってくれたんじゃないか」と左前に落としてリードを2点に広げた。ところが、それ以後は中日前田に前に追加点が奪えずゼロ行進。さすがにツキにも逃げられてしまった。

<写真=8回、代打森野の左前打で二塁走者の井端がホームをつく。矢野捕手のタッチが早くアウトとするが、時すでに遅し>

湯舟が1軍復帰即、先発で奮闘

2失点に復調の手応え

 まさかの逆転負けで、2か月ぶり白星はスルリと逃げた。だが湯舟復活を告げるには十分な内容、結果だった。この日1軍再登録、即先発で6回1/3を7安打2失点。復調の手ごたえはだれよりも、本人が一番感じ取っていた。「コントロールが安定してた。バックがよく守ってくれたのと、いい当たりが正面を突くラッキーもあったし、7回途中まで投げられたんやろね」。

 初回種田の左中間二塁打で先取点を許すも、以後は立ち直って0行進。7回は連打と味方失策の不運もあって降板したが、炎天下の鳴尾浜で走り込み、下半身を鍛え直した成果は上々だ。「腕も振れてたしよかった」。そう福間投手コーチ補佐も合格点を与えた95球の復活投球だった。2軍再調整は今年2度目だが、いずれも中日戦で打たれた直後の降格だっただけに、今回は意地のリベンジ。通算60勝&6月12日横浜戦(札幌)以来の5勝目は逃がしたが「次は完投出来るよう、頑張ります」と完全復活を誓っていた。

藤川、無残独り相撲

 4番手藤川が独り相撲で中日にダメ押し点を与えてしまった。この日1軍再登録、即の登板は8回に遠山が立浪に逆転二塁打を浴びた直後。だが山崎、井端に連続四球を与えて1死満塁とすると、鈴木郁には頭部へ押し出しの死球。3連続四死球で1死も取れぬままの降板となった。「自分でも何が何だか分からなかった…」。試合後はそう話すのがやっと。

(45勝51敗1分:5位)


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