| 第96戦 (8月12日) |
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あと一歩…9回猛追も2点差5連勝でひと休み
“諦めない虎”2死ランナーなしから連続押し出し
最後の最後まで夢があった。完敗寸前、4点差の9回2死ランナーなしから怒とうの大反撃だ。それも“立ってるだけ”で、星野竜をあと1歩まで追い詰めた。後半好調の虎に恐れをなした? 竜投手陣が何と、2押し出しを含む5連続四死球で、一打逆転の見せ場まで作ってくれたのだ。後半のノム虎は最後までドキドキ、ワクワク。連勝は5で止まり、Aクラスもお預けとなったが、ひと味もふた味も違う“あきらめない虎”を存分に見せつけた。 ナゴヤドームに「あと1人」コールが響いてからの、大逆襲だった。9回2死。坪井が死球出塁すると、田中、タラスコも粘って四球を選択。勝利への執念が小山をKOし、一気の満塁だ。そして守護神ギャラードを引っ張り出すと、4番新庄までもが押し出し四球。さらに大豊だ。1―3からの5球目、外角へのボールをストライクと判定されると、森球審にド迫力猛抗議。その姿がギャラードを圧倒したのか、これまた連続押し出し四球で、ついに2点差だ。一打出れば同点、長打なら大逆転…。奇跡へ、夢は膨らんだ。
粘りに粘った矢野、天仰ぐ三振最後は2ストライクから4球ファウルで粘った矢野の三振に終わったが、そのつなぎの精神、一丸ぶりはこれまでにない新しい姿。前回7月11日からの3連戦では、余りにふがいない戦いぶりに応援ボイコットした左翼虎ファンも、惜しみない拍手だ。「連勝ストップ? しょうがない。攻撃の押せ押せ場面でもう1本が出なかった」。野村監督はボヤいたが、日々たくましくなるナインは頼もしいに違いない。初回は新庄、大豊の連続タイムリーで一気の2点先制。唯一の誤算、先発中込の不調がなければ、勝利は手中にあったのだ。 ナインにとっては、特別な思いで迎えた8月12日でもあった。この日は85年の日航機墜落事故で中埜肇球団社長が不慮の死を遂げた命日。あれから15年…。「いまだにあの、無念は忘れないし、謹んでお悔やみ申し上げます」。そう話す石田管理部長以下、ナインは、必勝を誓っての出陣だった。その85年以来となるロード5連勝で迎えたこの試合。白星はならなかったが、9回の粘りにはきっと天国の中埜さんも目を細めたに違いない。 5月12日以来3か月ぶりAクラスはお預けとなったが、3位広島が敗れたため、13日、再びその“甘い響き”にチャレンジ出来る。いざ、仕切り直し。先発の18歳ルーキー朝倉を撃って、今度こそ歓喜の六甲おろしを歌いたい。 <写真=9回、一打逆転のチャンスで三振を喫した矢野は天を仰いだ> 大豊(9回の打席で1―3からのボールをストライクと判定され、一時激高)「微妙も何も審判が下手なだけ!」 新庄(初回左中間への先制適時二塁打に試合中は「無理な引っ張りでなく、センター返しを心がけていたのがよかった」と笑顔も試合後は…)「負けた時はコメントなしっ!」 中込、アカン…3回4失点3度目の先発「自分が情けない」
先発に抜てきされた中込が、連勝ストッパーとなってしまった。3回4失点KO。今季3度目の先発は、またも失敗に終わった。 1回表に2点の援護をもらう最高の形でマウンドに上った。ところが、その裏、あっさり同点を許す。「(5連勝中の)チームの勢いに乗っていこうと思ったんだけど…」。先頭李にいきなり中前安打。1死後、種田、ゴメスに連打を浴びた。さらに、3回、田中の失策をきっかけに、またも連打を浴びる。「それ(失策の後)だけに、抑えてやらないといけないんだけど」。1死後、種田、ゴメスに連続二塁打。2―4と逆転された。 「チャンスをもらってるのに、それを生かせてない。自分が情けない」。今年は中継ぎに回されていたが、7月20日以来、今季3度目の先発。名古屋にチームより先に入り万全で臨む。星野伸、湯舟が2軍落ちしている中、ローテーション復帰をアピールするはずだった。ところが、その気負いが、焦りとなったのか。「球をそろえすぎた」。打たれた5安打は、いずれも3球目までの早いカウントで痛打されたもの。ベテランらしからぬ単調な投球で、連勝はストップ。苦しい台所事情にも、いよいよ火がついてきた。 <写真=白星が逃げた! 2回無死、井上の打球を弾く中込。惜しくも3回でKO> 秀太、攻守に散々…田中が攻守でブレーキとなってしまった。同点の3回、先頭李の何でもない遊ゴロを弾き痛恨のエラー。ここからピンチが広がり逆転された。その直後の4回表では、1死満塁のチャンスで武田の初球を打って遊ゴロ併殺打。試合後は、敗戦の責任を一身に背負った青い顔で「もうダメです…」とポツリ。「慎重に行き過ぎた? いや、普通にやったんですが」と失策を悔やんだ。 松井ヘッドコーチ(逆転負けで連勝ストップ)「先制した後の2点もイカンが、後(3回)の2点がイカン。エラーから点をやるという連敗していた時のパターンや」 柏原打撃コーチ「いい所まで行ったんやけど、追加点がなかった。(併殺、失策の)秀太がインケツやったなあ」 井川がピンチで登板、併殺に3年目左腕の井川が、今季初登板。6回無死一塁で登板し、併殺でピンチを切り抜けた。「もう少し低めに変化球を集めないと、打たれます」。7回も簡単に2死としたが、四球と安打で1失点。それでも、福間投手コーチ補佐は「まあまあ良かったんじゃないか。コントロールがまとまってくれば」と及第点を与え、次回登板では先発のチャンスもありそうだ。 (45勝50敗1分:5位) | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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