| 第86戦 (8月1日) |
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信じられない…藪3回KO先発陣、16戦連続白星なし
“働かぬエース”に降板後、ノムさんお説教
“エースのまさか”に、プレーボール間もない甲子園は悲鳴に包まれた。投げる球投げる球をフリー打撃のように弾き返され、藪がマウンドに沈んだ。今季最短タイの3回、被安打7でワーストの6失点KO。勝敗が序盤で決まる大惨敗に、野村監督は「予想外の展開だった」と、帽子のツバで頭をかきむしった。 17泊18日の長期ロードを含み、この日から始まった5週連続の6連戦。その初戦を取って波に乗りたい思いが、エースの先発に凝縮されていた。それが初回2本のヒットで2死一、三塁とされ、甘い直球で立浪に先制右前打を許すと、山崎にも3ラン。2回は投手前田への死球から2失点では、余りにひどい背信だ。「藪に『どうだったんだ』と聞いたんや」。降板後、藪をベンチ隣に呼んで“お説教”した野村監督は、試合後も首をひねるばかりだった。 「いきなり4失点では野手の方に…。監督との話の内容? それは言う必要ないでしょ」。藪ももどかしさの余り気色ばんだが、何より重症なのは、歯止めの利かない投壊現象だ。これで先発陣は7月5日の川尻(対広島、大阪D)を最後に、16試合勝ち星なしの異常事態。前半戦、巨人と並ぶリーグ最多の9完封で投手王国を誇ったのが、ウソのようだ。「ちょっと深刻やな。藪も星野も…」。松井ヘッドがうめく通り、藪は6月8日から54日間、星野伸も6月13日から49日間白星がない。中でも藪は開幕5連勝を飾りながら6勝6敗となり、ついに貯金を使い果たしてしまった。
ゲーム後、対策に皆が「ウーン」技術的なものか、それとも精神的なものなのか。倒壊原因について、八木沢投手コーチが「どっちもでしょう」と渋い顔を作れば、福間投手コーチ補佐も「恥ずかしいよ、今日は」と一刀両断。試合後のコーチ会議では2試合連続被弾の吉田豊の降格が協議されたが、対策には誰もが「ウーン…」とうなるしかなかった。先発陣の不振が中継ぎ陣にまで伝染し、結局この日は4投手全員失点でワーストタイの11失点。貧打に加え、虎投の不振も借金11の重い十字架になってのしかかって来た。 <写真=1回、山崎にいきなりの3ランを中越えに打たれ、マウンドでア然とする先発の藪> 新庄、バットもFA問題も沈黙9回、あえなく二飛に倒れ最後の打者となった新庄は試合後は唇をかんだまま無言だった。試合前、三塁側室内で異例の早出特打ちを敢行。約30分、マシン相手に200スイング近く打ち込んだが、4打数無安打。主砲の気合は空回りに終わった。後半戦開幕の広島戦(7月28日)は第1打席で1発が出たものの、ここ4試合19打席で2安打と失速ぎみだ。「何を聞かれてもコメントしません、絶対に」。試合前は、過熱するFA騒動にクギを刺すように“貝”を決め込んだ新庄。この日は肝心のバットまで沈黙してしまった。 ハートキー、完封免れる3号
ハートキーの3号ソロでゼロ封だけは逃れた。第3打席の7回、前田から左越えに一発を放った。「あの回先頭バッターだったのでヒットで出塁することだけを考えてた。うまくミートできてホームランになった」。ただ、それまで2打席連続三振に終わっているだけに「反省しなくちゃいけない」と、試合後は神妙な顔つきだった。 <写真=7回裏無死、ハートキーは左越えにソロホーマーを放つ> タラスコ、9試合連続安打反撃機を作ったのはタラスコだった。6点をリードされた2回1死。右翼線への二塁打を放った。これが9試合連続のヒット。しかし、続く矢野四球で一、二塁の得点機も後続が倒れた。当たりの出ているタラスコだが、チームの敗戦に「ゲームに負けたら何も言うことはないよ」とダンマリ。中日・前田を打ち崩せなかった柏原打撃コーチも「(前田に)ほんろうされてしまった。真っすぐ、スライダー、ナックル…。(打者が)考え過ぎかな」と、首をひねっていた。 (37勝48敗1分:6位) | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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