| 第69戦 (7月4日) |
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魅たぞフランクリン豪快1号「3番サード」で初登場
どうだ! これが、オレのホームランだ!! バットを放り投げた新助っ人は、悠然とレフト上空を見上げた。打球は、失速する気配を見せない。大阪ドームの空間が、まるで無重力。フランクリンの移籍初アーチは、流星のようにスタンドに吸い込まれた。 「完ペキな当たりだった。打った瞬間、ホームランになると分かったよ。初ヒットがホームランになって、すごく興奮したね」 昨年30本塁打の実績はダテではなかった。3番サードでスタメン出場。5回1死走者なしの第3打席で、左腕佐竹の内角高めに抜けたフォークを激打。タテジマ・デビュー戦でいきなりの初アーチは、一時は勝ち越しとなる豪快ソロだった。 「低めの変化球を見逃してから、ホームランを打ったやろ。ああいう形(選球眼)を左打席でも見せてくれたらええな」(松井ヘッドコーチ)。2―1と追い込まれた後、低めのボールになる変化球に、バットを止めた。この日、右左2打席ずつの計7スイングで、空振りは1度もなし。三振が多い(昨年125三振)という心配も、払拭(ふっしょく)された。
外野が専門のフランクリン、サードは3年ぶり。一挙4点を失った5回の守備では、足を引っ張った。この回先頭野村のセーフティーバントは、ダッシュ鋭いフィールディングで殺したが、続くディアスの三ゴロを一塁に悪送球。この失策をきっかけに、藪が同点を許した。「久しぶりだったが、リラックスして守ることはできた。ただ、早くスローイングの慣れを取り戻さないといけない」。急なコンバートにも意欲を見せたが、不安は隠せない。 しかし、その不安を補って余りあるパワーがある。そして、競争に打ち勝つための闘争心がある。「あの年のキャンプでは三塁手に挑戦したんだけど」。代わって2軍に落ちたハートキーとは、98年カブス傘下3A時代も、チームメイトであり、ライバルだった。結果、フランクリンは外野に回された。日本以上に厳しい競争社会で生きてきただけに、現在の外国人枠争いも、発奮材料に変える。 「ホームランが出たし、次の試合は落ち着いていける。これからの夏は好きな季節だしね」 野村監督は「まだ分かりません」と笑いをかみ殺したが、フランクリンの一発は、敗戦の中の大きな収穫。「当たったら、よう飛ぶなあ。相手投手が右でも左でも、打順を気にする必要はないやろ」(柏原打撃コーチ)。待望久しい打線の“核”が、ようやく誕生した。遅れてやって来た新大砲にかかる大きな期待。シーズンはまだ、半分も残っている。 <写真=いきなり出ました!ビッグな一発!5回の第3打席、フランクリンのひと振りにボールはあっという間にレフトスタンドに消えました>
遠い白星、藪今度は連打病“一発病”が消えたと思えば、今度は“連打病”だ。先発藪が突然、崩れ4点のリードもフイにした。4回までの2安打無失点投球が、5回に一変。1死から三塁フランクリンの失策を口火に、その後4連打を含む5安打を浴び、アッという間に4―4の同点にされた。「藪らしくていいんじゃないですか」と野村監督が苦笑いを浮かべれば、藪も険しい表情。「もったいないね。(フランクリンの)エラー? 関係ない。その前に(野村の三前セーフティーバントを間一髪アウトにした)いいプレーもあったし…」。結局6回を投げ、8安打4失点。フランクリンの1発で勝ち投手の権利を得ての降板だったが、7回に吉野が逆転2ランを浴び、7勝目もご破算。6月8日巨人戦(東京D)以来の白星が遠い。 ビックリ…新庄が“天井打”虎党のため息が大歓声に
ビックリ仰天、新庄がラッキーな先制タイムリーだ。1回の表。大阪ドームの天井リングが、虎に味方した。2死二塁の場面で4番新庄が打った打球は、左翼ファウルゾーンへ向かって高々と上がった。だが、次の瞬間、虎党のため息が大歓声に変わる。天井の第5リングの内側(高さ約60メートル)に当たり、そのまま左翼線のフェアゾーンに落ちてきたのだ。 ぼう然とする広島の左翼金本をシリ目に谷三塁塁審は「フェア」のジェスチャー。完全にファウルと思っていた新庄も、慌てて一塁へ走った。大阪ドームのグラウンドルールでは、リングに当たって跳ね返ったボールはインプレー。何とも珍しい一打で阪神が1点を先行した。 「スイングも当たりもよくなかったけど、結果的にランナーを返すことができてよかった」と新庄は4番の働きに喜んだ。4年前、大阪ドームこけら落としのトーナメントで同じように清原の打球がリングに達し、その際は落下しなかった。新庄の場合、適時打になったうえ観客も喜ばせるたから、価値がある。もっとも「ああいうケースは初めてだから本当にビックリした。走ることを忘れていた」と苦笑いした。 <写真=初回、大阪ドームの天井に当たるタイムリーヒット? を放った新庄>
タラスコ、右太もも裏痛で途中退場フランクリンが鮮烈デビューした一方で、タラスコにアクシデントが発生した。7回表、2死から広島ディアスのファウル飛球を追いかけた際、右太ももの裏に違和感が発生。8回からベンチに退いた。 アイシング治療を受けたタラスコは試合後「大事を取って変わった。悔しい。試合に出られるかは明日(5日)の状態を見てみないと分からない。気持ち的には絶対にプレーしたい」と話した。猿木チーフトレーナーも「病院にはいかない」と軽症を強調したが、右太もも裏は以前にも痛めた個所だけに不安は募る。 フランクリンとの入れ替えで3日にハートキーが2軍降格したばかり。最悪、タラスコが戦線離脱の事態となっても13日(対中日)まで昇格させられない。T砲は、この日も第2打席で中前打を放ち、5試合連続安打と打線につながりが出てきただけに気掛かりなアクシデントだ。 高波、あぁ痛恨盗塁死高波の痛恨盗塁死で、同点劇は夢と消えた。1点を追う8回1死。四球出塁の代打八木の代走高波が、高橋の暴投で二進。ここで相手投手が河野に変わり、打者和田への初球、高波がなんと三盗を敢行。だが捕手瀬戸の落ち着いた送球に三塁手前で刺され、チャンスは一転、2死無走者となってしまった。。高波は終始無言、伊原三塁コーチは「しょうがない」とポツリ。打者がヒットマン和田、走者・俊足高波を考えれば、ヒット1本でホームへ帰って来れた場面だけに、より悔やまれる攻撃となってしまった。 山田、3年ぶり1発だ選手会長の山田が3年ぶりの1発を放った。4回2死二塁から左中間へ豪快なアーチ。実に97年9月30日の広島戦(広島)以来のダイヤモンド1周だった。「いい感じで振り抜けたので、抜けたとは思ったんですが、まさかホームランになるとは…」。興奮した山田もガッツポーズするなど、阪神ベンチも盛り上がったが、試合後は逆転負けにガックリだった。 (30勝38敗1分:6位) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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