| 第67戦 (7月1日) |
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大豊V打!連勝に「乾パ〜イ」爆笑お立ち台「ビールの季節、みなさん飲んで」
夏大好き!3戦連続打点
この大豊トークが聞きたかった。4万7000人の観衆だけでなく、阪神ベンチにもカツノリ、平尾、田中らが居残って大豊にヤジを飛ばした。今季67試合目にして初のお立ち台。甲子園にやっと、あの“大豊節”が帰って来た。 大豊「少し大豊が元気になって、調子が出て来た感じです。これから爆発? まあボクがバットを持ってるのは確かです。エー、何というか、ジメジメして暑苦しいですが、これからはビールの季節。みなさん、大いに飲んで下さい!」。 爆笑、痛快、甲子園! この夜のヒーローは、どこまでもエンターテイナーだった。同点の7回1死一、二塁。横浜福盛の145キロ内角直球をライナーで右前へ弾き返した。二走田中が決勝のホームを踏むと、ライト中根の後逸で一走ハートキーまでもが一気の生還。巨体を揺らして三塁に達した背番号55を、総立ちの万歳三唱が包んだ。 「ボクも必死だったから…」。5月30日の同カード(甲子園)以来、3度目V打点。今季初の3試合連続安打で5月14日以来、1か月半ぶりに打率も2割に乗せた。「凡打でも、これまでの凡打と全然違うね。だって前に飛んでるもん」。4回にはあと数メートルでスタンドインの中飛を放ち、本人も復活の手ごたえ十分。昨年26試合連続安打の球団新記録を作った大好きな「ビールの季節」。この日1軍合流し、一塁守備構想のあるフランクリンの加入も刺激に、眠れる男が完全復活した。
ユニホームの下、大豊は首から黄色い袋のお守りをかけて戦っている。それは今年1月台湾に里帰りした時、母の頼彩鳳さん(58)が近くのお寺で授かって来たものだ。「台湾の大震災ではたくさんの方々が亡くなった。その魂に安らかに眠って下さいと…。そしてあの日を忘れないために…」。お守りがあるのは「Tigers」マークがある胸の部分。昨年9月の大震災で傷ついた故郷を、思いながらの一撃だった。 「オレは日本と台湾の親善大使。引退まではもちろん、生涯、できる限りのことは続けて行くつもりだよ」。大豊が開く台湾救済の銀行口座には、励ましの手紙とともに、全国各地から義援金が続々。大豊自身、今オフは街頭での募金活動や、チャリティー講演、チャリティーゴルフなどを開催し、より義援活動を進めて行くつもりだ。だがより大きな援助ができるのもガンガン活躍してこそなのだ。 「いい感じになってる。打球の性質がよくなってるよ。ついてた、今日は。(相手の)拙攻にも助けられたし…」。大豊の一撃で、今季初の2試合連続逆転勝ち。そして借金も8とした野村監督も、笑いが止まらない。くしくも昨年のこの日、指揮官との感情のこじれで“職場放棄騒動”を起こした男が、やってのけた大仕事。虎の7月反攻は、大豊にお任せだ。 <写真=V打を放ってお立ち台に立った大豊は、スタンドのファンに「ビールの季節、大いに飲んで下さい」と爆笑コメント>
新庄「打ってこい」に力んだ!?野村監督がニコニコ笑いながら新庄にささやき戦術を使った。7回、無死一、二塁の場面で打席に向かう新庄を呼び止め直接アドバイス。だが横浜3番手の福盛に空振り三振を喫した。「監督には『打って来い』と言われました。力んじゃった。彼(福盛)はいいピッチャーですね」。4番に入っても時にはバントをみせる新庄に積極性を持たせるためのささやきだったようだ。 タラスコ2戦連発ガッツ!まさしくフランクリン効果!
大歓声に包まれた甲子園の夜空に向かって拳を突き上げた。打球の“着地点”を見届けたタラスコが、一塁ベースを回って珍しく感情をむき出しにした。左翼方向へ吹きつける強い浜風も関係ない。連夜の“1軍残留デモ弾”は、T砲のプライドを乗せて虎党の待つ右翼スタンドに突き刺さった。 1点を追う4回裏。横浜ベタンコートの甘〜い高め直球を、飢えた助っ人がガブリと食らいついた。「体が自然に回転した。本当にいい感じで打てた。この風でよくあそこまで飛んでくれたね」。一時は逆転となる6号2ランは、まさに自らの“逆風”も跳ね返す1発。7回にも痛烈なライナーの中犠飛でダメ押しの1点を加え、またもフランクリンの昇格に“待った”をかけた。 試合前の練習にF砲が合流。見守る野村監督にパワフル打法をアピールしていた。同じ外野で助っ人枠を争うタラスコは心中穏やかではなかったはずだ。「元気かい? とか(フランクリン)たあいもない話をしたよ」。助っ人仲間の付き合いはしても、新顔に働き場所までやすやすと明け渡すつもりなどない。 タラスコの発奮に「これが続いてくれるにこしたことはないね」と柏原打撃コーチはニヤリ。試合後のコーチ会議でフランクリンの1軍昇格がひとまず見送りとなったのも当然の結論か。まだ1軍デビューもしていないフランクリンの存在が、不振に悩んだ助っ人には即効性の“カンフル剤”だった? <写真=4回1死二塁、タラスコが右中間へ連夜の逆転2ランを放ち、ファンにマスコットをプレゼント> 柏原打撃コーチ(タラスコ爆発でハートキーの降格も視野に入れたのか)「(フランクリンは)三塁(守備)はできないのかなあ…」
フランクリン昇格見送り1軍練習合流、サク越え11発日本ハムから移籍した阪神マイカ・フランクリン外野手(28)が1日、甲子園での1軍練習に合流した。野村監督ら首脳陣が見守るフリー打撃では、左右両打席から近年の虎助っ人にはないメガトンパワーを発揮した。サク越えは右打席で24球中7発、左打席で25球中4発、しかも大半をスタンド中段まで飛ばして首脳陣の度肝を抜いた。 「ええよ、ええよ」と松井ヘッドコーチがうなれば、柏原打撃コーチも「当たれば飛ぶなあ」と感心しきり。ケージ裏で初対面のF砲と談笑した野村監督も、期待の大物打ちにニンマリだ。「もう引っ越しの疲れも取れたし、体調はベストだ。(昇格時期は)あとは監督、コーチの判断。でもボクはいつでも準備はできてる」とF砲はキッパリ。タラスコの復活で2日の1軍昇格も見送られたが、引き続き甲子園の1軍練習に参加し、さらなるアピールを続ける。 福原、2カ月ぶり白星リリーフお似合い!151キロ全力投球
球の切れに頭の切れプラス長かった。この快感は、実に74日ぶり。「全然意識していなかった」という福原だが、しっかり覚えていた。「4月18日からですよね」。そう、巨人戦でプロ初完封を飾って以来、ようやく手にした白星。リリーフに再転向した福原が、久々3勝目と今季本拠地初勝利を、その豪腕でもぎ取った。 うっぷん晴らしのような圧巻投球だった。観客はスコアボードの球速表示にクギ付け。さらに、受けた山田も、驚嘆のあまり、声が上ずった。「勢いがあった。スゴい球が来てたよ!」。2イニング目の8回2死から四球を与えたが、売り出し中の横浜多村を子供扱いにした。コースは真ん中でも、多村は球威に脅えるように、バットを止めてしまう。最後は150キロで空振り三振。この回、24球中22球をMAX151キロの直球で押しまくり、久々勝利を決定づけた。 「球の切れは前からあった。ただ、頭が切れなかったんです」。この2カ月半を、ジョークで振り返った。勝てなかった間の防御率も、3・33。責められる数字ではない。だが、勝負どころで、経験の浅さを露呈した。だが、昨年10勝9Sを挙げたリリーフならば、話は別。「イニングが短いから、何も考えないで、全力でいける」。3日前こそ、巨人高橋由にサヨナラ本塁打を浴びたが、この日は去年と同様、いや去年以上の迫力をみなぎらせた。 「こういうこともないと。彼はよう働いてくれてるんやから」。野村監督も福原に勝ち星が巡ったことを祝福した。救援に戻したのは、気分転換の意味もあった。それだけに、白星という良薬を手にしたことは、今後の明るい材料だ。 福原も必死だった。「何かを変えようと思って」。昨年からの登板時のテーマ曲を、この日から変えた。ツキのなさを振り払いたかった。そんなすべてが、やっと実った。「ようやくです」。当面は救援主体だが、もう先発でも勝てるはずだ。 <写真=リリーフに再転向した福原はMAX151キロの全力投球で2カ月ぶりの白星を手にした>
星野伸”粘投”3失点先発星野伸は6回、3失点で降板。勝ち星こそ逃がしたものの、ベテランらしい粘投でゲームを組み立てた。初回、いきなり鈴木尚に先制2ランを許しながらも、あわてず軌道修正。マウンド上で立て直すことができるのが、経験豊富なFA左腕の強みだ。3―2で迎えた6回、2死から谷繁に同点の右前タイムリーを許したことを悔やんでいたが、チームの勝利が何よりもうれしい。「球自体は普通だったけど、向こう(横浜)が待ち球を(前回対戦時と)変えてきたみたい。きっちり待たれると抑えられる球じゃないからネ」と苦笑いを浮かべ、早速、次回登板への課題を見つけていた。 葛西、2試合連続7S最後はストッパー葛西が締めくくった。福原の後を継いで9回に登板。1安打を許したものの、石井琢を併殺打にしとめて、2試合連続となる今季7セーブ目をマークした。3点リードで登板したこともあり、落ち着いて役目を果たした葛西は「1つ1ついけば、いいと思っていたんで」と目を細めていた。 (29勝37敗1分:6位) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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