第44戦 (5月28日)
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広沢の満塁4号も届かず

千葉マリン10戦8敗

 ゲートが開いた直後に出遅れ6失点。しかし、広沢のチーム2年8カ月ぶりの満塁ホームランで2点差とし、流れを呼んだ。最後のの直線、イッキの追い込みでハナ差勝利の展開だった。しかし、阪神はダービーVの河内騎手のようにはいかなかった。7回の得点機に桧山がバント失敗で、差し足失速。結局、ヤクルトに5連敗。苦手千葉マリンでは8敗目(2勝)で、借金が今季最多タイの「5」になった。ここで何とか踏ん張らな、例年通りのダメ虎になるで、ほんま。

5月28日・千葉マリン
  1 2 3 4 5 6 7 8 9
阪 神
ヤクルト
X
【勝】ハッカミー【S】高津【敗】湯舟
【本】高橋智4号(3ラン=湯舟)
広沢4号(満塁=ハッカミー)

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チーム3シーズンぶり

 1人、2人とホームへかえる。そして3人目の走者、新庄に遅れること約20秒。ゆっくりとダイヤモンドを一周した主役が最後に、4点目のホームを踏んだ。背番号31広沢だ。阪神では2年間も見られなかった“野球の華”満塁アーチが、広沢のバットで彩られた。

 「詰まったけど、よく飛んでくれた」。0―6とビハインドを背負った4回2死満塁。ハッカミーの真ん中スライダーを、軽くバットに乗せた。高々と上がった打球は、千葉特有の強風にも後押しされる。左翼フェンスをギリギリで越えた。試合前、ベンチを訪れたタレントのダンカンさんから「本塁打を頼みますよ」とエールを受け「打ちましょ〜」と明るく答えた。宣言通りの今季4号は、巨人時代の95年以来、自己6本目の満塁弾となった。

 阪神では実に2年8カ月ぶりの満塁本塁打。この一挙4点は、ゲームの完敗ムードを追い上げモードに変えた。6点差が一気に2点差。「流れはこっちにきていた」。しかし…。

 勝負どころでミスが出た。7回の攻撃だ。連続四球で、無死一、二塁のチャンス。野村監督がベンチを出て、打席に向かう桧山を呼び、得意の『ささやき』を披露した。「くれぐれもちゃんと送ってくれ、とお願いしたんだ。あそこがポイントだから」。

スタメン
阪 神ヤクルト
浜 中飯 田
今 岡三 木
ハートキー佐 藤
新 庄ペタジーニ
矢 野古 田
広 沢高橋智
桧 山岩 村
的 場宮 本
湯 舟ハッカミー

 相手投手が五十嵐から山本に代わった初球。カウント0―2からの桧山のバントは最悪の小飛球となった。前進した一塁ペタジーニのグラブに収まった。続く代打和田は左飛。移籍初出場の吉田剛も遊ゴロ。傾いていたはずの「流れ」は、逆流して対ヤクルト5連敗へと向かった。

対ヤクルト5連敗…借金「5」

 「寂しいなあ」(柏原打撃コーチ)。結局、チームは広沢の満塁弾による4点だけ。千葉での2連戦、計18イニングで、たった1本もタイムリーが出なかった。今季44試合目で初めて、坪井をスタメンから外し、浜中を1番に起用したが、これも特効薬とはならない。

 終わってみれば阪神には重苦しい数字だけが残った。2年に1度しか訪れない千葉で、通算2勝8敗という負けっぷり。借金は今季最多タイの「5」まで膨れ上がった。「しゃあない。次、次」。広沢のカラ元気が、ナインに伝わればいいのだが…。

<写真=7回表(阪神)無死一、二塁のチャンスに桧山は送りバントを失敗し一塁インフィールドフライに倒れ好機を逃した>

 <データセンター> ▼阪神の広沢が、チーム3シーズンぶりの満塁本塁打を放った。阪神の打者が満塁本塁打を放ったのは、97年9月27日のヤクルト戦(神宮)の9回に新庄が石井一から放って以来。この一発で4―5とした阪神だったがそのまま敗れており、満塁本塁打が出た試合を2度続けて落としたことになる。なお、97年7月16日=桧山、同8月12日=本西、同9月27日=新庄、そして広沢と、阪神の満塁本塁打は4本続けてヤクルト戦で出ている。

 桧山(7回無死一、二塁で送りバントは一飛)「(野村監督から)できれば三塁側、守備体形を見ながら、と言われたんですが…」

湯舟、2回1/3で最短KO

「デーゲーム神話」風と共に去りぬ

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 湯舟の“デーゲーム神話”が崩れた。今季3勝はいずれもデーゲーム、それが、この日は千葉マリンスタジアム特有の強風に翻弄(ほんろう)され、今季最短2回1/3でKO。継続していた昼間の試合での無失点も24回1/3で止まり、6失点で3敗目を喫した。

 試合中、マウンドでは何度も風を気にする仕草を見せた。湯舟は「風? 嫌は嫌だったけど…。コントロールが悪すぎた。投げ急ぎやね」。スコアボード風速計には、最高で13メートルの表示が出た。リードする矢野も「(強風は)低めにいけば自然と変化してくれるから、低めに投げようと話していたんですが…」と反省しきりだった。

 千葉では、低めの球が自然に変化することを利用するか否かがカギを握る。試合後、野村監督はヤクルトバッテリーと比較しながら「自然をうまく利用したというか、向こう(ヤクルト先発ハッカミー)は低めに投げれば勝手に変化してくれると思っている。風を味方にしていた。一方こっち(湯舟)はそれ(風)を気にして集中力を欠いていた。自然を利用した者と自然に負けた者。性格でしょう」とボヤいた。

 これでチームは千葉マリンは8敗目(2勝)だが、うち湯舟は3敗。さしものデーゲーム男も、苦手球場には勝てなかった。

<写真=2回、いきなりの3ランを高橋智に打たれた湯舟、3回には早々と降板だ>

ハートキー「私のミス」

 ハートキーも不運な打球にガックリだった。「難しい打球だった」。3回裏2点を奪われてなおも1死満塁。岩村の打球は、三塁後方にフラフラッと上がった飛球だったが、これをキャッチすることが出来なかった(記録は安打)。「風は相手も同じ条件だからね。でも、あれは無理だ」とかばった伊原コーチ。実際慣れない打球だったが、当のハートキーは加点されて「自分のミスだ」と、ショックの色がありありだった。

「反省」1番左翼・浜中

 浜中が坪井に代わり、今季初めて「1番レフト」で出場した。浜中は「ビックリしましたけど、去年もありましたから」。この日は4回の第2打席で中前打を放ち、4打数1安打だった。試合後、第3打席の二ゴロ、第4打席の中飛を反省。「最後(中飛)はヒットにしなくちゃいけない球なんですが…。反省するところは反省して、やっていきます」と気持ちを新たにしていた。

坪井「次、頑張る…」

 打撃不振に陥っている坪井が今季初めてスタメンから外れた。坪井の打撃が“下降線”。左腕ハッカミーとの相性も考慮し、ベンチは決断。今季44試合目にして初めてスタメン落ちした。試合後、坪井は報道陣に向かって「聞きたいことは分かりますが、聞かないでください。次、頑張りますから」。この日は9回2死から代打出場。左飛に倒れ、最後の打者となった。

吉田、セ初星飾れず

 近鉄からトレードで移籍してきた吉田剛は、セ・リーグ初出場を白星で飾れなかった。「緊張はしませんでした。次はチームに貢献できるプレーをしなくちゃいけませんね」。2点を追う5回1死、中込の代打として打席に送られたが、ハッカミーの前に投ゴロ。7回2死一、二塁にも、同じ左の山本に遊ゴロに倒れた。チャンスをつぶしたが「大体雰囲気が分かってきましたから」と、最後は気を取り直していた。

山崎と舩木入れ替え

 ヤクルトに連敗した阪神が28日、中継ぎ投手の入れ替えを決めた。この日、5人目の投手としてマウンドに上がった山崎は、1死走者無しの場面で、打者古田に対し制球が定まらず四球。即、藤川とスイッチされた。試合後の首脳陣の話し合いで、この山崎と舩木との入れ替えが決められた。昨オフ、右ひじを手術した舩木は今季ここまで1軍登録はなく、2軍で8試合に出場。この日、ウエスタン・サーパス戦で2勝目をあげている。船木は30日の横浜戦(甲子園)から1軍に合流する予定。

(19勝24敗1分:6位)


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