| 第43戦 (5月27日) |
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ノムさんブ然…10失点惨敗藪、伏兵・岩村に逆転3ラン浴びる
「藪? 知らん!」ノムさんベンチから出て来た野村監督はブ然としていた。「藪? 知らん…。悪かったんでしょ。何も申し上げることはありません」。1―10の大敗で対ヤクルト4連敗。試合後の指揮官はふがいない藪についての質問を自らシャットアウトした。 表情を隠すように黒いサングラスをかけた藪は、何を聞かれても無言。「……」。今季2敗目を喫した悔しさがにじみ出る。そこには開幕から5連勝を飾った輝きはもちろんなかった。 大敗を呼び込んだのは1点リードの2回裏だった。1死一、二塁。岩村を2―1と追い込んでからの4球目。勝負球として投じたフォークが落ちない。「コントロールが悪かった。ボールが高かったからな」と松井ヘッド。打球は強風をもろともせず、新庄の頭上をあざ笑うかのように、逆転弾となってバックスクリーンへ飛び込んだ。 藪の敗因は“苦手意識”?◆ヤクルト片岡スコアラー いつもは前半スライダーが多い投手なのに、今日は少なかった。いつもと配球を変えていた。フォークが多かったみたいだ。ウチとは相性が悪いという意識があるのかな…。 藪の苦手意識を敗因に挙げたのは敵のスコアラーだ。藪はこのカード、4月4日の神宮で勝利投手になっているが、5月18日に今季初黒星(5回4失点)を喫している。昨年までの通算でも10勝21敗と苦戦しているが、その意識がいつもの組み立てを替え、落ちないフォークという失投を呼んだのか。 ◆阪神八木沢投手コーチ(5月12日巨人戦の5勝目から勝ちなしの藪は)少し調子が落ちている。真っすぐも変化球もコントロールが悪い。 担当コーチは藪の調子の波が下降線との見方を示している。いずれにしても勝ち頭の藪がヤクルト相手に連敗した事実は借金返済を急ぐチームにとって重たい出来事だ。 6回6安打4失点。4月27日時点で1・13だったエースの防御率はこの日で3・19まで落ち込み、チームも借金「4」。「藪の悪いところ? 本人に聞いてください。何もわかりません。オレに聞くようなことじゃないだろ」。野村監督は突き刺すような言葉を残して帰りのバスに乗り込んだ。 <写真=2回裏1死一、二塁、岩村に逆転の中越え3ランを打たれボウ然と打球の行方を見つめる藪>
吉野、初被弾は満塁ドラフト2位の吉野が“洗礼満塁アーチ”を食らった。7回2死満塁の場面、3番手で登板し、ペタジーニに押し出し四球。その直後、古田にプロ入り18試合目で初めての被弾となるグランドスラムを浴びた。「ペタジーニに2―2からの5球目、カーブでストライクを取れなかったのが失敗でした。古田さんの前にペタジーニを歩かせたことが…」と猛省していた。 4番新庄、攻守で“存在感”2安打に「鉄砲肩」も披露4番新庄が“存在感”を示したものの、またも敗れた。2回の第1打席では先頭打者として中越え二塁打を放ち、チャンスメイク。先制のホームを踏んだ。6回の第3打席でも左前安打。この日は1発こそなかったものの4打数2安打だった。 打つだけではなく、守っても、7回裏「鉄砲肩」を披露した。1死一、三塁の場面で土橋が中飛。新庄はカットに入った大豊に矢のような返球。強肩を警戒したヤクルトの三塁走者・副島は早々にタッチアップを諦めさせ、千葉マリンのスタンドをどよめかせた。 しかし、負けてしまっては表情も曇る。新庄は試合後「もういいよ」とだけポツリ。4番新庄の前に走者をためたいが、思い通りに事は運ばず、柏原打撃コーチも「そうそううまくイカン。相手が川崎だから、なかなかなあ…。先制点はうまくいったんだけど」と言葉を濁していた。
坪井、代打送られる“不動の核弾頭”坪井が、8回無死一塁の打席で、代打広沢を告げられ、ベンチに退いた。全試合スタメン出場を続けているが、今季2度目の途中交代。「打てない人間は引っ込められますよ」。第1、2打席は凡退。5回の第3打席では四球を選んだが、直後にけん制に刺されるミスを犯し「ボクのミスです」。 的場、3試合連続安打ドラフト1位的場が、3試合連続安打を放った。2回、川崎から痛烈な中前安打。これで、1軍再昇格後、スタメンで起用された全3試合で安打を放った。「いい場面で打ったわけじゃないですから」。勝利に結びつかなかったことで、口数は少なかったが、トレードで加入した吉田剛も刺激剤とし、好調な打撃をアピールした。 矢野が打撲で途中退場
矢野輝弘捕手(31)が27日のヤクルト戦(千葉)で、自打球を当て、途中退場した。2回の打席で、左ふくらはぎの内側に自打球。その後はプレーを続けたが、8回の守備からベンチに退いた。猿木チーフトレーナーによると、左下腿部の打撲で、病院に行く予定はないという。松井ヘッドコーチは「骨には異常はないみたいやから」と話したが、28日の出場は微妙。 <写真=2回表1死二塁、矢野は打球を左スネに当て苦もんの表情> 吉田のスタメン見送りトレードで近鉄から移籍した吉田剛内野手(33)の「登録即先発」は実現しなかった。前日(26日)入団会見を済ませ、この日からベンチ入り。いきなりスタメン出場が検討されたが、見送られた。敗戦をベンチで見届けた吉田剛は「早くワンプレーしたい。最初だから勝ちたかったですね」。試合後、松井ヘッドコーチは1、2番の出塁率が落ちているため「(吉田の起用などを)考えなくてはいけないかも」。近い将来、チャンスが巡ってきそうだ。
(19勝23敗1分:6位) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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