| 第36戦 (5月17日) |
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世紀の大守乱に虎党ア然ニゴロがミス、ミス、ミスで3失点
あっ、あっ、あ〜4連敗
熱戦の舞台甲子園が一瞬にしてひょう変した。「アホ! ボケ! カス!」。バ声を飛ばして席を立った虎ファンも怒りを通り越し、あきれて笑みすら浮かべている。0―0の緊迫投手戦のエンディングは、プロ野球では滅多に見られない超珍プレー3連発。「恥ずかしいよ」。平田守備コーチも顔を真っ赤にしたまさか、まさかのトリプルエラーで、野村阪神が4連敗に沈んだ。 悪夢のような現実は9回表だった。1死一、二塁。4番手葛西が岩村にスライダーを引っ掛けさせる。高いバウンドのゴロが二塁前へ飛んだ。だが「しめた」と思ったのはここまで。次の瞬間、草野球顔負けの信じられないことが起こった。 打球を隠すような一塁走者副島の走塁で、セカンド星野修が打球を後逸。カバーに入ったライト桧山は三塁を狙った副島を刺そうとしたが、これが悪送球。そして三塁ファウルゾーンを転がるボールに追い付いたサード・ハートキーが今度は、本塁を狙った副島を刺そうとしたが、これが大悪送球。白球はむなしいほど転々とバックネット方面から一塁側ファウルゾーンに転がり、ついに打者岩村までもが生還してしまった。ア然、ボウ然。自責なき決勝の3失点にマウンドの葛西も凍りつくしかなかった。 あまりのお粗末さに、試合後の敗者の行進はバツの悪さがありあり。「交錯はしてません。走者が目に入った? どうでしょうか…」と星野修がしどろもどろになれば、桧山は終始険しい顔で無言。ハートキーも「焦りました。すみません」とうなだれた。そして野村監督は怒る気力もなくなり、コメントするのも馬鹿らしくなったのか「守りが乱れた?」という問いに「エエ〜ッ?」と聞き返すような一言を発しただけで、表情険しくロッカールームに消えた。
だが、怒らずにおられないのがコーチ陣。「慌てなくてもいいのに。(星野は)あの打球で(無理に)ゲッツーを取りに行ったのかなあ」と平田コーチが言えば、伊原守備総合走塁コーチも手厳しい。「状況判断が悪すぎる。星野がしっかり1つアウトを取っていれば…。慌てる必要はないのに」。連鎖反応を呼んだ連続3失策をバッサリ切って捨てた。 打線も好投福原を見殺し。伊藤智、五十嵐の継投の前に11三振、ヒットわずか3本で今季6度目の完封負け。6回に円陣を組んでも効果なく、これで14イニング0行進。柏原打撃コーチも「打てなかったんだから、球を絞り切れてなかったんだろう」とうめくしかなかった。 最下位脱出を狙った一戦は貧打を再確認したばかりか「2000年珍プレー大賞」確実? のエンディング。笑い事では済まない1敗だ。 <写真=(1)9回表1死一、二塁、岩村のセカンドゴロで一塁走者・副島(左)の動きに惑わされた星野修が後逸 (2)星野修の後逸したボールを、ライト桧山が三塁に悪送球しハートキー捕れず。走者は副島 (3)2つのエラーの間に一塁走者副島が一挙に生還、捕手矢野 (4)ハートキーもホームへ悪送球が一塁ファウルグランドを転々とする間に、打者岩村(右)も生還し3点目> 松井ヘッドコーチ(9回の3失策について)「ウ〜ン。いろいろあるわなあ〜」 ヤクルトの反応ヤクルト古田(一打3失策での勝ち越しシーンに)「う〜ん。10年もやっているとこういうこともあるんだなあ」。 一塁走者・副島(セカンド守備と重なるような絶妙な走塁に)「多少考えてました。(サードへの悪送球を見てホームへは)自分の判断で行けると思った」。 打者走者・岩村「前を見て走るので精いっぱい。打点ゼロ? こんなランニング3ランは疲れますよ」。 若松監督(信じられないプレーで3連勝2位浮上)「ずっこけてくれたというか……」。 新庄いいところなし4番・新庄が二三振を含むノーヒットに終わった。前夜(16日)は石井一から8号ソロを放ち、孤軍奮闘したものの、この日は三ゴロ、中飛、三振、三振。打線の起爆剤として期待を集めながら、全くいいところがなかった。チームは敗れて借金3。責任感の強い新庄だけに、試合後は唇を真一文字にしたまま、無言を貫いてロッカールームへと消えた。5月に入ってからの打率は、前日(16日)まで3割5分3厘あったが、この日の4タコで3割2分7厘まで下降した。 福原、先発好投!7回0失点照明は消えても“底力は証明”白星はつかなかった。しかし、7回を0封。福原が、救援失敗の後遺症を克服し、先発復帰で、その底力を発揮した。 「初回を何とか切り抜けたんで、ノッていけました」。初回先頭飯田の右前安打と犠打で、いきなり1死二塁のピンチを背負った。過去の6試合に先発し、4度までも初回に失点している。だが、その課題をクリア。土橋は内角145キロでバットをへし折る遊ゴロ。ペタジーニはスライダーで遊ゴロに打ち取り、鬼門の初回を乗り切った。 勢いに乗った豪腕は、4回から7回までノーヒットに封じる。6回、球場の照明が一部消えるトラブルで、2度も試合が中断。2度目の中断後、真中を歩かせるなど、2死一、二塁となったが「中断も気にならなかったです」。古田をフォークで三振に切り、7回まで1点も与えなかった。 「味方が点を取ってくれるまで、踏ん張ることに集中していました」。1カ月間勝ち星がなく、9日の中日戦(福井)で2回KO。わずか2回でマウンドを降りたため、14日の巨人戦(甲子園)では、今季初めてリリーフで起用された。しかし、逆転の二塁打を浴びて、救援も失敗した。だから、先発復帰のこの試合は、負けられなかった。 「白星?しゃあないです」そのためには、平気で大ウソもついた。試合前の練習中、一塁側スタンド下のブルペンへ。約20分後に出てきた福原は「70球ほど投げました。ビュンビュンですよ」と報道陣に話した。先発投手が当日の練習中に投球練習することなどありえない。この言葉通りならば、福原は翌日以降の先発ということになる。だが、福原の言葉はウソ。ブルペン入りもカモフラージュするためで、ご丁寧なことにに、投げ込んだように見せるため、ユニホームの右ヒザに土までつけていた。 打線の援護がなく、4月18日以来の3勝目は手に入らなかったが、救援失敗のショックも吹き飛んだ。「白星? しゃあないです」。先発福原に明るい兆しが戻った。 吉野、不運プロ初黒星最悪の結末は中継ぎ陣の四球から始まった。9回、3番手で登板した吉野が先頭打者ペタジーニに四球。ベンチはすかさず葛西をマウンドに送ったが、古田犠打の後、葛西も代打副島に四球。一、二塁とピンチを広げ、トリプルエラーにつながった。葛西は「明日を見るしかないでしょう。調子自体はいつもと変わらず、よかったんですが…」。吉野は14試合目の登板でプロ初黒星を喫した。 送電線へ落雷…甲子園では2度の中断
17日午後7時40分ごろ、甲子園球場をはじめ阪神地方の野球場などで照明が消え、プロ野球の試合などが一時中断するハプニングがあった。これは兵庫県内の2つの変電所を結ぶ送電線で電圧が変動するトラブルがあり、この直後から2回にわたって停電したが、8時すぎ復旧した。関西電力では、兵庫県丹波地域にある50万ボルトの送電線への落雷が原因とみている。 停電で試合が中断したのは大阪ドーム(大阪市)と甲子園球場(兵庫県西宮市)で、サッカーJ1の神戸―清水戦が行われていた神戸ユニバー記念競技場(同)も30分近く中断した。 甲子園球場では阪神―ヤクルト戦の6回表が始まる直前だった。照明塔の一部が消えたため、ここで試合は中断。10分後に再開されたが、この回1死、打者真中の打席の時、またも照明が消え、再び中断された。2度の停電で、試合は計21分間中断した。阪神の停電中断は、1982年7月8日、岡山球場(広島戦)の18分中断以来。 近鉄―西武戦の大阪ドームでは5回裏の近鉄攻撃中に、計2回の20分の中断。また、同じ阪神地区にあるグリーンスタジアム神戸(オリックス―日本ハム)は自家発電があり中断はなかった。ただ、各球場ともに大きな混乱はなかった。 <写真=送電線への落雷の影響で照明の一部が消え、試合が中断した甲子園球場> 異例の複数球団で
(16勝19敗1分:6位) | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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