第35戦 (5月16日)
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新庄、2戦連発も3連敗

報われぬ8号…最下位

 5割復帰どころか、ヤクルトに今季初の黒星で、野村阪神が4月5日以来の最下位です。打線では、4番新庄だけが孤軍奮闘の2試合連続の8号アーチ。それが救いです。でも、13日の巨人戦で上原に完封されて以来、14日(巨人戦)も、この日も得点をあげているのは新庄のバットだけ。首位巨人とは、まだ3差。上が見えてる間に、何とかしてよ。新庄以外のみなさん…。

5月16日・甲子園
  1 2 3 4 5 6 7 8 9
ヤクルト
阪 神
【勝】石井一【S】高津【敗】川尻
【本】新庄8号(ソロ=石井一)、佐藤5号(ソロ=川尻)

石井一から同点弾

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 うつむき加減に唇をかみ、新庄は無言でロッカーに消えた。漏れ聞こえて来る左翼スタンドの「東京音頭」が、一層恨めしい。3連敗。そして4月2日以来、ついに単独最下位に転落…。自分1人が打っても、待っていたのは空し過ぎる結末だった。

 だが2万6000人のファンには、その一打が唯一の救いとなったハズだ。1点を先制された直後の4回裏第2打席。石井一の外角144キロ直球をフルスイングで捕らえ、左翼席に突き刺した。今季2度目の2試合連発弾は、反撃ムードを高める8号同点ソロ。石井からは今季2発目だ。「少し詰まったけど、よく飛んでくれた」。甲子園は沸き返った。

 その一発が効き、終盤まで川尻、石井の投げ合いで1−1。新庄もあとヒット1本出れば、2000年初の3割が見えていた。電光掲示板には、今季瞬間最高の2割9分8厘。知っているからスタンドも沸き返る。だが6回第3打席は石井のスライダーに空振り三振、9回は高津の外角直球に手が出ず見逃し三振。新庄が盛り上げた甲子園ライブは、新庄に終わってため息に包まれた。

 だがここ10試合ノーヒットは1試合だけで、打率3割7分2厘、3本塁打、8打点の大暴れ。4番はまだ2試合目だが、17日の巨人戦に続き、この日もチーム全打点を叩き出した。力みを防ぐため、開幕前から柏原打撃コーチが指導し続けて来た、バットをやや横に寝かせて構える新打法をようやく習得。「ヘッドの重みがをうまく使えるようになった」と新庄が言えば、柏原コーチも「タイミングの取り方、狙い球の絞り方がいい」とうなる、11年目の開眼だ。

 「石井? どうって…。そりゃ一級品でしょ」。桧山を3番に入れる27通り目オーダーも不発で、3安打完敗。野村監督が思わず称えてしまうほど、この日の石井は良かった。だがその剛球左腕を、唯一撃ったのも背番号5。虎を最下位から救い上げるのも、そのバットしかない。

<写真=まさに孤軍奮闘の新庄君、4回にソロホーマー、でも石井一を打ったのは君だけなのネ>

川尻、100球超えて落とし穴

スタメン
阪 神ヤクルト
坪 井真 中
ハートキー土 橋
桧 山佐 藤
新 庄ペタジーニ
広 沢古 田
矢 野高橋一
今 岡岩 村
田 中宮 本
川 尻石井一

8回2失点も1球に泣いた

 今季2度目の先発だった川尻が、またも1球に泣いた。7回まで6安打されながらも要所を締め1失点で粘ったが、今季初の100球を超えた8回に“落とし穴”が待っていた。簡単に2死を取った後、佐藤に甘く入った初球137キロを左翼へ決勝ソロを被弾。野村監督は「川尻らしいところじゃないの」と制球ミスに口をとがらせた。初先発だった4日の横浜戦も6回にローズに1発を浴び降板。この日も同様のパターンで、それまでの力投がむなしいものとなった。だが、川尻はプラス思考で前を見据えた。「それ以外はよかったんじゃない」。今季最長8回を2失点に抑えたのは大きな収穫。雪辱を果たすため、念願の先発ローテーション入りへの手ごたえはつかんだ。


坪井、右手首の死球にヒヤッ

 坪井が3回の第2打席で、右手首に死球を受けた。ヤクルト先発の石井一が投げた144キロのストレートをよけ切れず、右手首でまともに受けた坪井は打席でうずくまった。しばらく動けなかっただけに、スタンドも一瞬、騒然とした。だが、大事にはいたらない様子。試合後、猿木チーフトレーナーは「病院に行くほどではありません」と話した。

桧山、3番初スタメン

 桧山が今季初めて3番でスタメン出場した。ヤクルト先発は左腕の石井一だったが、試合前に特打ちを実施して臨んだ。1打席目は右飛。2打席目は中飛。ともに捕られはしたが、あとひと伸びでスタンドインという大飛球。桧山は「結果としてフライなんだから、しようがないよ」と話した。第3打席は四球で出塁。結局、2年ぶりとなった石井一との対決は2打数無安打に終わった。

ミラー、またアカン

 ミラーがまたも不安を露呈した。1―2で迎えた9回に2番手で登板。2者連続三振を奪ったが、岩村に四球を許し、盗塁されてから宮本に適時三塁打。さらに暴投もあり、2点を失った。接戦に水をさす乱調。八木沢投手コーチは「ご覧の通り。今日(16日)も悪かった」。黒田バッテリーコーチも「148キロ出ていてもキレがない。今後の起用? いろいろ考えないと…」と厳しかった。

(16勝18敗1分:6位)


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