第31戦 (5月10日)
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ノムさん「完敗」5割逆戻り

「好き放題やられた」

 打つ手がなかった…。中日の勝ち頭バンチを相手に5回までに5点を許しては勝ち目は薄い。3、7回に走者を三塁まで進めたものの、決定打は出なかった。今季4度目の0敗に野村監督は「完敗ですわ。惜しい当たりもあったけど、中日の一方的な流れ。好き放題やられたわ」とあっさり白旗宣言だった。

5月10日・岐阜
  1 2 3 4 5 6 7 8 9
阪 神
中 日
X
【勝】バンチ【敗】ラミレズ
【本】ゴメス3号(2ラン=ラミレズ)

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今季4度目の完封負け

 試合後のレフトスタンドから、大量のメガホンが投げ込まれた。阪神にとっては、年に1度の岐阜での試合。前夜福井で快勝した余韻もあり、期待した分だけ失望は大きかった。0―5と、星野監督不在の中日に、さい配以前の敗戦。野村監督も唇をとがらせた。

 「完敗ですワ。惜しい当たりもあったけど、中日の一方的な流れ…。好き放題やられた」。

 先発ラミレズが初回、ゴメスに先制2ランを浴びて、はやグロッキー。2回にも2死から投手のバンチ以下に3連打を浴び、来日最短の2回7安打3失点KOだ。一方、打線も先発バンチの150キロ近い剛球の前に沈黙。2番に前日決勝3ランのハートキーを入れる24通り目オーダーも不発で、散発7安打。中日継投の前に今季4度目の完封負けを喫し前日から15イニング無得点となってしまった。

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12日から甲子園でG3連戦、出直しや

 まさに今季1、2を争うほどのエエとこなし。だが今年の阪神ベンチ裏は少し雰囲気が違う。重い空気を切り裂くようげきを飛ばしたのは、38歳広沢だ。「こういう負け方の方が、返っていい。まだ5割だろ? 135試合全部勝てないんだから。大阪に帰って出直しや。次は巨人戦なんだろ」。ヤクルトで日本一を経験、これまでの虎にないキャラクターのひとことは妙に説得力があり、バスへ続く敗者の行進を明るくした。そう、今宵の1敗は割り切れる1敗、そしてまだ5割。くよくよしている間もなく、12日から甲子園での巨人戦3連戦なのだ。

 その「出直し」の言葉通り、11日の移動日は、甲子園に野手全員が集結して打ち込みを行う。本拠ではこれまで指名練習ばかりで、全員が揃うのは初めて。宿敵との対決を前にもう一度一致団結、悪い流れを断ち切って、勝利を目指そうという意気込みだ。勝負はまだまだこれから。岐阜での悔しさは、宿敵相手に倍返しだ。

 ラミレズ(3敗目を喫し、再びハンセルとの入れ替わりで2軍へ)「きょうは悪すぎた。それしかいいようがない。2軍? 次の登板に向けて、しっかり準備するしかない」

<写真上=バンチに歯が立たずノムさん自身もベンチで歯ぎしり…目の前の首位もまぼろしなの? 写真下=2イニングで3失点KOのラミレズは、マウンド上でガックリ>

ミラー、復活へ志願登板

出た150キロ!気迫の1回2K

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 ストッパーはオレだ! 抑えの座を失いかけていたミラーが、完敗の試合展開で、登板を志願。150キロの剛球と気迫あふれる投球で、復権をアピールした。

 0―5の8回、開幕からストッパーを務めてきたミラーが、敗戦処理のマウンドに上がった。「ミラーの志願です。今までとは違った投球を見せてくれた」(八木沢投手コーチ)。背水ミラーは、切羽詰まった鬼のような形相だった。渡辺への2球目(ボール)が150キロをマークすると、2―1からスライダーで空振り三振。福留はチェンジアップで遊飛。中村も、150キロの速球(ファウル)で追い込み、最後はスライダーで見逃し三振。剛球に変化球をプラスした圧巻の3人斬りだった。

 「自信を取り戻そうと思って、登板を志願したんだ」。7日の広島戦で、サヨナラ満塁弾を浴びた。野村監督の信頼を失い、9日の中日戦では、1点リードの展開ながら、最後までブルペンに残された。ストッパー失格の危機。この日の試合前、陽気な男から、いつも振りまく笑顔が消えた。しかし、ミラーは、腐るのではなく、みずからアピールする場を望み、そして結果を出してみせたのだ。

 「日本の野球を教えないといけない。それを受け入れるかどうか。何でもかんでもストライクを取りにいくから」。野村監督が指摘したのは、単調なピッチング。だが、この日のミラーは、変化球を決め球に用い、「日本の野球」を受け入れようとした。完全な信頼回復とはいかなくても、ミラーの意欲は、たしかに野村監督に伝わった。

<写真=8回、復活に向けた調整登板で好投したミラー>

スタメン
阪 神中 日
坪 井種 田
ハートキー関 川
新 庄 李 
広 沢ゴメス
タラスコ山 崎
矢 野渡 辺
今 岡福 留
田 中中 村
ラミレズバンチ

ハートキーは4タコ

 2番打者に戻った新外国人ジェイソン・ハートキー内野手(28)はこの日、4タコ(1三振)に終わった。初回、無死一塁の場面、ベンチは犠打ではなく強攻策を選択したが、ハートキーは二ゴロ併殺打に倒れ、先制のチャンスをつぶした。9日の対中日戦(福井)で逆転3ランを放ったものの、この日は快音なし。ハートキーは「今日(10日)は結果を出せなかった。残念です」と話した。

平尾、背筋痛で欠場

12日、巨人戦も微妙

 平尾博司内野手(24)が10日、対中日7回戦(岐阜)を欠場した。試合前の守備練習中に「左の背筋」を痛めたための欠場。平尾は試合後、無言のまま移動のバスへ乗り込んだ。平尾は広島遠征時(5日〜7日)に持病の腰に違和感を訴えていたが、猿木チーフトレーナーは「広島の時の腰とは、因果関係はありません。病院には今のところ行く予定はありません。今後は様子を見てからです」。松井ヘッドコーチも「たいしたことはないと思うが…」と心配していた。回復が遅れれば、12日からの対巨人3連戦(甲子園)の出場も微妙となる。

山崎のファウルが三ゴロに…判定が覆る

 ○…中日―阪神7回戦(長良川)で判定が覆った。3回裏、1死から中日山崎が三ゴロ。スイングの後に転倒したこともあり、渡田球審は一度、ファウルと判定した。阪神バッテリーが自打球ではないことをアピール。野村監督もベンチから飛び出したが、抗議の前に打席の山崎と会話。その後で審判団に歩み寄った。審判団は即座に協議してアウトに訂正。渡田球審は「山崎選手に当たったと思い、ファウルにしましたが、協議の結果アウトとします」と場内アナウンスで説明し、山崎も素直にベンチに下がった。

(15勝15敗1分:4位)


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