第22戦 (4月29日)
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新庄「あれは絶対セーフだ」

9回、一塁から三塁へスーパー走塁

 「あれは絶対セーフ」。新庄が激高した。1点を追う9回、一塁走者の新庄は矢野の三塁ゴロで果敢に三塁を狙った。足が入っているように見えたが、判定はアウト。この判定が響き阪神は痛い星を落とした。これでナゴヤドームは9連敗。魔物が住んでいるのか…。

4月29日・ナゴヤドーム
  1 2 3 4 5 6 7 8 9
阪 神
中 日
X
【勝】小池【S】ギャラード【敗】ハンセル
【本】新庄5号(ソロ=小池)愛甲1号(ソロ=ハンセル)

竜にまた逆転負け…GW“連泣”スタート

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 勝負をかけたスペシャルプレーが、微妙なジャッジにかき消された。1点を追う9回表、無死一塁。中日・守護神ギャラードから左前打で出塁していた新庄が、アッと驚く積極走塁に出た。

 矢野の当たりはボテボテの三塁ゴロ。「打球が緩かったから」と新庄が俊足を飛ばした。三塁福留が一塁へ送球するとき、背番号「5」は二塁ベースを蹴っていた。一塁愛甲からの送球を受け三塁ベースカバーの久慈がタッチ。スライディングした新庄の足が先にベースに入っていたかに見えた。だが有隅三塁塁審の判定は無情の「アウト」だ。

 怒る新庄。ベンチから飛び出た野村監督も大きなジェスチャーで抗議した。土壇場でビッグプレーを狙っていた新庄ならではの走塁。しかし判定で一瞬にして同点のチャンスがつぶれてしまった。

スタメン
阪 神中 日
坪 井福 留
和 田種 田
タラスコ 李 
広 沢山 崎
新 庄立 浪
矢 野ゴメス
バトル井 上
平 尾中 村
ハンセル小 池

「大事な場面でミスジャッジ困る」新庄

 「ああいう大事な場面でミスジャッジされちゃ困る。(送球の)ボールが低かったらまだ分かるけど、高かった。完全なセーフ? 間違いない。先に足が入っていた」。試合後も怒りが収まらない新庄は、顔を真っ赤にしてまくしたてた。「審判の立つ位置が近すぎるんだ。タッチするところしか見ていない。勝負に関わる走者。完全なセーフをアウトにされた」。新庄にも増して伊原三塁ベースコーチは声を荒らげた。

 悔しい。悔し過ぎる。2回表、今季初めて2戦連発となる5号同点ソロさえ、連夜の“空砲”になってしまった。「ストレートを待っていたけど体が自然に反応した」。小池の初球105キロのカーブ。故障していた左肩が開かず、体重を残した完ペキなアーチだったが…。

 復活を果たした新庄がバットと足で魅せても、勝ち星は逃げていった。鬼門ナゴヤドームで昨年から9連敗。首位再奪取も遠のき、もどかしさだけが残った。

<写真=「足が先に入っていた…」 無情のアウト…9回表、無死一塁、矢野の三塁ゴロの間に新庄は一挙三塁を狙いスライディング。久慈のタッチより足が早く入ったように見えたが…>

ノムさん、貧打ボヤク

「内容が悪すぎる」

 野村監督が貧打を嘆いた。「ひどすぎる。バッティングの内容が悪い。レベルの問題だ。応用ができない。(相手に)ほんろうされている」。この日は、左の先発小池に4番広沢を起用。それも2三振と不発に終わった。チームは、小池、ギャラードの前に5安打で2点を奪うのがやっと。淡白な打撃で、ベンチも仕掛ける場面がなかった。

 1点を追う9回、2死二塁の場面で、代打大豊が登場したが、これまた空振り三振で大きく期待を裏切った。「ハンセルは最初(1回)と最後(8回)だったな。それにしても打てない…」と松井ヘッド。「すべてに未熟ですわ」と話す野村監督の表情は、苦々しそうだった。

T砲が3試合ぶり安打

 タラスコが3回、2―1と勝ち越す適時打を放った。2死二塁で、小池の初球を中前に弾き返した。「長打を狙わず、センター返しを心がけたのがよかったんじゃないかな」。前日は犠飛を打ったものの、初めて2試合連続ノーヒットとなったが、3試合ぶりの安打で貴重な1点を招き入れた。しかし、この後は2打席凡退し、打線も追加点を奪えず敗戦にがっかりしていた。

平尾、今季初の遊撃

 平尾が今季初めて遊撃でスタメン出場した。田中が左肩痛のため回った。「だれかが埋め合わせをしなくちゃいけないんですから」。8番に下がった打撃では併殺打を含む3打数無安打。守備でも6回に点にはつながらなかったが、種田のゴロをはじいてエラー。「まだまだ勉強です」と反省していた。

ナゴヤDは鬼門、遠山打たれた

対左今季12-0だったのに…

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 遠山が打たれた。絶対的な『左殺し』が、左打者に痛恨の一打を浴びた。8回、立浪に勝ち越し適時打。“遠山神話”が崩壊し、野村リレーは崩れ落ちた。

 「ボールが2つ続いた後だから、慎重に投げないといけなかったんだけど…」。同点とされ、なおも8回2死一、三塁。ここで、左キラー遠山がマウンドに上がった。しかし、立浪にカウント0―2。そして、3球目は、内に構えた矢野のミットより甘く入る。打球は中前へ抜けていった。

 遠山がマウンドへ上がった時点で、このような悲劇が起こる可能性は、きわめて低かった。今季も、左打者に対して、12打数ノーヒット(3四球)。対左に無敵を誇っていた。これが、通算16人目の左打者に、初めて打たれた安打だった。

 八木沢投手コーチは「(昨年の)絶好調に比べると、ボールが甘い」と指摘した。しかし、遠山を責めるのは酷。野村監督は「こんなゲームは投手には責任はない」と、追加点が奪えなかった打線の責を問うた。ブルペン担当の福間投手コーチ補佐も、遠山をかばい、球審のジャッジへの不満を漏らした。「遠山だって、打たれることはあるやろう。それより、初球がストライクやんか」。遠山が打たれての敗戦は、確かに、重い。だが、この1敗が尾を引いては、シーズンは勝ち抜くことはできない。遠山に代わる中継ぎエースは、いないのだから。

<写真=ついに崩れた遠山神話、決勝点を奪われマウンドでがっくり>

 バトル(8回1死一、二塁、山崎の三ゴロで、二塁への送球が逸れ、併殺を逃がす)「打球がボテボテだったので、少し投げるのを焦ってしまった」

ハンセル、1球に泣く

7回まで2安打1失点

 せっかくの力投が、1球でフイになった。7回まで2安打1失点のハンセルが、8回先頭の代打愛甲に、右翼への同点被弾。「まずまずのピッチングはできたと思うが…」。立ち上がり、7球連続ボールという波乱のスタート。しかし、無死満塁を1点でしのぐと「ストライクを先行させて、自分のペースを取り戻した」。自己最長の7回を投げきり7奪三振。2回から6回までは1安打しか許さなかった。それだけに、野村監督も、同点アーチの1球を悔やんだ。「(カウント2―3で)四球を怖がった。手加減して、(愛甲に)タイミングがピッタリだった」。続く福留の安打で降板したハンセルは、ラミレズとの入れ替えのため、30日にも登録を抹消される。


秀太の左肩痛は軽傷

的場は頸椎ネンザ

 田中秀太内野手(23)が左肩痛のため29日の中日戦を欠場した。28日の中日戦(ナゴヤドーム)の8回、二ゴロを放ち、一塁にヘッドスライディングした際に痛めたもの。名古屋市内の病院で検査の結果「左肩挫傷」と診断された。報告を受けた松井ヘッドは「たいしたことはないようだ」と説明。猿木チーフトレーナーは「ベンチに入ってるわけですから」と軽症を示唆しており、様子をみながらの出場となる。

 また、ドラフト1位の的場寛壱内野手(22)は、頸椎ネンザのため、ウエスタン対中日戦(鳴尾浜)を欠場した。前日の同カードのプレー中に首筋を痛めた。この日は、グラウンドにも現れず、西宮市内の寮内で、トレーナーによる軽いマッサージと超音波治療を受けた。実戦復帰は未定。

(12勝9敗1分:2位)


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