第6戦 (4月7日)
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星野伸、よく投げた!!

9K完投、ノムさんもねぎらい

 星野伸が力投した。先頭打者から5者連続三振を奪うなど好投。9回、2死満塁で野村にサヨナラ打は打たれたが、セでも通用する実力をみせた。3連勝は逃したが、野村監督もベンチへ引き揚げる星野伸に「よく頑張ったな」とねぎらいの言葉をかけていた。

4月7日・広島
  1 2 3 4 5 6 7 8 9
阪 神
広 島
1X
【勝】佐々岡【敗】星野伸

”完投なし記録”105試合でストップ

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  野村監督が珍しくベンチを歩み出て迎えた。「よう、頑張ったな」。うなだれる星野伸のお尻をポンポンとたたいた。最後の最後までマウンドで奮闘したFA左腕。その粘投をねぎらった。

 2―2で迎えた9回裏だ。無死満塁から2死まで抑えた。あと1人で延長戦。しかし、そのあと1人が…。鋭いフォークでシンを外した野村の打球が、無情にも一、二塁間を抜けた。大豊、塩谷のダイブも及ばない。一塁ベースカバーに走る星野伸の視線の先を白球は転がっていった。

 サヨナラ負け。移籍後初勝利をまたも逸した。開幕戦の3月31日対横浜戦(横浜)で2回、5失点KOを喫した時とは違い、この日は持ち味を発揮した。初回、先頭打者の野村から5連続を含む9奪三振。9回も無死満塁から2死までこぎつけた。それだけに、なおさら悔しい。

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 星野伸は「仕方がない。まあ、こないだよりはよかったけど…」。満塁になる伏線は無死一、二塁から、西山が投前に転がしたバントの処理。結果、野選と判定されたが「きわどいプレーだから。こっちはアウトに見えるし、むこうはセーフに見えるし…」。言い訳はなし。バスへと向かう途中、スコアボードを仰ぎみて、言葉を詰まらせた。

 ただし、孤軍奮闘した星野伸は責められない。阪神の投手が完投するのは、昨年5月18日の対広島戦(米子)で藪が完投勝利を飾って以来の珍記録だった「完投なし記録」を105でストップさせた。

 野村監督も「ああいう場面は経験しかない。不運な負け。最後も(バットの)先っぽだから」とかばった。粘投は報われず2連敗したものの、次につながる投球だった。次回登板こそ、リベンジを果たしてくれるに違いない。

<写真上=泣くな星野伸! 9回2死満塁で野村に一、二塁間を破られ、サヨナラ負け。でも、細腕の頑張りは光りました 写真下=4回、金本の中犠飛で三塁走者の緒方が、矢野捕手を吹っ飛ばし生還。広島との1回戦で、阪神はまたもや足元をすくわれた>

 八木沢投手コーチ(星野伸について)「球が低めに集まっていたのが、前回(開幕戦)とは違うところ」

新庄”執念のバント”も実らず

  星野伸の力投に何とか報いようと、阪神打線も一丸になっていた。0−2の一方的展開から7回、一気の同点劇。士気を一層高めたのは、4番新庄が見せた「自己犠牲」だった。。

 先頭和田、タラスコの連打で無死一、二塁。ここで野村監督のサインは送りバントだった。3・31開幕戦に続きはや2度目、プロの4番として、これ以上の屈辱はない。だが新庄には何の迷いも、ためらいもなかった。0−1からの外角変化球に腰を沈め、丁寧に一発で、これ以上ない犠打を一塁線へ転がした。柏原打撃コーチ以下、ベンチは大拍手。24時間前のヤクルト戦(神宮)では先制決勝の2ランを放った男が見せた星の援護の執念に、燃えないものはいなかった。

スタメン
阪 神広 島
坪 井野 村
和 田木村拓
タラスコ緒 方
新 庄前 田
大 豊金 本
矢 野黒 田
今 岡西 山
平 尾東 出
星野伸佐々岡

 大豊敬遠で1死満塁。「どんな形でも走者を返そうと思った」。矢野が佐々岡のフォークに食らいつき、中犠飛で1点差。さらに今岡の代打広沢も、初球シュートを右前へ弾き返し、一気の同点だ。「いい場面で使ってもらったし、なんとしてもこたえたかった」。新庄が点火した同点劇への導火線。それまで散発3安打に抑え込まれていた打線が、1本のホットラインでつながった。

 守備でも星野を盛り立てた。2点を先制された4回2死二塁。西山の中前打をダッシュ鋭く捕球すると、矢のダイレクトバックホーム。本塁手前2¥めとる¥で、二走前田を刺してピンチを救った。

 だがそんな奮闘空しく、サヨナラ負け。無安打に終わった責任も感じていたのか、試合後は何を聞いても無言だった。だがその気迫は星野にも、ナインにも十分伝わったハズ。無念の思いは、今宵こそ晴らしてみせる。

ノムさん9回裏に猛抗議

”闘う指揮官”今季2度目

 野村監督がベンチを飛び出した。ゆっさゆっさと歩調はゆっくり…。だが明らかに険しい顔つきで三塁塁審・佐々木に詰め寄った。

 同点の9回裏、無死一、ニ塁。広島西山の投前バンとを星野伸が三塁へ送球した。きわどいタイミングだった。が、判定はセーフ。サードのベテラン和田が激高、猛烈抗議した。勝敗を左右する重大ジャッジ。エースの力投に借金返済をかけるノムさんも黙っているわけにはいかなかったのだ。

 抗議は、開幕6試合目で早くも2度目だ。開幕第2戦(2日)の横浜戦でタラスコが打った三ゴロの一塁判定に続くもので、虎を鼓舞する“闘う指揮官”の姿だった。

 「あれはアウトや」。試合後、サヨナラ負けのむなしさを背中ににじませた野村監督が確信を持って言った。悔しさが収まらない和田も「三塁塁審以外(の審判)はみんなアウトだと思っているじゃないか」と言い放った。あの判定で、一気に広島へサヨナラの流れが傾いた。3連勝をつかみそこね、再び借金も「2」に逆戻り。痛い敗戦になった。

坪井のけん制死で勝ち越し機フイ

 同点の8回表、1死から中前打で出塁した坪井が、ベテラン佐々岡の巧みなけん制でアウトになった。打席は、2安打している和田だっただけに「完全に流れを切ってしまった」とうなだれた。松井ヘッドコーチも「1点差の勝負になるとミスした方が負け。坪井のけん制死とかなあ」と、勝ち越しチャンスをフイにしたボーンヘッドに怒り心頭だった。

(2勝4敗:5位)


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