| 第2戦 (4月1日) |
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これぞメジャー!タラスコが特大弾連敗も希望の1号
「よく飛んだ、ホッとしている」
野村阪神と虎党の夢と希望を乗せた打球がバックスクリーンに吸い込まれた。悠然と、そして誇らしげに虎の新舶来砲が、ダイヤモンドを1周する。タラスコが打った。記念すべき来日1号弾。先制ソロアーチだ。ベンチ前、ナインのハイタッチの出迎えに、目の下に墨を塗った顔をほころばせた。 来日7打席目の1発は、4回に生まれた。先頭タラスコは、カウント1―0から横浜・斎藤隆の外角低め143キロの真っすぐをフルスイング。完ぺきに捕らえた。「ドンピシャのタイミングで上からたたくことができた。よくあそこまで飛んでくれたよ。1本目のホームランが出て正直ホッとしている」。 気分良くして迎えた次打席の6回、今度は右中間を痛烈ライナーで破る二塁打をかっ飛ばした。ところが調子に乗りすぎて? 直後にけん制死。追加点のチャンスをつぶし「僕のミス。すごく反省している」と声を落としたが、開幕2連敗の暗いムードが漂う中で、T砲の快打連発は2000年猛虎の今後へつながるものだった。
「結果を残す自信はある」。開幕前、タラスコはきっぱりと約束した。オープン戦は序盤こそ好調だったが、終わってみれば打率2割9厘。2月25日の近鉄戦(大阪ドーム)で久々の3号アーチを放っても、野村監督は「多くは期待していない」と、素っ気なかった。僚友バトルは、不振を極めて開幕2軍スタート。「外国人選手がチームの中心」(同監督)という阪神にあって、タラスコまでも…。だが、残された頼みの綱は、その背番号「42」しかいないのも現実だった。そんな周囲の不安と期待を背負って挑んだシーズン本番。“反攻”の豪快アーチは、メジャー実績7年の経歴にウソがないことを見せつけた。 「SAMURAI JUCK」。タラスコのグラブとリストバンドには、こう刺しゅうされている。「JUCK」とは米国時代の愛称。サムライ・ジャック。刀ならぬバットで助っ人サムライが弱体阪神の救世主になる。本場メジャーから日本野球に戦いの場を移した男の決意が込められているのだ。 開幕連敗スタートの厳しい現実。だが、それもタラスコの一振りが、明日への希望色に染めてくれる。まだ虎のシーズンは始まったばかり。3タテはご免。ミレニアム猛虎の主軸を担う助っ人が“1勝”を呼び込んでくれるはずだ。 <写真=待ってたこの1発! 4回無死、タラスコが目の覚めるようなライナーでバックスクリーンへ1号を放つ> 湯舟、100球目の悪夢新球シュートをガツン
ジャスト100球目の悪夢だった。同点の7回。1失点好投を続けていた先発湯舟が、一発に沈んだ。代打中根にまさかの決勝3ラン。痛恨の1球で、野村阪神2000年初勝利は吹き飛んだ。 「甘く入ったね。監督に初めての勝ちを贈りたかったんやけど…」。湯舟は悔しそうに首をひねった。1死一、二塁で中根。カウント1―3。打たれたのはキャンプで開発した新球シュートだった。いくら右打者用の秘密兵器といえど、甘く入っては絶好球になる。 野村監督には迷った揚げ句の続投だった。「(打たれる直前)0―3になってカウントを悪くした時点で、ああダメだと思った。ストライク先行なら何とかなる打者なのに、最後もまさかド真ん中に投げるとは…。継投も少しは考えたけど…。結果的には、代えていれば良かったのかもしれないな」。前日、葛西ら計6投手を使った中継ぎ陣の負担も、指揮官の判断を鈍らせた。 168勝星野伸、横浜キラー湯舟のW左腕で必勝態勢を敷いたが、まさかの連敗スタート。重苦しい雰囲気を振り払う3タテ阻止は、2日の先発ハンセルに託された。 <写真=好投むなしく…7回1死一、二塁、代打・中根に手痛い1発を浴びた湯舟は、マウンド上でガックリ> 八木沢投手コーチ(湯舟について)「きょうは全体的にボールに力があってよかった。中根に一発を浴びる前? まだまだ力があったし、あそこは続投。それに中継ぎも毎日使ってたら、シーズン持たないよ」 ノムさん、愚痴「常識分かってない」TOP野球がいきなり崩壊
頭と機動力を使うTOP野球が、ミス続出では勝てない。「すべてに野球が未熟だ! 随所に野球が甘い」。「こんな野球をやっていたら来年、再来年につながらない」。開幕連敗を喫した野村監督は試合後、今にもタメ息をもらしそうだった。笛吹けど踊らず…。いや、笛を吹いてもいないのに、勝手に踊ってチャンスを潰した。 信じられないプレーが、いきなりあった。初回、坪井が中前打で出塁。2番和田を迎えた。ベンチとすればなにか仕掛けたい場面ではあった。しかし、カウント0―1からの2球目、ベンチが何もサインを出していないのに、一走坪井がスタートを切ってしまう。一、二塁間に挟まれて難なくタッチアウト(盗塁死)。試合後の坪井は走塁ミスに無言だった。 「だれにでもあること。これからはやらないでしょう」と、かばったのは伊原三塁コーチ。しかし、マシンガン打線を擁する横浜戦は「先手をとるべき」が、野村監督が頭に描く筋書なのに、自滅しては得点につながるわけはなかった。 6回、右中間二塁打で出塁したタラスコは、斎藤隆のけん制に刺されてしまった。リード術を含めて「日本のピッチャーのけん制のうまさが分かっていない。あのステップではやられる」と、さっそく伊原コーチからチェックが入った。この試合、無死からの走者を4度出したが、そのうち2度までが自軍のミスでアウト。「野球の常識だ。困ったもんだ」と、勝手にアウトになるプレーに、野村監督も頭を痛めた。 <写真=初回せっかく出た一塁走者・坪井(中)が飛び出しタッチアウト、手前は遊撃手の石井琢、左は駒田> 台湾記者の取材も大豊、7打数5三振台湾出身の大豊を取材するため、地元紙・民生報の方正東記者と連合報の林信彰記者が横浜スタジアムを訪れた。西武の許、中日の曹とあわせ台湾選手の特集をするためだが「大豊選手は人気がありますから頑張ってほしい」と方記者。しかし、第1打席でバットを真っ二つに折りながら内野安打したものの、その後は2連続三振。開幕から7打数1安打、5三振とさっぱりだ。 「4番」新庄が今季初盗塁走れる4番が、今季初盗塁を決めた。4番新庄が4回、タラスコの本塁打の直後、痛烈なライナーで左前安打。大豊が空振り三振の時、楽々と二塁を盗んだ。しかし、後続なく、二塁に残塁。ほか3打席も新庄のバットは火を噴かず「何もなし!」と硬い表情で引き揚げた。 (0勝2敗:5位) | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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